裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

6日

日曜日

せんみつ姫

「あるときはあまから城のお姫さま、その正体は痴漢満五郎だ〜ナハ、ナハ」
                     (元ネタわかる人はいい歳です)

※ラジオライフ原稿 イベント仕込み

朝8時45分起床、風呂がわかしなおしなので、
いまいち爽快感なし。
風呂を朝風呂にしてから、もう何年たつだろう。
実家も、住んでいた最後の方は朝風呂だった。
親父も私も、いったんこの快感を覚えたらやめられなくなった。
朝、サラ湯のぴりぴりしたのに浸かって寝汗を落とし、
神経を賦活させるのは大げさに言えば人生の快事である。
どんな憂鬱な日でも、風呂上がりには
「いやあ、こんないい気分のことはない!」
と口をついて出る。

9時10分、朝食。
キウイ、オレンジ、数片づつ。
スープ。
母に、明日の朝食はサンドイッチかなにかを玄関先に置いて
おいてくれるよう頼む。

ラジオライフ原稿、残り半分。
とはいえ、予定していた資料は棄却する。
書き出しに合わせて、テーマをもっと絞り込んで統一させるため。
他の資料をいろいろ使って、最終的に、冒頭に戻ってくる
仕様にした。そのために、やたら時間を食う。

胸焼け、すさまじ。百草胃腸薬飲んでしのぐ。
スパモニのデイレクターT氏から明日の件で電話。
……ものを書いて食っている自分、というのにはまだ、
現実感覚がある。それを目指してきたからである。
だが、テレビだのラジオだの映画だのに出る自分というのは
出始めて十年くらいになるが、まだ“他人事”である。
他人事だからこそ、面白い。出ることそのものより、
その効果というか影響というか、街角で知らない人から
“いつも見てます”などと言われたり握手もとめられたりする
一件々々が、まるで“テレビによる宣伝効果調査”みたいな
感覚で、面白くて仕方ない。それにより、生活が変化していく
ということも、まるであなたまかせの感覚で、早い話
「♪これはあきれたおどろいた、何がなんだかわからない(byエノケン)」
である。これに流されていってはいけない、という感覚はもちろんある。
テレビに出ずっぱりで本業をおろそかにした文化人の成れの果ての例は
いくつも目にしているから、恐ろしくもある。
そうはなりたくないし、ならんぞという意識もある。
しかしながら、こんな体験を面白がらない手はない、という
興味の方がまだ、大きい。
これも、しょせんは他人事だからであろう。

弁当の菜は鶏肉と栗、ピーマンの炒め物。
原稿書き上げて送り、相模大野『八起』予約。
バスで渋谷に出て、東急ハンズで買い物(部屋の湿度調節グッズ)。
途中で母から、夕方と朝方を取り違えたパニック電話あり。
昼寝をするとこういうことはちょくちょくある。

事務所で朝日新聞から送られた
年末の選択本のアタリを数冊持って、タントンマッサージ初め。
背中中心に全体が凝っているが、これはダラダラ凝りであろう。
ひきしめねば(大晦日がそうだったが、働けば凝りなどある程度
解消するのである)。

トンボでバス帰宅。
サントクで買い物。明日は5時起きなので、早めに食って飲んで
眠らねば、と思い、料理にかかる。豚肉と野菜(カボチャ、ネギ、
エリンギ)の蒸し物。豚の脂が染み込んだカボチャが甘くて美味。
ニンニク味噌で。

DVDなど見るが、そうそうと思い出して作業しはじめた
明後日(8日)のロフトの面白映像イベント用のMAD映像
の収集と整理の方が面白くなり、熱中。気がついたら、12時を
過ぎ、ホッピーも4ハイに日本酒一合やっていた。ダメではないか。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa