裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

17日

土曜日

産めよ、増えよ、さこみちよ

落語家の種を。

※東京三世社原稿 ルナ打ち合わせ

今朝の夢。
私は南北戦争で落ちぶれた南部の上流の一族である。
一族は戦後、インチキバーボンを作って、祭りなどの出店で
売って稼いでいる。私自身はそういう暮しを案外気に入っているが
一族のものたちが集まると決まってグチばかりになるので
嫌気がさしている。

朝9時半起床。
やっと風邪抜ける。
リンゴバナナジュース、コーンスープ。
ミルクティー。

訃報連続、もう勘弁していただきたいと思っていたら、
児童文学・ミステリ研究家の二上洋一氏死去とのこと。71歳。
雑誌『幻影城』の書評欄担当者で、一時の私はここで紹介
されたミステリを順に買って読んでいたし(海渡英祐、河野典生など
はこの人の紹介で初めて読んだ作家である)、著書『少年小説の系譜』
は、上京したばかりの頃、これを参考書に神保町の古書街を
うろつき回ったものだった。
少女漫画誌『ぶ〜け』の編集を経て評論家になった
ということはつい、最近知ったばかりだった。
合掌。

昼は母の室で、パイデザ夫妻とホットケーキを焼いてもらって。
雑談いろいろ。ちょうどこないだ見損ねた『天地人』の
再放送をやっていて、阿部寛の謙信(景虎)の髪形に驚く。
ちょうど東京三世社の原稿で謙信のことを書いているところ。

2時ころ自室に戻り、連絡類いくつか。
いつぞや見た夢のことを思う。
あの夢の内容に従うことで人生が大きく変わった。
いや、狂ったといった方がいいか。
しかし、どうしようもなかったんだろうな、きっと。
楽しかったんでしょ、と言われれば楽しかったんだし。

T社の連載原稿の腹案を練る。
題材が題材だけに、あまりノスタルジーに傾かぬように
せねば、と思う。

5時ころから原稿続き。
10枚、なかなか時間かかる。
8時半ころ完成、編集部とK子に送る。
その後、ちょっと精神に混乱状態。
体力の低下によるものか。

荻窪まで地下鉄。ハッシーと打ち合わせ。
早さんご夫妻も一緒に。近くのそば居酒屋に行く。
ここの女店員さんがかわいい、とハッシーお勧め。
なるほど素朴でいい感じの子であった。

いろいろと必要な話、あと雑談。
早さん夫妻帰ったあと、今後の劇団のことなども。
外で酒を飲むのが久しぶりだったせいか、酔いがかなり回って、
トイレから帰ったところでひっくりかえる。
隣の席の一団が、私のことをテレビで見て知っている、と
いうので、これは醜態。
ハッシーからの某件の提案、どうするかかなり悩む。

タクシーで帰宅。荻窪は近くてよろし。

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