23日
火曜日
プチの一分
チビと侮ったな、勝負!
※『黄金夢幻城殺人事件』初日
朝9時起き。
身体の調子はきわめてよし。
寝床で伊藤晴雨『江戸と東京・風俗野史』(国書刊行会)読む。
大判の本で重いが、極めて面白し。
とはいえ、達筆な筆で書かれた文字部分が活字に起されていない
部分、説明などが施されていない部分が多く、ちょっと
活用するには不便さ、隔靴掻痒さが残る。
完全解説版が欲しいところだ。
10時に起き、母が昨日買っておいてくれた(今日、母は北里病院で
目の検査)調理パンとバナナ、牛乳で朝飯。
入浴し、メールやりとりでスケジュール調整し、12時、
下北沢へ。
本日いよいよ『黄金夢幻城殺人事件』初日。
まず、昨日の続きの場当たりをやって、代役のところのシーンを
抜きで稽古する。
仕事関係連絡いくつも。
出版関係でO氏から電話、7月中に先方と打ち合わせを、と
頼んでおく。あと、このあいだ演芸会で会ったK氏から、
そのときにちょっと出た話。後半の予定がいろいろ入ってくる。
稽古の合間のあわただしい中、やりとりしていると
妙にテンション上がってくるのがわかる。
電話の最中にハッシーとなべさんに誘われて、電話しながら
後をついていき、坦々麺の店『天手毬』に。
パイコー冷麺をチョイス。
ゆで卵がサービスでついてくる。
ショー劇! の女優さんたちがなべさんに挨拶しにきた。
三人で今回の芝居についていろいろ。
なべさん、私の弁士役を“この役をやるために生れてきたような
風貌と声”と言う。佐藤あゆみちゃんは、私があの格好でおさまった
表情をしているのを見るともう、吹き出しそうになってしまうので、
芝居中も出来るだけこっちを見ないようにしているそうだ。
冷麺はなかなかおいしかった。
7時、いよいよ初日幕開き。
緊張の中、スタート。
ずっと私はある意味舞台上にハリついて耳で進行を追っているわけだが、
個々のパートはみな、驚くほど完成している。
ただ、そのパートパートがまだばらばらで、ひとつのユニットを
成すに至ってない、という感じ。
NCのところは海底状態で、全く笑いが来なかったが、
芦辺さんは自分のリクエストでNCのギャグを入れて欲しいと
おっしゃっただけあって笑っていた。
私、出トチリ(何とかごまかしたが)1ヶ所、マイクでしゃべる部分が
スッポ抜けたの1ヶ所。このマイクはまったく記憶からトンでいた。
音楽は私が提供したものがOPもEDも見事に合っていて、
大変に満足。
終って、英国から帰国したばかりの芦辺さんを舞台上に上げて挨拶。
いや、社交辞令もあるだろうが、大変喜んでくれたので
ホッとする。奥様がとにかくご主人以上に気に入ってくれた
ようだ。
10時、片づけ終って、北口庄やで初日打ち上げ。
もっぱら芦辺ご夫妻と話す。
ミステリ劇のこと、映像化のこと、食事のこと、犬のこと。
思えば氏の日記では何度もその行状を読んでおなじみだった
氏の愛犬“トリック”の姿を、奥様の携帯の画像で初めて見る。
ハッシーがとにかく、芦辺さんが喜んでくれたことに安堵して
いた。
明日もあり、三々五々帰宅。明日が一番早いハッシーが最後まで
居て、彼を送ってタクシーで帰宅。
K子のまとめてくれた郵便物のみちょっと整理。
*佐藤歩が吹き出すという弁士姿。