2日
日曜日
お主もHALよのう
「へっへっへっへ、あのアンテナ故障が宇宙船の外へおびきだすためのワナとは気づきますまい」
上記の洒落、前にもやったか?(まあ、いいや)8時まで待ったがまだK子帰らず。朝帰りは虎の子のキミちゃんなどと飲んだときはよくあるので驚かないが、たいてい始発で帰ってきた。仕事場に泊まることもよくあるが、そういう場合は前もってメールとかで連絡がある。携帯に電話するが留守録で通じず。ちょっと心配になる。
9時朝食、トマトスープ、バナナ。日記つけるか原稿書きかしなくてはと思うが、やはり気になって手につかない。10時半ころ、やっと電話があって
「仕事場で寝ていた〜」
とつらそうな声で言う。ゆうべ飲んで始発で帰って、駅からは仕事場の方が近いのでそっちで寝ていたらしい。わかってしまうと今度は腹立たしくなる。わが家では経理などは全部K子の担当なので、彼女が死んだら、ハンコがどこにあるのか、通帳なり帳簿なりがどこにあるのか、まったく私は把握していないのである。
ともあれ落ち着いて、6時までは家でひたすら原稿。K子は3時ころ帰ってきて、うう〜とうめきながらシャワーを浴び、コンビニのそうめんを啜っていた。しら〜やI矢くんと朝まで飲んで、終電を逃して二丁目で夜明かしをしたらしい。トシの割には若いことである。原稿書き、調べものをしながらの執筆なのでなかなか進まない。『刑事コロンボ/断たれた音』の被害者のチェス名人のジャック・クルッシェン(エスカルゴ食べる人)が、『宇宙戦争』(ジョージ・パル版)で、ウォーマシーンの最初の犠牲者になる農夫の一人だ、などと知ったときにはゾクゾクするほどうれしくなってしまうが、さてこんな原稿、喜ぶ人がどれだけいるかねえ?
6時、コムテツ稽古。西荻住区センター。ここは昨日のとこに比べると行きやすい。また私のところから。乾ちゃんが途中で思考停止状態になってちょっとストップ。さらに主役の佐々木さんが今日は調子悪く(昨日のW杯で贔屓のブラジルが負けたせいだとか)、普段なら絶対つっかえないはずのところで何度もつっかえて、しまいに自分がいま、何を言おうとしているのかが見えなくなってしまう。
人のことは言えない。私も噛むは忘れるはで全然ダメ。気圧のせいかな? こういうこともあり。ダンスの稽古を隣でやっていたが、実に楽しそうに見えた。客演の水波さんから、
「カラサワさんにぜひ訊きたかったことがあるんです」
と真面目な顔で言われるので、何かと思ったら]
「“ちんちん”と“ちんぽこ”はどっちが正しいんですか」
という質問。なぜこれを“ぜひ訊きたかった”のか。
「これは“ちんぽこ”の方が正しい。ただし“ぽこ”ではなく“ぼこ”です。いわゆる“鉾(ほこ。槍の先っちょ)”の意味ですね。日本書紀などにも見られる、男性器の比喩です。これに“ありがたい、貴重な”という意味の“珍”をつけて“珍鉾”。それを幼児語で言ったのが“ちんちん”です」
とタチドコロに答えて感心(呆れ?)される。
荻窪まで橋沢さんと一緒。
「ちょっと行きますか」
となって、近くのやる気茶屋。ここの板長さんと橋沢さんは顔見知りらしい。劇団運営のこと、今後の仕事のことなど、ちょっと深いところまで話す。
早めに辞去して、新中野まで帰宅。原稿メモいじりながら水割りチビチビ。K子、美容院に行ってきたらしい。二日酔いのくせに。クラシック・カートゥーンのDVD続き見る。このDVD、両面仕様。はじめてみた。