裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

土曜日

謹賀英雄伝説

 金髪さんも赤毛さんも、あけましておめでとう。朝4時ころ目がさめ、寒い中を風呂わかしてつかる。まだ空気がピリピリするほど寒い中でつかる湯の味わい、格別。初夢は今夜のものだろうが、さっきまで見ていた夢は新宿高層ビル街をノシ歩くゴジラ(推定身長300メートル)をバックに、お仕事二つ、いずれもうまくいかないという悪夢。まあ、意気込みが過ぎたんだろうと思って気にしない。雪、どうにか止んでいる。庭中一面白。

 風呂上がってまた寝る。今度は夢も見ず8時まで。起きて9時までミクなどのぞいたりつけたり。9時、母の部屋で新年の挨拶。黒豆、大根なます、ハム、数の子、スモークサーモン、かまぼこという手作りおせちで酒(お歳暮で母が貰ったやたら高価な久保田)。あとはお雑煮、鴨肉入り。外は陽射しが雪に反射してまぶしい。

 お銚子一本だけだったが朝酒は回り、酔っぱらってまた12時まで寝る。正月なるかな。とはいえ、起きて年賀状など取りに仕事場へ行く。おむすび作ってもらったのもって、12時、地下鉄で出勤。コンビニに寄る。お姉ちゃん、いたら年賀状あげようと思っていたがさすがにおらず。ベルギーに行ったか。

 仕事場、さすがに大掃除したおかげでスッキリ。しかし暖房を全部切っておいたので(暮れじゅうは朝寒いのでファンヒーターを弱くつけ放しにしてあった)寒い。とはいえ、この寒さが仕事始めにふさわしいと思い、故意に切ったのである。

 オニギリに納豆、豆腐汁で今年最初のダイエット食。食べながら年賀状の第一陣をチェック。出版社関係中心に200枚ほど。昔の友人からのがあり、やはりテレビ見て健在を知って出してきたらしい。とはいえ、中学・高校のころのつきあいはほとんど切れている。あまりつきあいたいという連中もいない。唯一、いまアメリカ在住で小・中通じて一番の美人だったMさん(メールで賀状が来た)には会ってみたいと思うが、スピリチュアルの世界に入っているらしいので少し躊躇もある。

 仕事、やりかけるがどうもやはりテンションが上がらず。いや、上がらないのではなく正月モード。仕方なく年越しで見た『ファントム』の感想など書き、ビデオ棚など整理する。買いたいソフトは山のようにあるが、また買って見ていないものもこれまた山のようにある。

 5時、帰宅。ちょうど元旦新年会のメンバー(開田夫妻とそこの常連の女性自衛官夫妻、ナンビョー鈴木くん、FKJさん、I矢くん、デシ人間第一号さん、しらーさんの9人)来たところ。博多のファンのFさんから送られた焼酎と、ビデオ、DVD類をカバンから取り出す。『ウルトラクライスト』(キリストがスーパーヒーローになって甦る)とかアニメ版ゴジラ、全キャスト子供の『海底二万マイル』など、パッケージ見せるだけでウケる。

 母の正月料理はおせちと白菜の煮物、豚リブ、お雑煮。それに巨大なイチゴ(貰いもの)と、それを乗せたババロア。K子が自動小銃のオモチャを持ってきて、女性自衛官さんに撃ち方を実践で講習受けたり、いかにも正月らしいグダグダした飲み会。ビデオはもってきた中からリクエストで『子供キャスト海底二万マイル』と中野貴雄の『キラープッシー』、それに『ガメラ対大魔獣ジャイガー』、これは濃い怪獣マニアたちが揃っているにもかかわらず、末期大映の稚拙な特撮と子供向きストーリィを“面白い面白い”とみな絶賛しながら最後まで見てしまった。湯浅憲明、偉大なり。

 酒もベルギービール、日本酒『雪譜』(しら〜さん持参)『天鷹心』(FKJさん持参)、それにホッピーといろいろ飲んで酔い、9時半には解散、いいかげん酔って就寝。2時半に目覚めて、牡蠣クン肴に水割り缶飲みつつ、日記などミクシィでつける。東京での正月はこんなもんだんべえと思った通りの正月になった。二日も三日も同様の予定。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa