裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

9日

月曜日

森の西松

「大口献金だってね、飲みねえ、食いねえ(パーティで)」(森喜朗・談)

※メロディカンパニー飲み会

朝5時半、目が覚めてまたまたゼイゼイ。
何とか辛抱して8時半くらいまで床の中にいるが
たまらず起きだして、メール書きなどする。
ゼイゼイのおかげで仕事ははかどるかもしれぬ。

9時半、朝食。
母がルミンAをくれて、これがゼイゼイに効くかも、という。
http://www.rakuten.co.jp/e-katorea/551969/
皮膚の炎症に効果のある薬品だが、気管支も皮膚の一部だから、
効果あるかもしれぬ。
期待せずにのんでみることにする。

昨日のと学会例会で、ある会員が夕刊フジの記事を
持ってきて発表した。
「不況でも年収1000万円? プロ紙芝居師が高収入の理由」
という記事で、Yという紙芝居師さんが、企業のイベントに紙芝居
を売り込み、一回30万ものギャラをとって、ビジネスとして
成功させている、という内容だった。
そもそも、紙芝居師が年収1000万、という見出しだけで
実情を知っている者にはトンデモっぽい記事である。
発表を聞いたときは大笑いした。

ところが、西手新九郎というか、その会の終りあたりに、
関西にいる映画関係の知り合いから
「昨日の読売夕刊、読みました?」
という電話がかかってきた。
「プロの紙芝居師の養成学校が出来るんだそうです。唐沢さんなら
興味おありだと思って……」
「へえ、講師は誰なんです?」
「Yさんという人だそうです」
「!?」
……その名前はホンの数十分前に、発表で聞いたばかりの名ではないか。

今日、その読売新聞の記事をさっそく読んでみた。
「紙芝居師求ム・コチラ漫画家・安定職業トシテ」
とあり、大坂の会社が出資して、正社員として紙芝居師を
養成・採用し、固定給13万プラス出演料の一部を毎月支払う
という内容だった。しかも、バックには京都精華大学の
国際マンガ研究センターがついているという。
天下の読売が記事にするからには、確かな裏付けがあるのだと
思いたいが、どうも素直に首肯しがたいものがある。

いろいろと関係者から話を聞くと、やはり精華大学はこの
件には直接関係なく、Y氏は国際マンガ研究センターの付属施設
である京都マンガミュージアムに雇われているらしい。
記事によれば、大坂のその会社が社員をY氏のもとに3ヶ月派遣して
紙芝居の勉強をさせ、すぐプロ紙芝居師としてデビューさせる
ということだが、そもそも、3ヶ月で紙芝居の技法全てが
マスターできるなら、紙芝居業界が後継者難になるわけがないと
思うのだが……。
この件に関してはもう少し情報収集をすべきだな。

昼は弁当、カニチャーハン。カニたっぷりで旨し。
2時半まで仕事。3時、疲れて、ちょっと横になったら、30分ほど
眠ってしまう。やはりゼイゼイのおかげで寝不足なのか。
急いで家を出る。髪の毛が伸び過ぎなので、ヘアカット。
丸ノ内線で新宿まで出て、新宿から渋谷まで山手線、それから
東横線に乗り換えて……と、45分かかって代官山。
エド・エドでS先生にヘアカットしてもらい、マッサージして
もらう。ここは爪磨きがディフォルトでサービスされるが、
昨日、万世で誰かが落としたレモンの切れっ端を踏んづけて
転び、右手親指の爪に少し割れ目が入ってしまっている。
気をつけて磨いてもらう。

5時ちょっと過ぎに代官山を出て、六本木へ。
待ち合わせが6時なので、早すぎたかと思ったが、これまた
東横で渋谷、渋谷から銀座線で銀座、銀座から日比谷線で
六本木、と乗り継いだら、案外時間かかってしまい、
六本木到着が5時45分。

防衛庁跡のミッドタウン東京。
近くのFM東京スタジオには入ったことがあるが、
モールの中には初めて足を踏み入れる。
凄まじく巨大な建造物で、こういうものがボコボコ建った
好景気の時代もあったのだなあ、という感じ。
すぐに麻衣夢と落ち合い、彼女のプロダクション、
メロディカンパニーのメンバーと、打ち合わせ兼、飲み会。

社長のトクさん、その奥さんのユッコさん、大館さん。
六本木でいい店がある、というので、どんなバブリーなところか
と思っていたら、すし居酒屋松ちゃんという、こんな店が六本木に?
と驚くような庶民的居酒屋。ちょうど青山の中西みたいな
感じの店で、大喜び。しかも場所は知らなければ絶対道を間違えた
と思えるような路地を通り、何か高級料亭かと思わせる、一軒家の
外観。そのギャップが非常に面白い。
なにしろ生ビール190円だよ!

レバ刺し、手羽胡椒揚げ(絶品)、牡蛎バター(これまたうまい)、
寿司などいろいろ頼んで話す。最初はカレーの具に地方々々で
何を入れるか、おでんは、納豆には、という気楽な雑談だったが、
何しろこのメンバー、やがて麻衣夢をどうプロデュースして
売っていくか、という話題で真剣な討論となっていく。

途中で写真をみんなで写そう、になって、店員さんにシャッター
をお願いしようとしたら、近くの席にいたお客さんが気軽に
「あ、やりましょう」
と言って撮ってくれた。店の雰囲気にあって、お客までフレンドリー
である。

途中から、松崎しげる氏のマネージャー氏も参加、松崎氏の曲で
私が印象深いのは『火の鳥』だ、と、オタク丸出しの意見を言って、
退かれるかと思ったら向うでノッてきて、ちょっとまだ未定だが
企画もひとつ、そこで固まってしまった。意外なり。

麻衣夢と大館さんは先に帰ったが、トクさんユッコさん、マネージャー
氏と12時近くまで。六本木から中野坂上まで大江戸線、そこから
丸ノ内線乗り換え。かなりベロベロに酔っていたが、
途中でコンビニに寄り、酒のつまみなど数点買っている。
帰ってまだ飲むつもりだったらしい。もちろん、着替えているうちに
ベッドにごろりと横になり、そのまま朝までグー。

*メロディカンパニーの皆さんと。麻衣夢のHPから。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa