裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

24日

土曜日

お笑いオバマの体操

「(決断が)早いのがとりえ」(45歳以上でないとわからない)

※トンデモ本大賞打ち合わせ 『ルナティックサーキット』出演

夢で伊藤雄之助出演の映画を見る(本当に古い俳優ばかりしか
私の夢には出てこないな)。
フィルムの退色か、彼の姿が紫がかった赤色になっている。

朝9時半起床。
朝食、ジュースと、今日は小型のロールパンにソーセージと
ピクルスをはさんだもの。

小林麻耶がTBSを退社してフリーになるとのニュース。
バラエティは限界と判断したんだろう。
『ブジオ!』で半年、組ませてもらったが、
アナウンサーとしては正直、未熟なところもあったが
頭の回転と度胸は満点だった。
ただ、プライドの高さ(自分がナンバーワン、という意識)
も相当なものだったことを記憶している。
このプライドというのは人気が出るためには絶対に必要なもの
なのだが、その度合が高い奴というのは大概が“イヤな奴”
になってしまう。プライドを保ちながら周囲の好感を得る
というのは並大抵のことじゃない。
そこをクリアしているだけでも大したものだと思う。
健闘を祈る。

D社原稿、一所懸命書くがやはり時間切れ、完成は明日になる。
下北沢まで。行く途中でチラチラと白いものが宙を舞って
いるな、と思ったら雪だった。
劇場についたのがマチネ開演1時間前。挨拶してちょっと
飯を、と思っていたら寒いので早めに開場しちゃいました、との
ことなので、じゃあ、と中で開演を待つことにする。
QPさん、と学会のKさんなどが来てくれた。

で、今日は何と三題噺をやる、ということで、お客様から
題をいただき、乾きょん、岡っち、NC、ハッシー、それに私が
演じなくてはならない。いただいたお題は
“派遣切り”“ラブホテル”“学校”。
私は最後に。楽屋のマイクで聞くとみんな苦労している模様。
組み合わせは聞いた瞬間に出来たが、楽屋でオチのみ考える。
これ一回切りの口演なので書いてしまうが、
※派遣で高校教師をやっていた男(しかも生活指導担当)が、
リストラされて、仕方なくラブホテルの受付に就職する。
一切客のプライベートには関心を持つな、と言われていたが
元の職業が職業、どうしても気になってしまい、最後の客が
自分の教え子の女の子だったのにキレて、追い返そうとして
騒動になる。だが、ラブホテルの経営者は、その男の態度に、
“いや、久しぶりに教師らしい教師を見せてもらった、
あなたは教師のカガミだ”と言う。教師曰く
「はい、ラブホだけに鏡はつきものです」
……今日び鏡張りのラブホなどないだろうが、そこは
レトロ風ラブホテルであった、ということで。
ハッシーがやたら感心してくれていた。

その後、芝居の公演。
初日に比べ格段に形が整い、ラストも見事に決まる。
古いお客さんで、
「今までで一番よかった」
と言ってくれた人がいるというが、それはちょっとどうか。
とはいえ、乾ちゃんの出来が素晴らしい。
三月の退団がもったいなく思えてきてしまった。

終って物販。同人誌を買ってくれた女性が
「今日初めて顔も名前も知りましたが、こんなカッコいい人だとは」
と言ってくれる。
さんざテレビとかに出たつもりだったが、まだ顔も名前も知られて
いないという知名度のなさを悲しむべきか、カッコいいと妙齢の
美女に言われたことを喜ぶべきか。

今日はマチネが終ったあと、と学会のトンデモ本大賞授賞式
打ち合わせに前半だけ顔を出し、下北沢にとって返す予定だったが
ラッキーなことに、ソワレではトークはお芝居終った後、という
ことなので丸々出席できる。

ハッシーとミン亭で飯を食い、それからタクシーで新宿区役所前
ルノワール会議室。しら〜さん、S井さん、のび太くん、開田さん、
眠田さん、I矢くん、ちょっと遅れてFKJさん。
演芸大会のことと大賞のこと。具体的な時間や会場借りのこと、
打ち合わせのことなど、いろいろと大変だが、具体的に固まって
きたのには安心。充実した打ち合わせだった。

終って、すぐ引き返して下北沢。急ごうとタクシー飛び乗ったが、
何のことない、電車できたしら〜とほぼ同時到着(いや、向うの
方が早い)だった。
隅っこの方で、前半が終わったばかりの芝居の続きを見る。
まとまりは今までのうち一番よかったが、個々のギャグはマチネの方
が上。難しいものである。

終って、“愛”について壇上トーク。
NCの失恋談が一番受ける。
鉄壁、というより絶壁のエピソード。

ハッシー、マド・オノ夫妻、T田くん、三宅くんなどと
下北沢の“戦国焼鳥屋”『陣太鼓(づんでこ)』で飲む。
ここ、何で“戦国焼鳥”かというと、カシラが家康、タンが
前田利家、ハツが豊臣秀吉、という具合に、メニューに
戦国武将の名がつけられ、訊ねると由来を説明してくれる。
とはいえ、厚揚げ焼きが光秀なのはどうして、と訊いたら、
「豆腐は豆が原料だが、豆とはまったくかけ離れた形や味を
している。豆のイメージを“裏切る”から光秀」
というようなもの。

あと、ここは二杯目から、生ビールをサーバーで自分で継ぐと
安くなる(490円)。三宅くんが注いだが器用なもの。
私がやったらヘッポコで、店主の親父さんに注意されてしまった。

来月以降の芝居の話から人物月旦までいろいろ。
ワイワイやりながら12時過ぎくらいまで。
タクシーに私、ハッシー、三宅くん、しら〜と大勢乗りあいで
帰宅する。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa