9日
火曜日
ワタリガニはいけないよォ、ケジャンになる
韓国版『火炎太鼓』。
4時ころ、エロ夢を見て起きる。露骨にエロなのだが妙に明るく、楽しい夢であった。目が覚めて、ああ、惜しいな、続きが見たいなと思ってまた寝たら、続きを見ることが出来た(途中で起きたのも夢だったのかも)。
8時半起床。まったく寝坊になった。入浴は諦めてシャワーのみ浴び、9時朝食。コーンスープ、イチゴ、ブドー。それにミルクティー。ドイツの医科大学の研究によると、紅茶にミルクを入れると心臓病に効かなくなる、のだそうである。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=141434&media_id=20
ドイツ在住の人のブログで読んだが、ドイツ人は基本は紅茶にミルクは入れない(北ドイツの一部で生クリームを入れる習慣があるらしい)。イギリスの医科大学が研究したら全く違う結果が出るに違いない。
『ゲーテ』の原稿。実相寺昭雄追悼。この雑誌の読者層は40代なので、実相寺昭雄に関して余計な説明はしないでいいので楽。昔はオヤジ雑誌に特撮のこととかを書くときには説明に苦労したものだが、今は若者雑誌に書くときの方が苦労するのである。12時に書き上げ、mixiメールで送る。すぐ受領の返事来たが、読み返したら一部文章が欠けていたので、訂正を送る。そうしたらメールトラブル。mixiのサーバーの不調だったようだ。12時半、母の室で昼食、オムキャベ(キャベツが内容の半分を占めるオムライス)食べる。
1時過ぎに出て、事務所。届いた本と、年賀状確認し、廣済堂の雑学本、前書きと後書きを書く。3時、打ち合わせに時間割。今年初。原稿渡し、いろいろ雑多なスケジュールなど。営業が出してきたタイトル見るが、あまりに平凡で、他の雑学本と区別がつかない。せめてサブタイトルだけでも目立つようにしてくれと指示。
事務所に帰って、今度はミリオン出版の実録猟奇本、プロフィールを書いて送る。こっちはこれでほぼ、私の作業は終了。オノとスジュール打ち合わせ。もっとも仕事のスケジュールでなく、ロフトのさいとうさんを八起に連れていくスケジュール。スケジュールと言えば、名古屋から来ているゆめすけさん歓迎会のスケジュールも。
某社から電話、プロデューサー入れての打ち合わせを近々にしたいので空いている日を教えて欲しいとのこと。こちらから出した企画なのだが、他のことで忙しく、うっかり失念していたのであった。生きていたか。非常に嬉しいが、そうなるとさあ、もし動き出したら今年前半、凄まじいことになりそう。例えていうと、フランスへ行く予定で準備に余念がないときに、その前に急に香港に行かねばならぬ用事が出来た、というような感じである。
7時、早めに今日は切り上げて、東急本店で買い物して帰宅。東北沢をタクシーで通ったら、踏切のところで20分待たされた。
自宅で原稿と資料用読書。和田登『いつもUFOのことを考えていた』(文渓堂)再読。五反田のUFOライブラリーの主催者だった荒井欣一氏の聞き書きであるが、これが子供向けの教育書の一環として出版されているのが面白い。日本における第一次UFOブームのあたりのことを知る格好の資料。匿名ではあるが、他のUFO史本がほとんど無視しているCBA事件のこともかなりつっこんで書いてある。
ナスと菜の花の煮物、あんかけ豆腐など作って夕食。食べ、飲みながら読書数冊。読むのに飽きると、DVDで『ハムレット』(1948年版)など見る。この映画で父王の亡霊が登場するシーン、流れる効果音(心臓の鼓動音を表わしている)が、ほとんど電子音に聞こえる。『禁断の惑星』の、イドの怪物が現れるシーンの音にソックリじゃないか、と驚いた。いや、あれも考えてみれば“父の亡霊”だったわけで(生霊だが)、オマージュだろうか、とさえ一瞬思った(この映画の原案はシェイクスピアの『テンペスト』だそうだし)。すぐ確認のため聞き比べてみたが、似ていると言えば似ている、似ていないと言えば似ていない、と、微妙。
ところでこの映画、ケースのキャスト表にもネットにも出演:クリストファー・リーとあるが、確かにリーは出演しているとはいえ槍持の役、という顔もロクに見えない端役。端役と言えば、群衆の一人でデズモンド・リュウェリン(007シリーズのQでおなじみ)も出ているらしい。ついでに、名作中の名作と言われているこの映画を、
「“駄作”とは、この映画の為に有る言葉である」
とネットで酷評している人がいて、誰かと思ったら、“ガス室はなかった”論の西岡昌紀氏だった。なんとなく、笑える。
寝る前にネット周遊。佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』が、講談社の『モーニング』から小学館の『ビッグコミックスピリッツ』に連載を移すことになったとか。思わず“ブラックジャックによろめく”とか口走るが、小学館がよろめいたのか、講談社が愛想をつかしたのか。手塚治虫の『W3』事件のまさに再来。
http://ja.wikipedia.org/wiki/W3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
今回もタイトルに手塚作品の名が付されているところといい、こりゃ手塚治虫の呪いなのではないか?