裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

21日

月曜日

嫌韓流が出てくるばってん

こんこらけんけんこられられんけんこーんこん。

朝9時起床。朝食は9時半にしてもらう。やはり昨日の日帰りの疲れか、それとも飲みすぎか。入浴・洗顔等の後、久しぶりに母の室で朝食。青汁、梨、ジャガイモのスープ。

メールいくつか。人間関係悩まし。昼、これも久しぶりに弁当使う。牛肉とエリンギの炒め。日記つけていたらもう1時半。あわてて出る。東京駅八重洲口前のビル。『通販生活』Eさんやカメラマンさん、待ってくれている。暑い中、写真撮影用に長袖とネクタイ、上着。私もご苦労様。

株式会社アールエフショールーム。広い空間に子供の遊び場などを設けている。美人の担当さんにいろいろ製品を見せてもらう。アールエフは医療用小型カメラの開発製造会社。世界最小のカプセル内視鏡である“Sayaka”を開発したというのでその取材である。ちなみに、その一つ前に開発したカプセル内視鏡が“Norika”。社長の趣味かな、と思って訊いてみたら、ノリカは知らず、サヤカは実際に長野県の開発部にいる女性の名前なのだとか。

ショールームに展示されていたが、模型の電車の先頭に小型カメラを備えてジオラマの中を走らせるというのは実に楽しい。また、耳の穴の中、毛根、口の中、さらには消化管の中などをみんな“自分の目で見られる”ということは(インストラクターのお姉さんが自分で試して見てくれた。睦月影郎さんなら随喜ものだろう)インフォームド・
コンセントばかりでなく、そのこと自体“快感”である。

展示されている“Norika”をちょっと操縦させてもらう。磁力で前後の移動、それからピント合わせなどを行うのだが、なかなか面白い。“Sayaka”はさらに、カメラを横位置につけることで
腸壁をしっかりと撮影できるようになった。
http://www.rfsystemlab.com/sayaka/index.html
驚くのはその値段であり、ここのショールームに展示している製品ほとんど、私でもポケットマネーで買えるような値段のものばかり。

さらに凄いと思ったのは、ここまでこれらの製品が小型化出来た理由のひとつでもあるのだが、ノリカサヤカともに、動力源を内部に持っていない。エネルギーは外部から電気を送ることで得る。これには驚いた、ニコラ・テスラの無線送電みたいである。やがてやってきた丸山社長にそう言うと嬉しそうに
「まさにおっしゃる通りです」
とうなづいていた。このカプセル内視鏡も、『ミクロの決死圏』からのアイデアであるという。

丸山社長は“自分たちは技術屋で”と謙遜するが、これまでの日本の技術屋(『プロジェクトX』風の)さんとは違い、
「作ったものは自分たちで売り込む」
という姿勢を強く感じた。取材にもいちいち明確に答え、帰りには自分の自伝本と共に、長野名産の酒までおみやげに持たせてくれた。こういう強烈なキャラは敵も多いかもしれない。

取材終わり、歩きながら打ち合わせ。ゴーストバスター堤さんの取材をするはずが連絡が取れなくなったという。自分がゴーストみたいな人だからなあ。

事務所へ顔を出す。オノとスケジュール等打ち合わせ。かなり大きい(で、あろうと思われる)仕事依頼あり、鼻息やや荒くなる。あと対談依頼、それからトーク依頼。仕事が増えるのは重畳であるが書き込まれて真っ赤になった予定表は見るだに憂鬱である。

東急エージェンシーに出す恵比寿GPイベントの趣意書、なんとか書き上げる。こんなもの、昔は三十分で書き上げられたものであるが、トシのせいか、あるいは時候あたりか風邪ひきか、重ねて依頼されてから五日もかかってやっと書き上げ。いかん。

昨日の疲れは今日のうちにとるのが定法、と思いそれからタントンに行ってマッサージ、背中を押されたとき、本当に“みしっ”と音がした。1時間揉み込んでもらう。終ってパルコブックセンターでコミック本を探すが目当てのもの無し。コミック売り場の棚は講談社小学館集英社の三大メジャーと、青林工藝舎、イーストプレス等といったマイナーに二分され、秋田書店双葉社少年画報社などという中間規模の
会社のものが最も手に入れにくい。

自宅に帰り、サントクで買った材料でタラ湯豆腐。その他ネギトロ巻き、仙台あのつくんから到来の枝豆など。枝豆、茹でたてを食うが甘いこと限りなし。読書、DVDザッピングなどして。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa