31日
月曜日
ゴスロリ獅子舞お断り
最近獅子舞は見ようったって見られなくなりましたが。朝6時半起床、入浴するが眠く眠く、また布団にもぐりこむ。朝食、勘九郎の(息子の逮捕の)謝罪会見ワイドショーで見ながら。二十歳すぎた息子のことで何も親が出ることもないのだが、そこが日本社会。眉の下がり具合が、メイクしてるのか、と思うほど。ただあやまるのでなく、“今は会いたくないです”“何日でもぶち込んでおいてくれればいい”などという、“父としての怒りを爆発させていた”というような記事にしやすい台詞を用意するサービス。謝罪まで絵になる役者で、そこが逆に悲しい気も。まあ、しかし梨園なんてところは早い話が不良少年のたまり場であって、こんな程度のことでみんな真摯に反省するワケもなし、か。何度も言うが役者に常識とかを求めちゃイカンよ。近 づく方が悪いと心得るべし。
見終わってまた寝る。11時過ぎ、仕事場へ。岡田斗司夫氏らからメール。いろいろサジェスチョンいただく。有難し。体、気圧のせいかタルい。雑用ちんたらやっていたらモウ1時。どどいつ文庫伊藤氏来。いよいよ貧乏らしく、今年はいよいよ夜逃げかも、というようなことを面白く語り、聞いてるこっちも大笑いする。こういう人 間が実は一番強い。
2時に昼食。オニギリ、納豆、豆腐汁。3時、思いついて某件で電話一本、これが長電話となり、5時まで。〆切あることを思い出し、子機の充電が切れたのをきっか けにやっと切る。
急いで原稿、東京ガス組合機関誌『ガスエポック』コラム、それからFRIDAY『トリビアな日々』コラム。同じ雑学ネタコラムだが、片や役所の待合室に置かれるような広報誌、片や“ハミ出しバルーン乳”なんてグラビアが主の雑誌。180度異 なる方向性で書いて、どちらも
「いかにもカラサワシュンイチの書いた原稿」
に見せるところが大変。大変なところが面白い。大変でない仕事というのはすぐ飽きる。
8時から家で食事会だが、FRIDAY書き上げたのが7時50分。慌てて着替えてタクシーで帰宅。すでに始まっていた。今日のお客は植木不等式氏(二日連続)、 QPハニー氏、パイデザ夫妻の四名。例によってソルボンヌサロン。
話題は卵のカラザのことから名古屋の食事情、フィンランド小説事情に中尊寺ゆつこ死去のことなど多岐。一流新聞記者と総務庁のお役人がいるのに固い話がまったくないのがある意味凄い。そう言えばひとつ、“子供を親の仕事場に連れていくことの是非”などというアグネス・チャンな話題も出たが、その仕事場というのがホモ映画 の撮影現場だったりする話だ。
ダジャレも例によりやたら出たが、ひとつも記憶になし。日記に使えるのにもったいない。母の料理、カツオのたたき、ピータン豆腐、手製の北京ダック、ロールキャベツ、塩豚ロースト、スープ代わりのミニ雑煮、角切りサラダなど。塩ジャケ飯と牛筋丼など皆リクエストで食べていたが、私はご飯ものはパス。デザートの焼きリンゴ ちょっと貰ったのみ。
11時過ぎ解散。K子に『カルトGSモンスターズ』からザ・ジェノバの『いとしいドーチカ』を聞かせてもらう。ドーチカというのは恋人の名前だそうな。
「ペチカ萌えてるサハリンは/恋の花咲く春遠い/
雪の荒野をどこまでも/凍りつくよに照らす月」
という歌詞も凄いが、
「ドーチカ赤いワーレンゲ/なんてすてきだろう」
のワーレンゲというのがよくわからない。ググってみたが0件。いったい何か。
メールチェックしたら原稿二つ、受け取ったというメールそれぞれの編集部から。 FRIDAYのTくん、
「このネタ(花粉症)で徹頭徹尾下ネタというのには感服しました」
と。それがカラサワシュンイチ。いや、まじめなガスコラムもカラサワシュンイチである。顔はいくつも持っていないと。