4日
日曜日
友あり、連邦より来る
「アムロくん、楽しくないわけがあろうか?」(シャア・談)
※事務所整理 FAX新機取り付け すきやき会
9時28分、母からの電話で起される。
熱が下がったあとの、爽快のようで倦怠のような、一種独特の
気分。ともあれ、昨日の今日でここまで回復して、やれよかったと
いう安心感で、また30分ほど寝入ってしまう。
その時の夢、大石東下り。
芋ようかんに暗号文を書いて送ったり、いろいろ夢らしいこと。
10時あわてて起きて、朝食。
バナナリンゴジュースにトマトスープ。
永田議員の自殺報道。驚きはするが取り立てての感慨なし。
死ぬ人間はいかに周囲が止めても死ぬ。
イスラエルのガザ進攻。子供の死の映像などは心痛むが、そこで
安易に引きずられてはならぬぞという思いもあり。
宗教の対立は妥協がきかない性質を持つ以上、結局殺し合いに
ならざるを得ない。じゃあ宗教などなくしてしまえばいいのか
と言えば、個人の心の救いに宗教はいまだ絶対に必要である。
と、いうことはつまり、個人の心を救うためには集団の殺戮は
必要不可欠、という結論にならざるを得ず。
井上ひさし氏などが停戦をイスラエルに呼びかけたらしいが、
何か釈然としない。そんなことで戦争がおさまるもんなら世界に
戦争など起るはずもない。あまりに考えが単純すぎる。
人生は、歴史は、人間の存在というものは不可解と不条理とで成立
している。論理で世の中は成り立たず、まして正義では成り立っていない。
理想はむしろ害悪をもたらす。
オトナになるということはその事実を認識することであり、そして
その事実の前になすすべもない自分の存在の卑小さを身にしみて感じる
ことである。
昼も食欲なし。食欲はないが空腹にはなる。
飯を温めて、カツブシ、ネギ、海苔をのせ、卵をかけてかき込む。
相変わらず空は明るい。
腰をあげて、渋谷の事務所に出かける。
この往復も一月いっぱい限りである。
年賀状の束と、留守録類を整理。
書庫から、近々に使用する資料類を何冊か取り出す。これを持ち帰ろう
としたが、いや重いこと。3分の1くらいであきらめる。
帰宅して、持ち帰った資料整理。
しながらNHKで『プライミーバル』。やたら女優に脱がせる
(それも若い子にばかりでないのがイギリス趣味か)演出が
あるなあ、と思っていたらなんと最終回のラストでいきなり
不倫ドラマ(それもダブルの)に!
子供と一緒に見ていた家庭じゃ気まずい思いをしたろうなあ。
欧米はシーズン単位でドラマを作るので、シーズン終りに、
次のシーズンが制作されるよう、視聴者への引きを
作るのが常識。とはいえ、この引きはイカニナンでもであり、
しかも日本人はそういうドラマの作りに慣れておらず、
おまけにNHKが“今回で終了です”などというダメ押し
テロップを流したものだから、mixiの日記とかで欲求不満な
視聴者の怒り爆発、という感じ。
今回の放映で感心したのは翻訳(『プリズン・ブレイク』などの
古瀬由紀子)である。オタク用語の連発にあえて手を加えなかった
こともそうだが、第5話で、指を傷つけたゴルファーが
「地味に痛い!」
と叫んでいたのに大笑いした。知らない人のために解説すると、
“地味に痛い”は、何か特別な事故でなく、机の角に足の小指を
ぶつけたとか、紙の端で指を切ったとか、日常の中でよくある
小アクシデントではあるが、体験するとかなり痛い、という状態を表す、
ごく最近使われはじめた表現で、それこそ地味ではあるがじわじわ流行し、
Googleで検索してみると100万件以上ヒットするほど広まっている。
この語の用例をネット以外で目に(耳に)したのは初めてだが、
まさかNHKで、だとは。
見終わった頃、オノとマド来て、電話とFAX(一体型)を取り付けて
くれる。電話、FAX、コピー、スキャナーを兼ねる機器であるが
コンパクトなことに感心。紙の収納部分とが出張っておらず、内部に
全て収めてある。やはり新しい機器は違うなあと、古いスキャナーを
取り外しながら思う。とはいえ、“マイミーオ”という商品名は
何とかならんか、と思うが。
その後、母の室で夕食。大坂のAIWからお歳暮でいただいた
最上級の松阪牛をすきやきで。オノもマドも喜ぶまいことか。
私はまだ食欲通常でなく、いくらかをつまむのみ。
二人の食欲を見ていると、ちょっと元気になってくる。
自室に戻ってホッピーを少し。
日用品や食料品などをネットで注文。そろそろ日常生活に立ち戻る。
12時ころ、ベッドにもぐり込み、資料本読んでいたら、またまた
急激なふるえに襲われる。あわてて風邪薬のみ、部屋を暑くして
何とか事無きを得た。