裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

火曜日

仕事どんどん入るがダル〜、の記

朝6時起床。
寝は足りているはずなのだが、どうも体がダルい。精神的葛藤とスケジュール詰まってきたあせりと、などなどのせいと思う。
入浴、日記つけなどして9時朝食。

夕張メロン、ブロッコリのスープ。じめっとして気圧が低迷、これは今日は何も出来んぞという嫌な予感。日記を書いていたら携帯に電話、某ラジオ局から、10月から半年ほど全国ネットでラジオのパーソナリティをやらないかという話。

まあ、これはまだ企画段階だから海のものとも山のものともつかないが、驚いたのはこの話が昨日の今日、だったこと。ゆうべおぐりと話して、
「ラジオの分野にそろそろ基盤を持ちたいんだけど、
なぜかこれだけテレビに出てても、ラジオのレギュラーというのには縁がなくてねえ」というような話をしていたのである。その翌朝にこれ。

今度彼女の前で
「一億円ほど拾いたいんだけど、落ちてなくてねえ」
と言ってみようか、と思う。あと、昨日のイベント依頼の方も六花マネに日時確認、それからその件でよくわからぬ部分もだいぶ出てきて、メールあっちこっちに出し、また受け取る。

12時、出勤。
財布をなくしたのでどうも憂鬱である。仕事場に行き、そのラジオ局から送られた企画書を見てみる。

ネットと連係した新しい形のラジオ番組、を謡い文句にしたいらしいが、それがどういうもんだか、さっぱりわからず。企画書書いた方もわかっておるまい。とにかくやってみるか、とは思うが。8番ラーメンをざるで啜り、パイデザ平塚くんに同人誌原稿チェックと、枚数不足分のページ埋め記事を送る。これでやっと、ギリチョンではあったが夏コミ原稿無事入稿終了。

しかし、これだけ仕事立て込んでいて、その上に同人誌の原稿入れることを何も不思議に思わないところがわれながらオタクという人種のわからんところだ。FRIDAYゲラをチェック、もちろんメールその間も頻繁。

ラジオの件、イベントの件、うわの空公演の件、幻冬舎ゲラチェックの件、飲み会の件など。六花とは中学生の恋人同士なみの数、メール交換をした。
二見の米田さんから単行本について。書名が『雑学園』から『唐沢俊一の雑学授業』に変更。『世界一〜』の高視聴率にあやかろうというタイトルだろうが、どうもトホホな気分である。もっともあやかりタイトルが決してトホホなものばかりでないことは確かだ。最大の成功例が『ウルトラQ』だろう。

あれは東京オリンピックで流行語となった“ウルトラC”に露骨にあやかったタイトルなのである。それに、『世界一〜』のおかげか、初版部数かなりのもの。印税たくさんいただけるのなら書名などお望み次第に。おぐりにその件メール。本と言えばもう一冊、幻冬舎Yさん(トテカワ)から『裏モノの神様』ゲラ送付。付け足し原稿と共に8日までにチェックし返送するべしとの命令つき。Yさん、トテキビ。3時、首筋の凝り甚だしく、タントンマッサージに行き
揉みほぐしてもらう。
「財布出てくるといいですね」
とか言われてかえってメゲる。

帰宅、イベントの件二転三転あれどもどうやら、というところ。あぁルナの橋沢さんから電話。週プレ『名もニュー』ゲラチェック。“暑い”ネタ、大丈夫かどころではなく、もう一回やりましょうというほどの熱夏になった。
出し終わり、某件で某氏と飲みの約束。今日はもうこれ以上原稿書けん、と決める。
6時45分、時間割で朝日新聞社アエラ誌インタビュー、のつもりが行ってみたらもう閉まっていた。気の早い盆休みか?
店の前で記者のF氏に会い、仕方なく東武ホテルの喫茶でインタビュー受ける。
お題は“オタクと60年代”。

オタク文化にあまり通じていないF氏に、まずオタク第一世代史のレクチャー。
それからそれへと話が出てきて、8時半まで。途中、イマジカSさんなどから原稿催促電話。タクシーで新宿。

ちょっとおしゃれな『豆腐と魚のうまい店・良庵』で某氏と会食。良庵というと村田蔵六(大村益次郎)の医者としての号だが、豆腐好きと言われた村田蔵六からつけた名前か、おそらく。

今後の仕事の進め方、とかいう内容とまとめればまとめられるが大体が共通の知人友人のグチばなしとなる。

日本酒、焼酎でタイ刺身、おぼろ豆腐、とらはぜ天麩羅など。カウンター向こうにいた見習いの板前さんが金沢柱くんそっくりだったのに驚いたが、声を聞いて女性だとわかったときにはもっと驚いた。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa