裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

15日

月曜日

七人のソムリエ

 ワイン選定士さ、やとうだよ。朝、7時半起床。朝食、豆の煮込み(レトルト)。リンゴ数片。今朝の寒さは記録的とかTVで言っているが、私には昨日の方が寒く感じられた。豪貴から返事メール。自分のプレッシャーを素直に吐露しているのを読むと、実の弟以上に可哀想になる。われわれのようなデラシネ稼業に比べて、店の立地というものに縛られている商売というのは、本当に大変である。また返事を書く。

 今日もK子の弁当作り。ホタテ(暮れにまゆらさんから御歳暮でいただいたもの)にメリケン粉をまぶし、フライにしてオカズ。〆切予定をチェックしていたら、モノマガジンを失念していたことを発見。あわててネタを決めて書き出すが、急場で思い付いたネタだけに、オチにどうしてもスムーズに結びつかない。何度も書き直しをするが満足いくものにならず。ここで時間とられてばかりいてもいかんと思い、一時中断。昼飯(レトルトのカレー)食って、改めてパソコンに向かい、Web現代を先にすます。3時近くまでかかって仕上げる。やはり家のことが頭にあって書いたような内容になるのが不思議である。ネタは前から決めていたものなのだが。豪貴からまたメール、それにまた返事。

 4時、時間割にて海拓舎Fくんと打ち合わせ。都市論追い込みのスケジュール最終合わせ。連載と書き下ろしのカネアイについて、私の事例ばかりでなく、いろいろと話す。一時間ほど。帰って、またモノマガ続き。オチをどう変えようかとさんざん悩み、ふと気がついて、冒頭の方を手直ししたら、スンナリ(というほどではないが、まあ見られるものに)まとまった。ホッとする。急いでメール。

 電話数本。フーゾク魂編プロのIさんから、版型変更に伴う文字数のことと、原稿料調整の話。基本的に了解。談生のHP、相手側も何とかこちらの言い分を理解して鉾を収めてくれそうなのでやや、安心する。これが知人のサイトでさえなければ、荒れた方が絶対オモシロイのだが。8時、母に電話。メールの効果か、大変に上機嫌。なにか振り回されたような感じであるが、とにもかくにも、ひと安心。なをきに顛末を電話する。母が機嫌よくなると、不思議にお親父の具合もよくなるのである。

 8時半、ブックファーストでK子と待ち合わせ、宇の里へ。ほぼ満席だがなんとか席が取れる。和風コロッケ、イワシ梅シソ揚げなど、客が多すぎて火を弱める暇がないため、オーブンも揚げ物鍋も熱されきっているのだろう、火が通りすぎ。フグの叩き、有機豆腐冷や奴など食べて早めに出て、中華の兆楽に入り、ギョーザで酒、さらに酢豚でビール。ギョーザはじめ料理はうまいが、ライスが昔チベットで食べた蒸し御飯を思い出したくらい、ひどいものだった。

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