裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

11日

水曜日

シャンバラ映画

理想郷で人々が斬り合いをする映画のこと。

※白夜キャプション 『フィギュア王』コラム 営業用サイン

朝6時までぐっすり。
目が覚めておお、と思うが、一切ゴホゴホゼイゼイなし。
感動的なまでの回復。
もしルミンAの効果であれば、これほどドラスティックなものも
なかろう。

ただ、健康になると寝てしまいますね。
9時40分までグー。
夢で、若手(と言っても40代)の妖怪研究家と対談。
黒づくめ、長髪で顔色が大変悪い男だったが話は面白く、
大変意気投合して盛り上がる。
対談前にウィキペディアで相手のことを調べて、
「慶応の大学院を出ていらっしゃるんですよね」
と言ったら、向うはやけに恐縮して、
「いや、私は国語研究所を出ただけで、まさか慶応の大学院など」
という。
「でも、ウィキペディアに書いてありましたよ」
「あ、それは誤記です。すぐ訂正要求を出さねば」
と、相手がやけにむきになる、というもの。

起き出す頃になって少し咳や痰がらみもあるが、いや微々たるもの。
完全復活間近しという感じ。
元気を得て、朝食(いつもの)摂り、仕事。
白夜のキャプションを書いて送り、それからフィギュア王原稿に
かかる。

例の企画吹っ飛びの件、F氏からやっと連絡。
事情を聞くと、なるほどそれもやむを得ないかという理由。
まだ首の皮一枚でつながっているようなので、3月中の
引取先決定が本決まりになったら、4月あたまに打ち合わせを、
ということ。

某社の販促フェア用のサイン色紙を30枚、書く。
なかなか大変。数枚、どう考えても失敗、というのがあるが
送られてきた枚数が30枚カッキリなので書き直しも効かない。
これが割り当てられた書店さん、すいません。
バイク便で出す。

弁当は焼肉。食べて、中断していたフィギュア王原稿書き継ぎ。
資料を集めるのが面白かった原稿で、書く作業はそれをどう
収めるかの苦労が先に立つ。かと言って、二回続きでやるような
テーマでもないし……。

7時半完成、編集部にメール。
それから、ルナの札幌公演についての件でメールしたり、
新しいLDデッキを取り付けたり、と雑用色々。
ああ、書かねばならないものがたくさんあるが手がなかなか
回らないなあ。

サントクで買い物、と思ったが、いろいろ切れていて、
結局買ったものはパックご飯ひとつ、だけだった。
一軒おいて隣の酒の安売り店で、マッコリ、炭酸などいろいろ。
キンミヤ焼酎が安かったので、思い切って買う。
まあ、家ならベロ酔いしてもそう不体裁にはなるまい。

帰宅、佳江さんから、富山出張のおみやげとしていただいた
“ぶりのすし”(“ますのすし”のメーカーの期間限定品)
を切って酒のつまみにする。上品な味で実に結構。笹の香り
が鼻をくすぐる。

それから、能登からのクジラ肉をステーキにしてさらに。
NHK『映像の世紀』を資料として見るが、止まらなくなって
しまう。1時半くらいまで。

*サインの山。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa