裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

6日

木曜日

おざわおざわおざわ広いさとうきび畑は

民主党党首、沖縄遊説。

朝7時半起床。天気はモヤモヤだが体調はよし。原稿書きあれだけやっても、肩も凝らない。肩にたまる血が全部足に行っているのではないかと思うくらいむくむので、そのせいかとも考える。札幌の豪貴からサメの肝油を送ってもらったので、それを試してみるつもり。

9時朝食、コーンスープ、スイカ。弁当を母が作っているが、ナスの味噌炒めなので
「うれしいね、好物なんだ」
と言うと
「あら、こんなものが好きだなんて子供にしては珍しいわ」
と言われる。すぐ気づいて自分でも噴き出していたが、いくつになっても母親にとって息子はコドモ。

自室で原稿書き、昨日がんばらなかった分、今日午前中にがんばってしまわねば。がんばらないことに決めたと昨日の日記に書いたが、やはりがんばらないとダメか。しかしがんばりのかいあってか、夏コミ同人誌原稿、1時半には全部アガる。400字詰め原稿130枚以上の大仕事であった。テレビをつけたら『こだわり人物伝』で大野裕之氏がチャップリンについて語っていた。大学の先生だそうだが、ずいぶんと気取ってしゃべる人だなあ、と思う。これくらい気取っていいのなら私のときも気取ってみようかと思う。

15分ほどベッドで仮眠。仮眠は毎日少しとった方がいいだろう。『お宝テレビ』製作プロから電話。二本、出演依頼が来ていたがこの日本が別々の製作プロのもので、私を二本とも指定したのは偶然のことだったらしい。昨日、NHK内でプロダクション会議があって初めてカチ合うことを知ったという。それでもNHKの方で
「まあ、そういう番組を取り上げるなら、確かにカラサワさんしかいないでしょう」
と言ってくれて、両方私で通ったとのこと。それはいいが、番組の打ち合わせ、明日の3時までにホンをアゲねばならないので、1時半に打ち合わせさせてほしいとのこと。泥縄もここまでなのは初めてである。

ナス味噌炒めと卵焼きの弁当使い、シャワー浴びて(湿気すごく、体中がすぐベトベト)事務所へ。オノは今日は休み。電話何本かあるが、彼女の携帯に回す。まず今日がデッドだという杉&鉄新譜のオビ文を書き催促頻々の講談社モウラ原稿を書く。その間にもいろいろ電話。6時にはアゲます、と言ったが結局7時45分過ぎにアゲてメール、それから引用該当個所をコピーして送る。コムテツ稽古には行けず。通しだったのに残念。みんなにもすまない。

8時半帰宅、夏コミ刊行誌『Bの墓碑銘』(題名も今日正式決定)に使用の写真図版50数点を選んでパイデザに送る。これがまた大変。しかし今回はマシンのトラブルがあまりないので気が楽かも。こういうときに限って、たいていパソコンやコピー機、プリンタの調子がおかしくなるんである。

10時半、K子帰ってくるので、久しぶりに夜食を作る。ホタテとマッシュルームのニンニク風味、豆もやしと豚肉のせいろ蒸し、鯛薄切りのちり鍋風。ホタテとマッシュルームはニンニクのみじん切りとバターで炒めるだけだが、風味づけに焦がしタマネギを加えてみた。コクが出る感じ。K子は素材をサントクで買ったのが気に入らないようで、紀ノ國屋か伊勢丹で買えという。それでも食べてうまいとは言っていた。食べながらDVDでフライシャー兄弟のスーパーマンをまとめて見るが、さすがにまとめ見はつらいね。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa