「水泳日本のＤＮＡを子供たちに伝えていただきたい」

※アスペクト原稿　対談ＣＤ録音　単行本打ち合わせ

朝５時近くに目が覚め、寝床で読書。
笹沢佐保の戦国ものだが、ハードボイルドの文体がちょっと
戦国時代に合っていないようなむずがゆさを読んでいて感じる。

再度寝て、８時半ころ目が覚めて、顔を洗い、パソコンの前へ。
メールでいくつか問い合わせ等。
仕事、アスペクト原稿さくさく……とはいかないがハリハラ、ハリハラと。
各編集部から次回原稿の〆切呈示いくつか。

文藝春秋から落語のアンケート来る。
重なるというか、Ｓ社の落語関係本の資料もミクシィで届く。
ざっと目を通し、Ｋさんに追加の資料確認。

９時半、朝食。メロン一切れ、コーンスープ、コーヒーがこぼれて
しまったので牛乳。服薬、サプリなど。
今日は昼は外出なので、焼きおにぎりなど作ってもらう。

１２時半、新宿に出て、三丁目ルノアール会議室で対談。
写真撮影もあるかと黒シャツ黒上着という“正装”で言ったら
対談だけだった。ただし私のファン（と学会のファン）という
社長には大サービスだったようで喜んでくれた。
社長さん自身が嬉しそうにマイクやＩＣレコーダーを操作して
いる。

対談と言っても雑誌ではなく、この社長さん（経営コンサルタント
会社経営）が毎月、自分とお気に入りの文化人や企業関係者と
対談をしたものを収録して、ＣＤブックとして関係者に配っている
というもの。ビジネス関係の本も何冊も出している、地方企業の中
での成功者。

私なんぞにその対談のお鉢が回ってきたのは、アスペクトから
出した『博覧強記の仕事術』のせいだが、何を話すかという
リクエストが『新・ＵＦＯ入門』についてだというのが傑作。
持参してきた本には附箋がいっぱいついていて、よほどお気に
召したらしい。聞いたらビジネスの仲間内でＵＦＯ信じている
人間が大勢いて（大丈夫か？）、彼らと飲むとき、私の本を
タネ本にして、
「人間がＵＦＯを見るのは……」
と演説をぶって、嫌がられているらしい（笑）。

何か語りやすい雰囲気だったんで、かなり饒舌にしゃべる。
途中一回、酸素不足になり倒れそうになった（それでも
口は動き続けていた）くらい。社長に完敗宣言されたほどだった。

一旦家に帰り、焼きおにぎり食べて、急いで服を着替えてまた
トンボ返りで出て、丸ノ内線〜半蔵門線で神保町。
三省堂２階に新しく出来た（でもテーブルの並びとかは前と同じ）
喫茶店“ＵＣＣカフェコンフォート”でＡ社Ｙさんと打ち合わせ。
いくつか企画を出したが、やはりこないだの打ち合わせで
偶然出た案のものが一番インパクトあるよう。

終って、カスミ書房さんに出向き、お願い事＆雑談。
さっき開田夫妻が見えたところ、らしい。
二十分ほどで辞去、半蔵門線に乗るがつい、渋谷への方向のものに
習い性で乗ってしまう。ありゃ、と思うが、これを奇貨として、
久しぶりに原宿パークマンションに立ちより、熊倉一雄さんや
管理人さん宛に残暑見舞を書いて郵便受けに。

バスで新中野までゆられる。運転手さんが信号待ち、渋滞停車、
道の揺れなどいちいち丁寧にアナウンスする。それはいいが、
いちいち前方後方などチェックするのだろう、口の中でつぶやく
「よしよしよし」
といううなづきが変なイントネーションでマイクに拾われ、
気になって仕方なかった。

帰宅、さすがにくたびれるが小原稿いくつか残っている。
石田一さんから『ホラーＳＦコレクション博物館』が届く。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904244001/karasawashyun-22
ずっしりという持ち重り感が素晴らしい。
長くわれわれホラーＳＦファンのあこがれの場所だった
アッカーマンションの写真記録として貴重きわまりない一冊。
コレクションというのは、数さえ揃っていれば優れたものになる
というものではない。それを集める主であるコレクターの
人格がそのまま反映される。
フォーレスト・Ｊ・アッカーマンという人物の、底抜けのサービス
精神がこのコレクションには横溢している。
コレクターというのは多く、その精神にどこか排他的、病的なものが
漂う（自分もコレクターである身として言うが）。
アッカーマンの希有なところは、世界一のコレクターにしてそのような
病的な部分がほとんどなかった（自分をアヤシゲに見せようと演出は
していたようだが）ところ、であろう。
そのアッカーマンから“日本の息子”と言われた石田氏の、渾身を
込めた一冊である。

そう言えばアッカーマンが編集していた『フェイマス・モンスターズ』
の表紙が並んでいるが、７０年代後半からしばらくは私も毎号、
新刊を待ち望んでは買っていた。紀伊國屋書店札幌大通店の２階の
洋書売り場だった。『スター・ウォーズ・スペシャル・イシュー』が
予約していたにも関わらず他の客に買われてしまい、店員に
ケンツクを食わせたのも懐かしい思い出である。

８時半、明日の朝の食事をコンビニで買う（明日から母は瞼の
手術で数日入院）。夜食準備、キンメダイのあらを買っておいた
ものを、酒蒸しにして。京王デパートで見つけて買った“唐辛子醤油”
がアタリで、ピリッと辛味が効いて蒸し物には最適。
ＤＶＤでコロンボなど見つつ。マッコリサワーと黒ホッピー。