裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

4日

木曜日

二次の彼方に

「今はリアル彼女持ちでーす」(某劇団員・談)
                  (内輪ネタでサーセン)

※『東京中低域』ライブ

エドワード・ゴーリーみたいな絵柄で描かれた『不思議の国の
アリス』の芋虫が出てくる夢。これを殺虫剤で殺して、その写真を
エハガキにする。ゴーリーのマンガみたいにブラックだな。

朝9時起床。
ミルクコーヒーとサプリのみ。
日記つけたりなんだり。
入浴前にとストレッチ久しぶりに。
体、動いた。
まだ捨てたもんじゃない。

12時、母の室で昼食。
鴨南蛮。その前にカブのサラダをひとボウル。
朝青龍引退。
これほどのキャラクターを持った力士は何十年に一人。
それをやめさせることに対して、何らの哀惜の念を表明せず
ただ伝統文化だの道義的責任だの品格だのとしか言わぬ
やくみつる、内館牧子の両氏を見ると、彼らはホントに創作者
なのか、と思ってしまう。言っているのにそこは報道されぬの
かもしれないが、私ならそんな扱われ方したら文句を言う。

そもそも、現在の大相撲は神事ではない。神事の形を残した
興業である。はっきり言えば神事だったら、それを国技と呼ぶ
(実質はそうでないにしても)のは憲法に反する可能性さえ
あるだろう。もし仮に神事であれば、女性である内館氏など
観戦することすら許されないはずである。興業に変化したから
こそ女性も観戦できるようになったのであり、興業であれば
力士の人気(客が呼べる)ということは何より大事な条件だ。

正直なところ、あの、どこでもない宙の一点を見つめて
蒸留水みたいに面白みのない優等生的意見を機械のように述べる
貴乃花より、矛盾だらけの朝青龍の方がずっと魅力的な人間に
見える(彼の起した事件とは別の話)のだが、どうなんだろう。

自室に帰ってメールしていたらいきなり電話、S誌から。
いきなり釘宮理恵のことを訊ねられ、“釘宮病”に対し説明してくれと
言われる。ちょっと前にたまたま『鋼の錬金術師』を見たり調べたり
していたから答えられたが、もうこの歳になると若い声優さんの
ことに関してはよく知らんよ。まあ、質問の本体はなぜ、
今の若いファンたちは“病”と言われるまでのハマりぶりをするのか、
という分析で、そこは庭だったが。

体重、かなり減った自覚があり、量ってみたがあまり減っておらず、
がっくり。断食ダイエットをしてみるか、とふと思う。まだ思うだけ
だが、あとしばらくこの体重が続いたら、決心つくかも。

6時、家を出て下北沢へ。
東京中低域ライブin下北沢440。
ライブハウスへ行く道で誰か域員とばったり、というのが
いつものことだが、今日は水谷さんだった。
いつもは麻衣夢とか、誰かかれか女の子をエスコートしていくのだが
今日はみんな何かかんか用事がありNGで一人で行く。
映画や芝居は一人でも楽しめるが、音楽はやはり連れがいた方がいいね。
しかも今日の演奏はかなり密度が高い、いいステージだった。
抜けていた上運天くんが戻ってきて(鯉朝に似てきた。楽屋入りのとき、
“あ、こないだテレビ見ました!”と声をかけられる)現在、中低域は
メンバー16人。今日は二人が所用で抜けていたが、それでも14人で
ステージ上満員。前の方の席で聞くととにかく、全身が空気振動で
バイブレートされる。妊婦さんには勧められない(海野十三の『振動魔』
を思い出す)。
鈴木さん、田中さん、筒井さんの演奏、今日は特に印象に残った。
歌をアンコールの一曲以外封印していたと水谷さんステージ上で言っていた
が、あれはかなりバテるらしい。
隣の席の吉野朔実さんと話す。新メンバーになぜかユニークな名前が
多いという話。そう言えば、町田長右衛門をはじめとして、
石川周之介がおり、宇田川寅蔵がおり、まるで時代劇。

終ったあと、水谷さんとちょっと例の件。
資料等、送ってもらうよう頼む。
忙しくなってきた。次のライブは四月、ちょうど駅前劇場の稽古の
真っ最中の時期で、無理かなと思いつつ予定を見るとなんと、
その日はちょうどの稽古休み。
ただし、田中さんはしばらく休演とか。残念!

仕事の件で連絡あったので辞去、家に帰る。
用件すませて、10時半、夜食。
ホウレンソウと豚バラの常夜鍋。氷結サワー缶と黒ホッピー二杯。
DVDでスタートレック。
1時半、就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa