裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

16日

月曜日

ああ憧れの回鍋肉(ホイコーロー)

♪茹でた豚〜キャベツの葉〜四川料理のピリ辛楽し〜

※『社会派くん』ゲラチェック 三才ブックス単行本チェック

夢。またまた映画だが、途中から舞台劇になった。
プロ中のプロの殺し屋二人が雇われる。
老舗料亭を買収しようとしている新興企業の社長が雇い主。
社長はなんとかしてその料亭の看板が欲しいのだが、
さまざまな締めつけをしても、病気の父の代わりに
店を取り仕切っている若女将が決して首を立てにふらない。
この若女将を消すことを依頼された二人だが、
いざ、店に入り込んでみると、やたら頑張り屋で
そのくせ頼りなげな若女将のペースに巻き込まれ、
いつの間にか店の再興の手伝いをさせられてしまうという話。
私もその舞台には出演していて、若女将の経済感覚のなさに
振り回される(それでも店への忠誠心は人一倍ある)
経理士の役だった。

朝8時45分起床。
メールチェック。
マイミク承認申請が2人もあった。
このあいだ、よんどころない事情でマイミクさんが
一人抜けたのだが、別にその穴埋めでもあるまいに、
集中して来る。今日はそれからさらに昨日収録をご一緒した
腹巻猫さんからも申請があり、申請が都合3人。
お三方とも業界関係の方である。
わがマイミク人脈もなかなか多方面にわたってきたな、と
つくづく思う。

9時朝食。
ヨーグルトちょっと大目。バナナ半本分とリンゴのコンポート
入り。あとはミルクティー。
秋葉原殺傷事件について、『特ダネ!』の小倉智明が
「岩手・宮城内陸地震の死者より彼が殺した人間の方が多いんだよ」
と、ギリギリのアブない表現をしていて、みんなそう思ってはいても
(昨日の飲み会でもこの話が出た)なかなか口に出せない雰囲気
の中、よく言えたなあと思う。
もっとも、地震による被害者は15日の昼の段階で3人の死体が
見つかって9人になり、加藤智大の殺した数を超え、今朝新たに
1遺体が発見され、10人になった。
ご冥福をお祈りする。

一方で、この地震のせいかどうかは定かでないが、
仙台・青葉区で37歳の会社員が、自宅アパートで数百冊の
マンガ・雑誌に埋もれて死亡しているのが発見されたとか。
マイミクさんたち、秋葉原事件以上の反応。
いつかはこういう事故が起ると思っていたが……
書庫の整理、ますます喫緊の問題となる。

日記つけ、『社会派くんがゆく!』ゲラチェック。
これに3時くらいまでかかる。
それにしても、これからアップする対談に、加藤智大の話も
なければ岩手・宮城地震の話もなし。
いずれも対談終了後に起きた事件。
世の中、テンポ早すぎ。

昼はヤキソバ。イカとアスパラ入り。
うまいうまい。
食べて、それから三才ブックスの単行本用のコラム書き直しに
入る。連載時に時事ネタを入れた部分を、今読んで違和感の
ないように書き直すのだが、逆に違和感が味になる部分もあり、
どこをどうするかの案配が難しい。
これが8月の盆前に刊行、書き下ろし小説は延びて盆あけに
刊行予定。

直し、書き上げて担当Tくんにメール。
あとはコラム書き下ろし一本と、雑学風短コラム4本。
〆切が思っていたより先だったので、急に怠けたくなり、
今日はこれでオシマイと決める。
困ったものだ。
とはいえ、バテがまだ本復していないと感じるところもあり、
体力は出きるだけ無理せず温存したい。

新しくマイミクになったMさんにちょっと問い合わせ。
以前、某テレビ局に出した企画が、予算の問題で流れてしまった
のだが、Mさんのご協力を仰げばそこらへん、かなり安く出来る
のでは、と思いついたのである。
幸いMさんからは心強いお言葉いただき、某テレビ局Pに
さっそくそれを伝えると“かなり耳寄りな話”です、と
向うも乗り気。
まあ、ガタイが大きいところは何にせよ時間がかかるが、
あせらずに待とう。

サントクに出かけて材料仕込む。
その前にコンビニにも寄ったのだが、ちょっと鬱の晴れる
ことあり。こんなことで鬱が晴れるというのも情けないが
今の自分には大事。

家で夕食作り。
ソラマメとキウリとハムの中華風炒め。
島ラッキョウの塩もみ。
島ラッキョウは薄皮を剥き、縦に包丁を入れて塩でもんで
十分ほど置き、水で洗う。
酢と醤油をかけて、花がつおを上にかけて食べる。
焼酎に合うねえ。

昔の同人誌原稿を単行本に入れるため読み返していて、
字数調整のためのネタの資料に、『禁断の惑星』をビデオで
見返す。ロボット・ロビーの声を演じているのは
アメリカで有名なラジオ俳優・ナレーターのマーヴィン・ミラー。
28年後にも『グレムリン』でロビーの声で特別出演している。
東宝特撮の英語版吹き替えもよくやっており、
『怪獣大戦争』では宝田明の声をアテている。
ロビーと富士飛行士の声が同じというのは嬉しいじゃないですか。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa