18日
火曜日
幕末くん
シェー、大政が奉還されたざんす。
朝7時半起床。入浴、洗顔。9時朝食、スイカ二切れ、ジャガイモのスープというかポタージュというか。新聞にミッキー・スピレーン死去の報。本格ミステリ派には不倶戴天の敵扱いされる暴力ハードボイルドの巨匠だが、刑事コロンボ『第三の終章』で殺される“本格”ミステリ作家の役、で出演しているのはそのパロディか、と思ったものだ。彼の原作『炎の接吻』をロバート・アルドリッチが映画化した『キッスで殺せ』という怪作もあった。ハードボイルド探偵の代名詞とも言えるマイク・ハマーが原子力エネルギーの秘密をめぐって悪人たちと戦うというカルト作品である。映画自体はトリュフォーたちヌーベル・バーグ一派に絶賛されたがこの改変にスピレーン本人はカンカンに怒ったという。まあ当然ではあろう。
11時、雨の中渋谷カフェ・ミヤマ。岡田斗司夫さんと『創』オタク清談。テーマは“オタクの死”。岡田さん相変わらず超多忙で1時間しか時間がとれないというが、そのために逆に二人ともテーマを絞り込んでかつそこから自説を発展させ、かなり濃い対談になった。編集Kさんに“痩せましたねえ!”と驚いた表情で言われる。芝居ダイエットか?
仕事場にこもり原稿、今日が校了の週刊現代マンガ評。オノ・ナツメの『リストランテ・パラディーゾ』を取り上げる。執筆最中にも電話頻々、宅急便等の荷物陸続。オノが札幌、バーバラが大阪なので私が一手に受け付ける。忙しかったんだな、私の事務所というのは。事務所で弁当。掻揚げの味付けが菜。味噌汁代わりにカップの春雨チゲ。
3時、電話で打ち合わせ、MXテレビ。金曜に麹町で生放送。メールでの打ち合わせいくつか。鶴岡から電話、いつもの馬鹿ばなし。週刊文春に『デス・ノート』の件でインタビュー受けたとか。
6時、雨の中青山オーバル・ビル2階のGoFa。開田さんがやっている『3人の角度展』へ。場所がわかりにくくて人に教えてもらう。すでに時間が終わり間近で、開田さんはビールを飲んでいた。展示している絵、新しいものはもちろんいいが、『宇宙船』の表紙になっていた絵の数々が懐かしい。私も小さい花を贈ったが、あぁルナから大きな花が届いていた。さすがにきちんとしている。
芝居のこと、その他いろいろ話すうち、恐竜イラストを描いている小田隆さんが来て挨拶、それからしら〜がくる。雑談しばし、チーズなど肴にビール飲んでいたが6時半になって、河岸を変えようと出る。中西に案内。牛鍋、ナポリ焼きそば、えびせんべいなどつまみに黒ホッピー。さらに何かもう一軒、と誰からともなく言い出して、幡ヶ谷チャイナハウス。ウナギの皮の炒め物などつまみに五粮液数杯。かなり酔って開田さん相手に家庭のグチなど楽しくコボす。