裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

月曜日

私もいろいろ考える、の記

朝、イヤな夢第二段。
よくまあこんなシチュエーションで、というような意外な舞台設定でありながら、ちゃんと見る方(私)を非常に“イヤな”気分にさせる。そのストーリィ構成の妙に感服せざるを得ず。

7時起床、入浴、ミクシィ、9時朝食。

中田から母が富山のかまぼこを貰って往生しているというので、きざんで冷やし中華の具に使うことにする。自室で日記つけ、FRIDAYコラム原稿を書き上げて編集部にメール。

11時出勤。

車中で京都の山田さんに連絡、いろいろスケジュールの件やメイクの件で。今週末あたり日帰りで京都行きになるかも、やも。仕事場着、8番ラーメンすすりこみ、原稿。
電話数本、今の子機の調子がおかしい。そろそろ寿命か。

二見Yさんから、ただいま装丁進行中と電話。GBのHさんから、こないだのパーティのお礼と原稿受領、OKとのメール。やはり邪推してた人間、多かったとか(笑)。いけませんな、こんな人格高潔な人間をつかまえて(人の生き血を絞るのは人格纐纈、とか)。

パイデザ平塚くんから夏コミ同人誌の件で連絡。今朝、自宅の郵便受けにゲラを入れてくれたそうだが覗くのを忘れた。とりあえず口頭でわかったことのみ指示、あと追加原稿をメール。

プリンタ、以前のが中のユニットが壊れて使用不能になったので新しいのにつなぐが、何故かマックワードのものを印刷せず。図版とかはコピーできるのに。仕方なくパイデザに電話して、メールしたものをプリントアウトしてFAXしてもらう。
手間のかかることかな。

イマジカのSさんに電話して、三十分打ち合わせを延ばしてもらい、それでも途中まで。おぐりが『ひよこのパジャマ』のチラシ1000枚をヨイコラショと暑い中、もってきてくれたので、先に時間割にいかせておく。三分の二のみ持って時間割へ。
I社Sくんと。

内容はそろそろ微妙な部分に入ってきたんで省略。バレバレという気もしないではないが、少なくともオモテ日記には書かない。
いつでもそうだが、自分では出来るだけ自分のやっていることを過小評価しておくのがモットー。

そうすると、思いもかけない評価が得られていい気分になれる。
ヘタに自信持つとロクなことにならん。これは若い頃(イッセーのところにいた時分など)にさんざひどい目にあった故の生活の知恵。今回も自分の中でこの仕事はあくまでも皮切り、これからに期待という位置づけだったのだが、向こうさんでどんどん話を大きくする。いいのか、と思う。しかし、ここで波に乗ることがすなわち転機、なんだろう。

打ち合わせ一時間で済んで、残り一時間、ちょっとこっちで興奮しながらおぐりと話す。
やがてねがっち来て、週プレ対談。
最近はもう慣れてきてネタに関してつついているうちに完成原稿の形が頭に浮かぶようになってきた。そろそろアクセントの回(コミビアにおける、野球選手トレードで私が出てなかったりした回のような)を入れないと読者に馴れが生じてしまう。

おぐりも友達に
「ネタが二つくらいの回の方が面白い」と言われたそうだ。
一度ネタ無しなどという回もやってみたい。
アサ芸では次の火曜発売の回がちょっと、そのアクセント回であるかも。終わって駒形どぜうで食事。

話はやはりこれからのイマジカの仕事のことになる。
なんか、万事うまく進みすぎている。変な思いこみなのかもしれないが、このまま惰性でおぐりと仕事し続けるのはいけないのではないか、という気が非常に強くしてきた。
話が大きくなればなるほど、そこにはパブリックな責任が生じてくる。
イマジカ、週プレ、二見、いずれも大変好調で、それ故にもう一度、コンビでの仕事ということを改めてむこうにもシビアに考えてもらい、決して円満無難な好人物ではない私とお仕事する、ということはどういうことか、腰を据えてかかってほしい、それでなくては今後も長く、深く、つきあっていくことなど出来ないと思った。嫌われること覚悟でネガティブな意見をのべ、自分の本分というもの(私が“唐沢俊一”である所以)は譲れない、それが私というものである故に、と伝える。向こうは面食らったろう。理解されるとも期待しない。あるいはただ嫌われるだけだったかも。ともあれ、聞くだけは聞いてくれた。

途中で携帯に電話、開田あやさんから。某所でのイベント企画のデイレクターが私のファンで、「そりゃ、俺だってコネやツテがあれば唐沢俊一とか呼んで、トークショーとか、バーンとやりたいですよ」と口走ったら、開田さんが
「あ、そうなの! じゃ、いま電話するから」
「え?」
という状況下での電話だったらしい。企画そのものについては大喜び的。だがスケジュールの件だけわからないので、あとでスケマネから電話させますと答えておく。支払いしようと思ったらサイフがないのに気がつく。
時間割で忘れたか、それともここまでの道すがらで落としたか。おぐりと別れ仕事場に戻る。

なんと留守中にパイデザが来てくれてプリンターの接続とか、見てくれていた。
タクシーで帰宅、数件ほどメールして、いろいろなこと思いつつ、寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa