14日
木曜日
ぼーくーはオーバーワークのQ太郎
働きすぎだよ、Qちゃん。朝7時20分起床。目が覚めたとき、なんかへんだな、という感じに襲われるが、アア、とすぐ納得。ゆうべ、あまりに寒いので、窓際に枕を置いて寝るから寒いのではないかとK子が主張し、寝る方向逆向きにして、オイルヒーターを置いてある方に枕を置いて床に入ったのであった。ノドと腹はなんとか回復。昨日のニンニク丸揚げが効いたか。ただしK子にはこっち向いてしゃべるな、と言われた。肩が張るのはこれはゆうべのマッサージの揉み返しであろう。
朝食はホットドッグもどき。それとブラッドオレンジ。オリンピックの日本の弱さに、大きく納得。長野などで日本が金メダルをどんどん取る方が不自然に感ずるのである。ミスター高橋の“本気でやったら日本人が外人にかなうわけがない”というセリフはプロレスに限らず、あらゆるスポーツにあてはまるのではないか? ガタイが違うんだから。
午前中は『マニア蔵』のエッセイ、データに入っていなかったものを新たに打ち直してメール、それから日経エンタテイメント原稿。あちらの要求にかなった原稿かどうかはわからんが、面白いことは面白いものになったと思う。ここまでで1時半。外出し、江戸一で回転寿司。シャコにツメ塗ったのを食べる。ゲテな味が非常にいい。おいしい虫、って感じである。6皿食ってカニ汁飲んで、デザート代わりに出てから薬局で栄養ドリンク一本。そのままブラブラ歩き、タワーレコードの洋書部を冷やかす。今回はただの冷やかしではなく、数点買う。ゴムフェチ系のファッション雑誌とヌード雑貨のコレクション写真集など。最近のリスペクトであるSHAGのイラスト集がTIKIアートのコーナーというククリで置いてある。確かにハワイの仮面などをよくモチーフにしている人ではあるが、そういうジャンルの作家ということでいいのかな。私には、SHAGの絵はダイレクトにテックス・アヴェリーの『へんな体験記』(SYMPHONY IN SLANG)を思い出させる。
帰宅、二見書房の小説を書き上げる予定がさっぱり筆が進まない。こういうものはやはり、一日全部をそれにあてなくてはいけない。どうにもこうにもならなくなり、Yさんにもう十度目くらいになるお詫びのメール。代わりに、と言うのはなんだが、別の小説のプロットを仕立てる。
6時半に家を出て、新宿東京大飯店(実は入るのは初めて)4階、龍翠楼レストラン。扶桑社で出す本の打ち合わせ。案内のところに『円谷映像様』とあり。参集した執筆メンバーは植木不等式、立川談之助、眠田直、志水一夫、私。これに事務局メンバーとして片瀬捨郎とソルボンヌK子。顔ぶれからおわかりの通り、と学会系。太田出版で出している本家と学会本の他に、別のテーマ別と学会本を出せないかという企画。もとはイーハトーヴの白書本を文庫で出せないかという話だったのだが、それが途中でゴタついている間に、いっそ単行本を、ということになった。同様の企画はメディアファクトリーでも進んでいるが、そっちは以前メディアワークスで出した『トンデモ本 女の世界』の続編ということになるので、こっちの本はどう差別化をはかるか、という打ち合わせである。いろいろ案が出て、だいたいの線が出たところで、あとはネタをまず集めてみましょう、という話になる。編集のOくんがどう、腕をふるってくれるか。
雑談、このメンツなのでとめどなく、ネットの話題からオカルト業界内幕まで。メシがもちろん出たのだが、何を食ったか、ほとんど記憶にない。おいしかったのだがまあ、取り立てていうことのない、エビチリなどが出たのであろう。植木氏の日記でチャイナハウスの濃厚かつ怪味な料理の詳細極まる記載を読んだあとでは空気みたいなもの。10時に出て、それから2丁目のへぎそばで飲み続け、打ち合わせ続け。Oくんは昔2丁目でベロベロに酔って、気がついたらクワエられていたという経験があるとかで、ちと怖がっていた。片瀬くんだけ所用で帰宅し、総計7人、木曜の夜に入れるか? と思っていたが、ちょうど囲炉裏席が空いていた。ヒゲの大将が私の顔を覚えているらしく、“今年初めてですよね”と声をかけられる。キリン山、景虎などという酒をどんどん飲み、K子に飲みすぎだと注意される。話がかなりループしていた記憶があるが、眠田さんと小宮山清のウワサなどをした。Oくんがここも持ってくれたのに恐縮。次回打ち合わせからは二軒目はワリカンにしなくては。へぎそば食って、12時に帰宅。二見のY氏から落胆のメール。申し訳なし。来週には是非。