31日
金曜日
泌尿器雲
歳をとるとああいうきれいなカーブは描けなくなるよなあ。
※楽工社原稿 学研図版物受け渡し 『地獄の楽園』4日目
朝、9時半まで寝ている。
体力は温存しないと。
起きだして入浴、ラムネ一本。
寝汗をシャワーで洗い流すときとか、
入浴後の炭酸飲料の一気飲みとか、そういう身体的快感は
儀式みたいなもので、これを無くしては人生は成り立たない。
これが出来なくなるときまで生きていたくないとすら思う。
日記つけ、原稿書き。
昨日の『デジタル購入ナビ』の図版ブツ受け取りが
あるので、あまり時間がない。
急いで『トンデモ本の世界』新刊分の原稿を書きだす。
11時半、昼食。
新サンマ塩焼きでご飯。
サンマ、脂が乗ってうまいのなんの。
美味である美味であると平らげる。
朝青龍帰国のニュース、実家がカラコルムというのが
凄い。われわれの世代だと、カラコルムってのは
探検隊が出る場所、“秘境”である。
改めて、モンゴルも発展したのだなあ、と思う。
しかし、そこまでわざわざ追っていく日本のマスコミも
ちょっと異常。なぜそこまで、一相撲取りのことに
こだわるのか。読売新聞の『編集手帳』も、この事件が起きてから
もうかなりの数、朝青龍に対する批判を題材にしている。
日本人以外が国技の最高位を独占し続けていたことに対する
鬱憤が、やはりかなり蓄積していたということか。
読売は必ず、相撲という競技の“心”を大事にする特殊さを
外国人に会得させるのは難しい、という、昔ながらの
ニッポン特殊論に傾いた結論の文章だが、所詮自分たちが
国際化することは出来っこないと、日本を代表する新聞が
認めてしまっているようなものではないか?
原稿、書き上げ。ある種の人たち(自分たちは高級だ、と思っている
種の人たち)にとってはかなりイヤミになるような
出来のものとなった。まあ、仕方あるまい。
4時に家を出て下北沢。近くのつけ麺屋(夜はいつも行列が
出来ていて、こないだは横森さんと菊ちゃんが並んでいた)
でつけ麺一杯啜り、駅でライターTくんに図版ブツ
(『未知との遭遇』のLDジャケット)受け渡し。
それからまた本多劇場二階の舞台メイク用品屋さんで
今度は白のドーランを買って、小屋入り。
メイクを白塗り系に変える。
『アダムズ・ファミリー』みたいで、まず一番見栄えは
よくなった。
暑さがやわらぎ、汗もあまりかかなくなった。
飲み物類も、以前は2本くらい持ち込まないと足りなかった
ものが、このごろは一本を持て余す。
はれつ氏から、折畳み椅子の差し入れあり。
この日記で立ちん坊と書いたのを読んでのこと。
共有スペースに置く。
舞台監督のHさんが、岡っちなどと、バラダン(バラシの
ダンドリ)など話している。ああ、もう公演もあと
終盤なのだな、と思う。
中日を越えると、役者陣の体調にもいろいろ変調が。
腹を痛くする人や肩を腫らす人など、いろいろ。
座長のハッシー自身、芝居の途中から腹が痛くなって
きたらしい。
芝居、昨日の方が全般的にいい感じ。
今日はちょっとダラけ。カミも多い。
私は気楽になって、笑いもかなりとれるように
なってきたのだが、やはりテンポは落ちている。
疲れだろう。
今日は編集者デーで、白夜のEくん、ミリオンのYくん、
二見のY田くんなどが来てくれていたというのに残念。
ぴんでんくんのお母様がわざわざ来てくださる。
こんな芝居で申し訳ない。
終って、片づけの最中、横森さんともやしくんが会話。
横森さんのところの次の舞台にもやしくんを勧誘している。
「もやしくんにやってもらいたいの」
「ああ、受付!」
「違う違う、舞台でよ」
「ああ、前説!」
「違うわよ、役がついてるの!」
「大三元!」
漫才みたいなやりとりにはれつ氏が大笑いしていた。
渡辺シヴヲさん、渡辺一哉くんとが来ているので
ちょっと、と言ううち11人の所帯になり、劇場のはす
向かいにある沖縄料理屋へ。はれつさん、菊ちゃん、由佳ちゃん
なども。ワイワイと楽しく飲み食いしていたが、
途中でハッシーが、“腹が痛むので”と、先に帰る。
ちょっと心配になった。
11時半、はれつ氏とタクシー相乗りで帰宅。
この土日はテンションを上げ続けなくては。
いろいろなことを考えるのはその後でいい。
帰宅したらメール数通、某女性からおめでたいメール、
また別の某女性からおめでたくないメール。
それぞれに返事書いて寝る。