25日
土曜日
愛ルケ、愛ルケ、愛ルケ愛ルケ
♪東で西で、愛ルケ愛ルケ〜、ベッドで床で、愛ルケ愛ルケ〜。
※『地獄の楽園』稽古。
朝、決まり切ったように6時半、7時半、8時半
に目がさめるの、変わらず。3分と違わない。
体内時計というのは凄いものだ、と思うが、
熟睡できていないということでもある。
入浴して朝食、スイカと梨。
W・K氏と仕事することになった、とK子に告げたら
一言“げ”。
YouTubeで見つけた、“変なニッポン”。
↓作り込まれた日本の風景やセリフが実にナンとも奇妙。
http://www.youtube.com/watch?v=285tUAYrGSI&mode=related&search=
自分たちの国が実はもっともエキゾチックである、と気づくのは、
異文化によるこのような模倣を見たときであろう。
ちなみに、これはNBC製作のSFドラマ『HEROES』の
中のエピソード。いろんな超能力を持った人間たちが自分の
その能力に目覚め、終結していくという、『幻魔大戦』みたいな話。
http://www.youtube.com/watch?v=KMb38fdaQo0&mode=related&search=
↑“時間よ止まれ”という、『不思議な少年』のサブタンこと
太田博之みたいな(例えが古すぎ)能力を持ったヒロ・ナカムラ
役を演じているのはマシ・オカという日系俳優。この名前も、
模倣によるエキゾチズムだなあ。
本日は終日稽古。
それまでに、連絡事項をいろいろと。
D書房編集の人から、章立て案についていろいろと意見
が来る。ルーティン仕事的な本だろうと思ったが、
なかなか面白いことになりそうだ。
昼はどこか外で食べようと思っていたが、
さて、何か食べたいものは、と考えるに、何もイメージが
浮かばず。食べたいものがすぐ浮かばないのと、セックスしたい
相手がすぐ浮かばないのは“生存力”が衰えてきている
証拠である。ミソタマゴご飯にしよう、と、サントクに
走ってネギと卵とライスを買い、家でミソタマゴをつくって
ご飯にかけて掻き込む。
2時、『地獄の楽園』稽古大詰め、清沓中通会議室。
ストーリィはすでに最後まで完成、後は個々のキャラクター
を深めていったり、矛盾点などを洗い出したり。
稽古、5時までが清沓、それから場所借りの都合で天沼に
移る。清水から天沼まで20分ほど歩くが、ここの通りの
不思議なレトロさが面白い。昭和30年代風、40年代風、
そして比較的新しい70年代風レトロが混在している。
これまたレトロな音楽を流しながら牛乳の販売車が止まって
売っていた。一部で有名な北海道3.8牛乳らしい。
ワンパック買って、コンビニで紙コップ買い、
天沼の稽古場でみんなにおすそ分け。濃い、甘味の強い牛乳だった。
夕方からの稽古はちょっと不調。
あれ、どうしたのかな、と思うくらい頭が働かない。
麻衣夢ちゃんが歌うシーン、かなり大変なお芝居から
すぐ歌に移るのだが、そこらへんがさすが歌手で、
まったく声がかすれたりしない。仕込みの違いか。
9時半まで通し稽古、そのあと直しが入る。
赤英から根本的なことに関するダメ出しが出て、しばし
やりとり続く。多様な意見が自由に出てくるのは素晴らしい。
稽古の最中、隣の天沼八幡神社(このあいだお祓いをやったところ)
からお祭りのカラオケが聞こえてくる。
会議室屋上から見ると、神社の木立から露天の灯が漏れ、
音楽が響き、実に日本の夏、の風情あり。
しかしながら、このあいだはまだ小さかった蚊が一夏を経て
大きく成長したと見え、刺されると腫れること。
残暑厳しいとはいえ、これまでの酷暑の盛りに比べると
だいぶ過ごしやすい。
荻窪まで歩き、歩ちゃんとハッシーと、イッパイとなって、
駅前の『鳥貴族』なる店へ。一品どれも280円均一という
店だが、案外うまかった。歩ちゃんにおごる。
梅干し焼酎飲みながら、ハッシーと今後のことをちょっと話す。
帰宅、いろいろなこと考えながら寝につく。
何かをなすときのモチベーションがストレートなもので
あればあるほど、それはカラ回りする傾向が強いのではないか。
ある種不純な動機で始めたことの方が、
後に大を成す可能性が高いような気が、さまざまな例を見て
いると思えてくるのである。