裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

16日

火曜日

平気でオホーツク人たち

 あんな寒いのによくまあ。起床朝7時半。朝食、ナッツ(自然食屋で買ったもの。カボチャの種、松の実、クコの実の三種類がミックスされている)とダイエットスープ。今日は11時から、ビジネスキングと平塚くん共同で、G4のセットアップをしてくれる。フロッピーディスクユニットがまだ来てなかったりして、これまで使えずにいたのである。年末の忙しいさなかには、仕事を中断できなかったということもある。とりあえず、今日はそれで半日ツブれる予定なので、朝のうちに原稿を書く。

 とりあえずスタジオ・ボイス原稿、これも〆切を失念していて迷惑をかけた。なんとなく、年末進行のあまりの波状攻撃に、これなら1月は20日くらいまで仕事しないでもいいな、と思ってしまったのですな。11時ちょっと過ぎ完成、メール。編集部からは後に受領のメールあり。

 平塚くん、ビジネスキングの人たちと三者で作業。とりあえず、旧機のデータを新機に流し込んで、ネットにつなぐ作業をしてもらう。ニフを、ネット経由の他にニフティマネージャーででも繋いでいたのだが、このニフマネが新機でどうしても作動しない。なんべんやっても“ニフティマネージャーに接続、できません”とくる。録音されたセリフで、“ニフティマネージャーに接続、”までは同じで、その後が“しました”になるか、“できません”かの入れ替えになる。そのため、イントネーションが同じ明るさなので、聞いていてイラつく。つながらないときは“あ〜、すいませえん、接続できませえん”くらい言え! という気になる。まあ、ネット経由で不自由はないので、と、これはそのまま。

 1時、時間割にて世界文化社Dさんと打ち合わせ。書き下ろし本のこと。内容はほぼ、去年詰めているので、後はスケジュールのみ。お互いの理想のスケジュールを出してつけ合わせると、実に美しい、見事なスケジュール表が出来、二人でオオ、と感嘆する。実際にこの通りに進めば出版業界のカガミともなるべき予定ではある。他に世界文化社とは、ナンプレの連載原稿をまとめる本のこともあり、今度、その担当のKさんとも一緒に打ち合わせしましょう、ということになる。大久保近辺に、いい韓国鍋料理屋があるそうだ。打ち合わせ終わって、チャーリーハウスでパイコートンミンすすり込む。

 急いで帰ると、平塚くんが戻るところ。終わったの? と訊いたら、まだ時間かかりそうなので、ネット関係のことは明日の朝、来てからにしますとのこと。無駄 足させて申し訳ない。またいろいろ説明聞いて、4時ころ、なんとかインターネット関連は無事、使用可能になる。ことえりもインターネットエクスプローラーも新バージョンになっていて使い勝手が違うが、これはすぐ慣れるであろう。期待したほど処理スピードは早くなし。

 さっそく、原稿を書き出す。G4で最初に書き上げてメールした原稿はマガジンハウス『ダ・カーポ』のコラム。書き上げて外出。東急ハンズへ行き、パソコンまわりのも備品をいくつか買う。さらに西武デパートで、レトルト食費や缶詰など、備蓄用食品の買いだめ。別に地震などの災害用ではなく、〆切まぎわで外でメシを食えないときのための備蓄。食品の棚をずっと見て回るのは楽しい。オモシロそうなレトルトをいくつも買い込む。

 新機でネットを回る。談生のところのアクア―マリーン氏、とりあえず表からは撤退ということを了承してくれて、まずは一段落。その他いろいろ。FMISTYでは否定派閉め出しのようなことを提案した発言者が槍玉にあげられている。いまだここにも良識は残っているということか。COLTさんの最近の硬直ぶりは、いつもの渡辺先生にも似げないことだと思う。少しあせりがホノ見えるのだが……。しかし、アクア―マリーンさんがいみじくも言ったように、ネットでの発言というのはニュアンスが極めて伝わりにくい。実際の事件の経緯を知っている者と、ネットで経緯を読んだだけの者との認識の違いは大きいなあ、とつくづく思う。おまけに往々にして、独断的な裁決をくだしがちなのは後者の方なのだ。

 8時半、神山町の豆腐料理屋『二合目』で夕食。ゆば焼きというのがおいしそうなので頼んだが、パリパリしただけの無味乾燥なもの。湯豆腐、伊達鶏の北京ダックふう、それにシャケとイクラの蒸籠飯。帰り、寒い々々とK子と二人、ふるえながら歩く。渋谷公会堂でビジュアル系バンドのコンサートがあったらしく、ファンのコスプレ少女たちがアムウェイのビルの地球儀の前にタムロして記念撮影していた。本人たちは顔を白く塗って耽美のつもりか知らないが、元がタヌキ顔ゆえキョンシーにしか 見えず。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa