裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

日曜日

坂の上のぐももも

原作・司馬遼太郎 漫画・田村信

※『南極(人)』稽古最終日

朝6時覚醒、起きたら喉がガラガラ。
ゆうべのラーメンの塩ッ気と、話題が尽きずずっと
しゃべっていたことと、それからこの寒気での
部屋の乾燥が原因ならむ。
あわてて駆風解毒湯のトローチをしゃぶる。
そのまままたウトウトしたが、ウィキペディアをずっと
読み続けている、変な夢を見た。

フトンの中で台本を暗唱。
大体頭に入っている。
起き出してメール類をみるが、年末の日曜でほとんどなし。
と学会のOさんから、ルナのスタッフに参加したい、という
メールあり、ありがたし忝なしと喜ぶ。
コーンスープとアボカドで朝食。
入浴、衣装選び。
浴室の湯気で喉を湿らせたら、喉だいぶ回復。

昼食、母の室でカレーライス。
あまり辛くない昭和のカレー。ただし肉は頬肉で
コラーゲンたっぷり。キャベツサラダ、キュウリ漬物を
添えて。

12時家を出て、荻窪へ。天沼会議室。いつも使っている部屋が
別の団体に使われている旨の張り紙があってちょっと驚くが
午前中のみだった模様。

毎日新聞に今回の芝居の記事が。
誌面の1/6を使ったかなり大きな記事になり、
写真も(菊ちゃんの大石遥が真ん中)載っている。

稽古、まず通しで一回。
中大岡、まず入っていて無難に出来る。
ここから抜きで個別稽古、それから音響監督のMくんとの
作業続きになる。Tくんも来て見学していた。
昼食はスープヌードルのシーフードと稲荷寿司。
スープヌードルというのは要するに、具と麺を少なめにして
オニギリなどライス系主食の脇のスープ代わりに、という
主旨で作られたものらしい。

午後、後半を通しでやるが、すっかり頭からセリフが抜け、
惨憺たるものとなる。まあ、午後になるといろいろ
(原稿のこととか)雑念が入ってくるからなあ。

稽古終了、明日は劇場入り&公開ゲネ。
シヴさん夕幾子ちゃんなどと、ゆうべ“明日はきちんと帰ろう”
と話しあったのだが、稽古でくたびれた頭脳が
つい、フラフラと足を飲み屋に向けてしまう。
すっかりおなじみになった『恋物語』に総勢8人で。
親父さんが嬉しそうに“今日は熊の肉があるよ!”というので
勇んで頼むが、もう4切れしかない、というので半分に
切ってもらい、8切れにする。
シヴさん夕幾ちゃんはそれでご飯食べていた。
熊の肉をおかずにご飯食べるというのも珍しい。

Tくんから、知人同士の裁判の話を聞く。
ああ、以前いろいろ問合せがあったものだが、始まって
いたのかと思う。
地方公演の話なども出て、疲れた脳を活性化させたが
明日のことを考え、12時には解散。
家に帰って当日パンフ用の文章を書いてもやしに送るが
仕事場の部屋がいくら暖房入れても寒い。
1時半、就寝。

*寺坂文庫部長役の渡辺克己さん。原作では丸顔の食いしん坊男
だが、なべかつさんのキャラとは違うために、ちょっとした
キャラ変更を加えております。どういうのかというと……ま、それは
実際に舞台で。

*座長が南極夏彦に扮する際のエクステ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa