裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

30日

日曜日

エロイム・コエンザイム、エロイム・コエンザイム

 われは(健康を)求め、(老化防止を)訴えたり。朝7時半起床。夢で八百屋になる。なんでか? 入浴、朝食。冷ポタうまし。地下鉄で通勤、さすが日曜で空く。

 仕事いろいろあるが雑用だけで午前中すぎる。と学会のOさん、招待ワクをとってくれと頼まれたので手配したが、無事うわの空鑑賞できた模様。最前列右端に座ったので、尾針のスカートの中が見えそうで(寝転がるシーンがある)気になった、とけ しからんことを。

 オニギリと納豆、それにレンジ豚汁。資料用に政治向きの本を毎日数冊読んでいるのだが、今日はまるで関係ない分野のものを数冊平行して読み、国家を語る最初の切り口としてコレハドウカというものを選定。1時、目がさすがに草臥れて放棄。マッサージに行く。このあいだに比べれば天国だが、それでもまだ節々が異様に痛む。完全に風邪が抜けていないのだろう。週に一日、は贅沢にしても月に三日は完全休養日 が欲しい。

 2時、JRで池袋へ、丸の内線に乗り換え一駅の新大塚。大塚公園内の施設でと学会寄り合い。寄り合い、といいたくなるような畳敷きの渋い部屋で。こういう会合を担当しているIPPANさんの肝煎りだが、部屋の外にある張り紙の彼の名前(もち ろん本名)が違う。聞いたらこっちの区民である父上の名でとったとか。

 建物の入り口のところでI矢くんに会う。近くに手作りケーキの店があったので、そこでケーキを買ってくるという。食べることにしかし情熱をそそぐ人だ。と学会本出版関係で体制の変更があるので、その打ち合わせ。R社のH氏を囲んで、皆神、植 木、IPPAN、談之助、志水、I矢といった面々。

 今後のことと、大会運営の事務、これまでの出版物のこれからの扱いにつき、H氏の説明を聞き、こちら(執筆担当者)側からの意見と、留意してもらいたいポイントについて意見のべる。と学会のこういう会議はつい、雑談に流れがちなので、せめてここでだけはきちんと議題をまとめるべくつとめる。H氏の決断には全員賛成。基本 的なところ大体まとまる。

 そこからまた地下鉄で両国。R社の新社屋へ。最初は山手線下側と思ったが、やはり家賃などで観れば両国あたりはきわめて経済的だとか。まだ雑然とした中に、すでにパソコン類が設置されて稼働している。I矢くんがいろいろ社内パソ環境について サジェスチョンしていた。と学会で会社設立祝いに何か送ろう、という話。

 そのあと、近所の焼肉店でR社とHさんの今後を祝し乾杯。この店、『巨牛荘』という名で、ここ(石原店)が本店。焼肉系では名だたるところらしく、壁中に林真理子だの中村勘九郎親子(今日ムスコの方が逮捕されたが)だの、中尾ミエ、牧瀬里穂だのといった有名人の色紙がズラリ。乾杯後、あまりアルコールが回らぬうちにと、Hさんに、関口誠人さんに関しての某件で少し相談。I矢くんがそれを聞いて、
「……関口さんって、CCBの人ですよね」
「そうだけど」
「後ろ見てくださいよ」
「?」
 振り向いたら、まさに後ろの壁に、関口誠人さんのサインと写真が貼ってあった。西手新九郎来たれり。その写真の関口さん、痩せていてカッコいいこと。1992年 と日付があった。

 ケジャン、上カルビ、タン塩、魔法のツボ(特製タレに漬けた肉)、プルコギなどいずれも結構。トンデモ系から芸能系、ダジャレまで間断なく話題飛び交い、どうい う話題が出ても誰かがそれに答える。つくづくこのメンツの濃さを思い知る。

 8時半に出て、私だけタクシーでそこから銀座まで行き、うわの空藤志郎一座『ダブルファンタジー』打ち上げに参加。まだ大道具係などがこちらに向かっているところ。三橋俊一(お父さん役)と金沢柱くん、おぐり、はんまんさん、宮垣などと一緒にいろいろと話しながら飲む。コミビアのアイデアもそろそろ出さねばと思っていた のだが、ひとつオッ、と思いついた!

 恒例の大入り袋など出る。村木座長、まだオタクとか鶴岡とかの名前を出す。悪いクセだよと苦笑。最終日だけに忌憚のない意見も飛び交う。気圧乱れで体調ちょっとヘン。みんなもそんな感じ。大声もあり、涙もあり、ま、劇団の打ち上げ。今後のことなどいろいろ頭にザザーッと浮かび、アルコール(三橋さん、おぐりなどと日本酒かなり過ごした)のせいもあり、やや混乱した思考のまま1時半、タクシーで帰宅。みんなはそのまま始発までいたんだろう。

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