裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

金曜日

チベットのヤク

さて、どっちの意味でしょう。

※銀座締め出し 水谷さん、吉野朔実さんと飲み

夢で渋谷の旧事務所に行く。
引っ越し終り、がらんとしたスペースを使ってビデオの撮影だったか
何だったかをやり、夕暮れ時分に撤収。
そのときふと、元書庫のひとつに入ってみると、持っていき忘れた
本が、書棚数本分どさっと残っている。しかも、漫画の単行本中心に
かなり価値のあるものばかり。
青くなって、しまった、うっかり忘れていた! と思い、
急いでこれも移さねば、と思い、そしてすぐ、
「いや、そんなことはない、こんなに忘れていくわけはない。
これは夢だ、悪夢を見ているんだ!」
と自分に言いきかせる。

10時まで寝床の中。
本を読んだりなんだり。
朝鬱、今朝はそれほどでもなし。

起き出してオレンジ一個食べて朝食代わり。
入浴して、日記つけ、岡田さんとの対談のゲラに目をやったり。
外はポカポカ陽気だが風強し。向かいの家の庭の桜、咲いたと
思ったらもう散って、道路のアスファルトが花びらでいっぱい。
アスファルト思う心の徒桜、などとつぶやきたくなる。

昼食は全粒粉ブレッドにパストラミ・ビーフをはさんで
サンドイッチ。もちろん、ディルピクルスと一緒。
4時、銀座まで出る。
松坂屋裏の某画廊から、案内をいただいたので。

古いいい感じのビルの中の画廊に入ると、意外やいっぱいの人。
ワインやおつまみが配られ、どうもパーティがこれから始まるらしい。
「招待状はお持ちですか」
と言われたので案内状を出すと、これではパーティには加われない
と言う。いえ、展示を見せてもらうだけでいいのですと頼んでみるが、
パーティが始まってしまうので、と言われる。

仕方なく、帰ることになる。
こっちがうっかりであったのなら仕方ないが、
案内状を何度読み返してもそんなこと書いてないし、
オープニングパーティーと言っても、展示はおとついから。
オープニングじゃないじゃないか、と苦笑。
ま、展示内容は好きなものなので日を改めて行くことになるだろうが、
なにか釈然とせず。

地下鉄を馬鹿馬鹿しくもまた乗って引き返し、新宿まで。
そこで少し時間をつぶし、今度は京王新線で幡ヶ谷まで。
『チャイナハウス』で、水谷紹さん、吉野朔実さんと食事会。
祝日前なので、大混み。
「私たち、祝日とかにうといですよねえ、サラリーマンと違い」
という話など。

実は水谷さんとは仕事の話しもちょっとしたのだが、
まあ、今日は水谷さん囲んでの飲み会ということで。
吉野さん酒が強い々々、9時にチャイナを出て、
「もう一軒行きましょう」
と、吉野さんの縄張の代々木上原に行き、『虎の子』へ。
虎の子は初めてだというが、“たぶんここ”と、一発で
探り当てる。凄い。

なんとナジャさん、I矢くんなどの一団が来ていた。
奥の席に入り、空いたあたりでキミちゃんといろいろ。
日本酒おかわりおかわりで、かなり酔いが回った。
驚いたことに、さらにもう一軒行きましょうと誘われたが、
体がもたないので辞去。
帰宅してバタンキュー。

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