4日
金曜日
ジブリの森の美女
単にGoogleで検索して出なかったので言ってみただけのシャレ。
朝7時半起床。
頭がややボーッとしている。5時ころ目を一度覚ましたとき、ノドがガラガラで、痛むわ声はかすれるわとひどい状態だった。今日はトークライブだぞ、とあわてて消炎剤をのんだのだが、その効果で全身が微ダル。
夏コミ新刊『Bの墓碑銘・上』が届く。なかなかのボリューム。表紙はもっといい紙を使ってもよかったかと思う。誤植が山ほどあってクサるが、しかしこれだけの文章量だとなあ。内容はひさびさに唐沢俊一らしいマニアックさである。売れるかどうか。
入浴、9時朝食。アスパラガスのスープとスイカ、洋モモ。母は今日のロフトプラスワンに来るという。よしとけばいいのにと苦笑。
午前中、日記つけ、福井での講演のレジュメを簡単に(本当に簡単至極に)作り、送る。メールいくつか。『幽』の京都のイベント、いろいろ厚遇してくれる。有りがたし。札幌のMさんから、あぁルナの札幌ライブをやりませんか、というお誘い。
11時半、TBSにタクシーで。道が混んで15分遅れ、さらに昼時でエレベーター前激混み、30分遅れになってしまう。局ロビーには“祝・高視聴率”と大きなポスターが貼られ、局全体にお祭りの雰囲気が蔓延。テレビという媒体にとっては試合内容がどうあれ、それで
大衆が扇動され大騒ぎになれば大成功。イベントというのはそれが本質なのである。苦情であろうと称賛であろうと、あの試合結果で“思わず”テレビ局に電話してしまった人間は、嫌も応もなくそのイベント(亀田祭りという)に参加させられてしまっているのである。
これは全くの妄想であるが、果たしてあの試合がショボいものでなければ、ここまで盛り上がったかどうか。
もし、噂されるようにあの試合を電通が裏で演出していて、しかもその目的が視聴率奪取と年末再戦興行への布石にあったとすれば、まっとうに試合が行われるよりも、観客及び視聴者への何らかの情動操作としては、疑惑が残る試合結果、に勝るものはない。高度経済成長期において、広告のセオリーは“消費者に欲しいものの情報を与える”ことであったが、物質的飽和時代における最高のマーケティング戦略は“欲求不満を与える”ことなのである。あれはねらった結果ではないか、とちょっと思ったりしている。
まだ明るいスタジオで海保さん、今度『森本毅郎のスタンバイ』の担当にもなったI井くん、イニャハラさんと雑談。I井くんがイラン情勢などについて語るのが違和感あって面白い。海保さん、右の目が赤く充血、というより眼内出血。サーフィンしていてボードが頭にぶっつかって目の血管が切れたそうである。だいぶよくなったが一時は花まるで正面切れず苦労したとか。そろそろ温まってきたあたりで収録開始。お題は“免許証・許可証”。
いい具合に脱線もあり、いつものノリで30分、あっという間。流した曲が水谷紹『乙女三銃士』。15秒もないような曲。いつも曲を選んでも一番しか流れないような状況に不満だったのでうんと短いのを選曲。ジョークとしてウケるのでは。トークは好調だったが、海保さんに
「唐沢さん、今日は鼻息が荒くないですか」
と言われる。風邪で、やはり一気にしゃべって呼吸に疲れが出たらしい。息苦しいスーハーがマイクに入ってしまっていた。
ポッドキャスティング収録の後、TBS上のパブみたいなところでI井・イニャハラ両氏と打ち合わせ。形がまだ全然定まっていない某件であるが、さてどうするかということ。いろいろ案が出る。まだ原稿で行けば第一稿というところであるが、この形で行ければほぼ理想だな、というあたり。
『Bの墓碑銘』、2人に進呈。
仕事場に帰り、講談社モウラゲラにチェック入れ。すぐオノ、バーバラとタクシー乗り合ってロフトプラスワン。渡辺さんが入って自分のプロモDVDの確認をしていた。橋沢さんもちょっと遅れて入るが、DVDの収録終えたあとでちょっとバテている模様。いや、実際にバテている原因になったのは昨日の4時−11時の飲みだと思うが。ここで話して、昨日渡辺さんも呼び出したが来る前にわれわれ三人全員ヘバって帰っちゃったこと、それからイタメシのあとミン亭に入ったことなどをぼんやりと思い出す。児玉さとみさん、川上史津子さんとさいとうさんの三人に休息後入ってもらって女性の身から親父のいい声に対し何か意見を述べてもらうことに。
で。私もこれまで100回近くロフトでイベントを仕切っているが、“ここまで内容のないダベりで客を引っ張った”イベントは初めて、のような気がする。まさに
「無駄話」
の極地。逆に言うと、いい声の人を壇上にあげさえすれば、内容なんかなくてもいいのだねえ。いい声で痔ばなしを延々させるという私の趣味の悪い企画に渡辺さんがノってきて、心のうちでほくそ笑む。今日のイベントはひたすら、渡辺さんデビューを(私の中では)イメージしていた。それに関してはほぼ、所記の目的を達成できたと思う。あとは、二回目、三回目と繰り返すうち、そこに何をノセるか、だ。
橋沢さんは秘密兵器として自分の若い頃の写真(恐れ入りました、本当に風間杜夫だ)と、実の弟さんを壇上に挙げる。これはウケた。あと、児玉さんのガス湯沸かし器取説朗読、橋沢さんと渡辺さんの川上史津子さんの『えろきゅん』朗読、共に見事。
客が野郎ばかりだ、と思っていたが女性客もだいぶ(隠れて)いたようで、帰りに驚いた(あとでmixiで検索してみても女性からの感想日記が多かった)。jyamaさんが親父三人の声とメガネに興奮してはしゃいで、客席から何度も声をかけてきていた。そんなにはしゃがずともよろしい。案の定、はしゃぎすぎで疲れて打ち上げで眠くなったと見え、目がトロンとなって、熟睡していた。小学生みたいだ、と笑う。
終って、母に長野のヒコクさんからいただいたモモを持たせて返す。和の○寅からいただいた野菜はオノとバーバラで分けたか? 山口a二郎さん、イラストレーターの田川秀樹さんを連れて挨拶してくる。打ち上げにはいつものメンバー勢ぞろいという感じでそれにkayさんなんかも加わってくれる。あぁルナからは親川、乾の2人。編集部は三才のS、Tの2人にアスペクトK田くん。例によって青葉。初めてでいろいろ反省点あった会だが、やってよかったと思う。
アヒル、塩漬け豚などいつものメニューでワイワイやってふと気がつくと12時半。金曜日でなかなかタクシーつかまらないが、こないだの雨の日ほどではなし。私とあやさん、はれつさんと相乗り。あとは毎度恒例でrikiさんにjyamaさんを送ってもらう。オノや橋沢さん、渡辺さんたちはそれから二件目に行って明け方まで飲んでいたそうな。元気なこと。