23日
日曜日
お笑いフラボノ探偵団
口臭除去剤についての会議室。朝7時半起き。朝食、アボカドとスモークサーモンのサラダ。朝から暑くて食欲減退気味。ネジの巻かれているうちに、と、お盆進行の『Memo男の部屋』原稿5枚。それから資料コピー。札幌の実家から電話、親父が 家に帰ったとのこと。しかし、意識がはっきりしているだけに、意思の疎通が不自由 なのはツラいだろうなあ。
トンデモ本執筆用のための本を整理する。太田出版用とメディアワークス用の二冊分、用意しなければならないのがなかなかキツい。その最中に未読書の山から掘り出した、原三正著『狸の金玉』(昭和37年初版、採光社)を読む。書くのも気恥ずかしいタイトルだが、エロばなしから動物民俗学、骨董、工芸、専門の医学(著者は開業医)にいたるまで、粋人的知識人の悠々たる筆の遊びが楽しい。戦前からこのあたりまで、医者にエッセイを書かせるという伝統が日本の雑誌にはあった。森鴎外の息子の於莵も、多少エログロがかったエッセイ集を出している。実は戦後のそういうものをかなりコレクションしているのだが、これが集めても集めても出てくる。
昼飯は水飯にする。要するに熱いご飯に水をかけて食べる、お茶漬けならぬ水漬け である。平安時代からある由緒ある食べ方。オカズはシラスとコンブ佃煮。かける水が水道水ではビンボーな気分になるので、ビッテルなどを用いるのがコツ。
家にいるとテンションが上がらないので、京王プラザホテルのマッサージパーラーに資料本抱えて飛び込み、そこの休息室で、メモ取りながらあれやこれやと齧り読みする。金がかかるのが玉にキズだが、空いていると案外能率があがる。疲れたのでサウナに入って汗をかき、さてもうひと仕事、と思ったがテレビでゲバラの伝記をやっていたのをツイ、最後まで見てしまった。そのままダラダラとちくま学芸文庫『舞台の上の権力』(ジョルジュ・バランディエ、渡辺公三訳)読んだりして夜までいる。『舞台の〜』、最初は訳文の日本語としてのこなれの悪さに辟易したが、内容は抜群に面白く、読み進んでいきながらちょっと興奮。
家に帰って食事のしたく。本日のメニューは春菊ごはん、鶏と大根の煮物、カツオの胡椒焼き。鶏と大根はホタテの缶詰を開けた汁で煮込む。春菊はシラスと一緒にゴマ油で炒め、塩、酒で味付け。炊いたご飯にまぜ込む。NHKスペシャル『インダス文明』、そう面白くない。ビデオでウルトラQ『ガラモンの逆襲』と『海底原人ラゴン』の、後半部分のみ飛ばし見。歌舞伎のひと幕見みたいなものだな。あと、海外モノのバカ特撮など。泡盛のソーダ割三杯。夜中に目が覚めないように、酔いを自分で調整しながら飲む。振り返って本日、仕事に関してはテンションあがらなかったわなあ、と反省。しかし、テンションあげようとして無理して倒れるとか、あがらんことを悩むほど若くはないですからな。