裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

木曜日

ビルの街に賀正〜!

夜のハイウェイに賀正〜!

※元旦 食事会

本当の初夢は1日と2日の間に見る夢だというが、
何か、ピンとこない。2009年の見初めの夢、以下の如し。
プロレスのタッグマッチを美女をはべらして観ている。
外人側が、リングサイドから水をぶっかけようとして
別の人にぶっかけてしまう。すると今度は日本側が、
生卵を鍋にいっぱい割ったのを持ちだし、リング上の選手に
ぶっかけようとして、やはり観客席にいた、正装の男女の子供に
ぶっかけてしまう。美女といちゃいちゃしながら、
その光景を大笑いして見ていた。

7時半に目が覚める。
覚めたら急に気管支が苦しくなりだし、ゼイゼイヒューヒュー。
困ったなと思っていたが、やがて収まって、心地よく二度寝出来た。

12時までグッスリ。
起き出して、まずはmixiに新年の挨拶を書き込む。
それから母の室でパイデザ夫妻と共に雑煮を祝う。
本日11時からのMXでの番組を母のためにHDDに録画しようと
めぐみさん、みっちゃん(パイデザ夫妻)と予約するが、この
操作のいや、めんどくさいこと細かいこと。
老人には絶対無理だよな、と思う。
何度も失敗し、イラつきながら、ついに予約完了、三人でバンザイを
叫ぶ。

それから、年賀状見たり日記つけたりメールに返事したり。
乾ちゃんや麻衣夢から新年の電話あり、お正月らしいのんびりぶり。
資料本、別仕事のもの(こっちの方が火急を要する)読み出すが
これまた面白くて困る。

DVDで小津安二郎『麥秋』を見る。
途中でDVDを一時停止して入浴しようと風呂を沸かすが、124分、
ただ行き遅れの娘が嫁にいくという話だけでずっと画面に
緊張感流れ、その場を動く能わず。
ついに二時間を見切ってしまう。感動的事件。
高堂国典の、かの有名なセリフ
「嫁に行こじゃなし、婿とろじゃなし、鯛の浜焼き食おじゃなし」
というのは、どこかに出典がある言葉なのかな。
http://jp.youtube.com/watch?v=4XH7MW_bAXw&feature=related

原節子が笠智衆、三宅邦子の兄夫婦と食事をする店が『多き川』。
あ、この店は『晩春』にも出てきたのではなかったっけ、と
思ってYouTubeで確認したら、こっちは『多喜川』だった
(しかしなんでもわかるね、YouTubeってのは)。

見終わって5時過ぎにやっと入浴。
急に眠くなって少し横になる。
どうも気圧の急激な変化があったらしいと後で知る。

7時、氷を買いに出たら、ちょうどやってきた開田家一行
10人に出会う。開田夫妻、O内夫妻、S井夫妻、I矢くん、
岡くん、FKJさん、しら〜さん。買ってトンボ帰り、
正月恒例の食事会。

DVDでいつもこの時は特撮ものをかけるのだが、今年は
福田純監督の『コント55号 宇宙大冒険』。
音楽がバイラス以降のガメラシリーズを手がけている広瀬健次郎
のせいか、何となく東宝映画なのに大映ぽい。
欽ちゃん二郎さんの二人が、“坂本桂馬”と“芹沢角”って
名前で、将棋の駒の進め方と同じく歩くときぴょんぴょん
常に飛び跳ねているのは、公開年(1969年)にアポロ11号が
月着陸をしたときの、飛行士たちの月面でのジャンプを真似ている
ギャグなのではないかと思う。

開田さんの画集に、母が孫へのサインを頼んでいる。
豪貴が書店でカイダユウジの画集がどうのこうの、と書店員と客が
会話しているのを聞いて、あれ、カイダユウジってアニキの
日記によく出てくる名前じゃなかったっけ、と思い出したそうである。

10時半ころ、お開き。
自室にもどって、画集をながめながら焼酎飲みたし。
1時ころ就寝す。
何ごともなきよき元旦であった。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa