裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

4日

金曜日

ageてくれ

「皆さん、もし皆さんに、理解ある異性や温かいご家庭がおありでしたら、
夜の2ちゃんねるには、くれぐれも気をつけてお書き込みください」
                          (石坂浩二)

※アンドナウの会打ち合せ

朝8時半起床、入浴、朝食如例。
朝食はイチゴ、オレンジ、キウイ各2〜3切れ。
ゆうべみんなにポタージュスープは飲ませてしまったので
野菜コンソメ。母に大晦日からの飲み会の材料費を。

今年最初の原稿催促、三才ブックスTくん。
そっちの資料をちょうど片づけてしまった後であった。
しまった。もっとも、別の資料がたまたま手元にあるので、
こちらを用いることにする。
正月気分をそろそろ払拭すべく、机上近辺を仕事モードに戻す。

これも仕事の資料で、古いAVを観賞。
後藤えり子はいいなあ。今のアイドル系AV女優と違って、
いかにもAV女優ぽい体形と顔だ。
原田ひかりなんかもそうだった。
職業的ニッチがきちんとあった時代の産物。
しかしAVを見て懐旧にひたる時代がくるとは。

AVを連続して見てくたびれたので
講談社メチエ『近代日本の右翼思想』(片山杜秀)を読む。
何か逆だな。まだとっぱじめのところだけだが、カリスマ論としても
面白い。

さすがに三が日の鯨飲馬食で食欲なし。
昼はひさしぶりにソバ粉焼きをやってみる。
ソバ粉は豪之介(従兄弟)が北海道の農場で作っているもの。
これを水に溶き、ほんのちょっとネギ油を加えて焼いて
クレープのようなものを作り、そこに長野のニンニク焼き味噌と
長ネギのみじん切りをはさんで食う。
うまいが、しばらく口中がネギの匂いでいっぱいになった。

4時、家を出てバスで新宿。
小田急の新年バーゲンでジャケットを買う。
私は体形が非常に平凡な人間なのだが、これでいいことは
ツルシのジャケットをそのまま着て、まるでオーダーメイドのように
ぴったりに着こなせることである。今回も、試着してみたら
女性の店員さんが目を頭からカカトまで上下させて私を眺め、
「なんか、これを着て来店された、と言っても通るくらい
フィットしてますねえ」
と感心して(呆れて)いた。
セーターも非常に心引かれるものがあったのだが、値札を見て
目を剥き、オソレいって買わずに帰る。
女房にねだってみるか。

そこからバスで渋谷仕事場。
年賀状、恐れ多い方々(中野昭慶監督とか、飯塚昭三さんとか、
熊倉一雄さんとか、梶田興治監督とか)にのみ、急いで
今日中に出すようにオノに指示。
あと、同人誌類で送るものにサインを。

6時15分、家を出てタクシーで新宿東口。
交番前で落ち合ってIPPANさん、しら〜さんとアンドナウの会
打ち合せ。タクシー運転手によれば六本木銀座方面はガラガラだった
ということだが新宿はさすがの人出で、入ろうとした店が1時間以上
待ち。天ぷらの舩橋屋になんとか席が取れる。
ところが今日はまだ市場が開いてないので、メニューのものが
定食以外ほとんどないという状況。
刺身はヒラメしかない、酢の物は酢だこしかない、うどんもない。

ロフトプラスワンの企画の件、杉&鉄のコンサートの件、
それから出版計画の件など。限られた時間にどれだけのイベントを
詰め込めるか。いろいろと情報など集めるために、mixiの
コミュを利用したら、と提案する。

8時半、二人と別れて今度ははれつさんと待合わせ。
上海小吃で雑談。ガメラ談義、実相寺昭雄談義など。
離れ部屋だったが、私たちの他は新年会らし。
片一方のグループが解散の時、四肢のない人が抱きかかえられて外に
出ていった。乙武くんだったか?

後半ははれつ氏による徹底したコーチングになる。
うむうむ、と拝聴。
忌憚なき意見はありがたきものかな。
とはいえ、
「それ、誰がやるの? 俺?」
的な進言もあり、ソラ恐ろしくもなる。

上海小吃の娘さん、お母さんと顔は全然似てないが、
声としゃべり方がウリ二つ。DNAは争えない、と可笑しくなる。
鳩の半身、アサリ、揚げパン、干し豆腐、それにサービスで
エダマメと高菜炒め、湯葉煮など。
二時までいて撤収、タクシーの中でもはれつ氏の高説聴きつつ。
マンション前で降りるとき、運転手さんに
「テレビいつも拝見してます」
と言われた。
紹興酒飲み過ぎたか油にあたったか胃の調子がヘンになり、
百草胃腸薬と正露丸のんで寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa