裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

27日

月曜日

内閣低め

あまり期待できないが、ここはストレートで勝負を(政治ネタ)。

※楽工社原稿 『地獄の楽園』場当たり

寝つくのはすぐ寝ついたのだが、1時間ごとくらいに
目が覚める。熟睡はしているのだが。
4時頃目を覚まして眠ったあと、夢を見た。
ゆうべのコロンボの影響か、“伯母の遺産”の夢。
ところが、その遺産というのが
“うるし映画全データ”というもの。
うるしにかぶれるシーンが登場する映画を、和洋含めて
全映画からピックアップしたもので、貴重な資料で、それが
遺産として贈られるという。

さすがに見ながら、なんでこんなケッタイなものが出てくる
夢を見るのか、と呆れて、5時に目が覚める。
ところが、夢の中で、うるしに実際かぶれたように唇が
腫れあがっていたが、目覚めると、本当に、下唇の右側が
大きく腫れてふくらんでいるではないか。

あわてて鏡の前に行って見る。腫れ自体は、舞台であれば
まず、目立たないが、セリフなどを言うのにえらく影響がある。
蚊に刺されたのだろう。おちゃーと思い、トイレに入ると、
その、唇を刺した犯人らしい小型の蚊がプーンと飛んでいた
ので、読んでいた雑誌で壁にピシャッと押しつぶして退治た。
このくらいの小型の蚊なら、昼くらいまでに腫れも引くだろう
と判断して、また寝るが、しかし、人間の無意識というのは
自分の唇の腫れから、“うるし映画”などというケッタイな
ものを創りだしてしまうのだなあ、と呆れる。

思惑通り、起きだしたときはもう腫れもほとんど引いていた。
しかし危ないところ。今日は朝は自前なので、前夜買っておいた
スイカとグレープフルーツのカットですます。
原稿書き、トンデモ本の世界用だが、内容は面白いと自分で
わかるが、構成が難しく、引用も多くて面倒くさく、
遅々として進まず。

しかも、書いていて延びる延びる。
最初、12〜3枚(5200文字程度)のつもりだった
ものが、最終的には20枚(8000文字)になった。
途中で母の室に行って昼食。
てんぷら蕎麦。

1時半、書き上げてメール、ホッとする。
しかし今日の用事はまだ終らぬ。
某社担当部門の部長氏が転任するので挨拶を書いて
メールし、また書き下ろし本のイラストの件で、
二社にそれぞれメール。やはりどちらも、他のイラストレーター
よりはK子に描いてもらいたいと言うので、その調整。

さらに雑用いろいろあるも、舞台を控え、
ストレッチもちゃんと。汗、だいぶ出る。
3時半、下北沢に行き、劇場入り。
すでに舞台は設置を終え、地獄のコテージ『楽園』が現出。
シュート(ライティングの設置)中なので、
不気味な感じが非常によく出ている。

今日は全員疲れもピークなので場当たり(ライティングと
立ち位置確認、音響、音楽などのきっかけ合せなど)だけ
にしよう、と橋沢座長が言う。
しかし、とはいえこれも時間がかかり、あれこれやって、
結局終ったのは9時半。

もやしくんと乾ちゃんがチラシ折り込みをしたり、
テリー佐々木が小道具をノコギリでごりごりとやったり。
しかし、舞台役者って何でもやらねばならぬわけで、
大変だなあと思い、かつ、こういう風に全部自分たちで
一から作っていくから、やめられなくなる愛着が沸くのだ
ろうなあ、とも思う。トンデモ本大賞なんかもそうだものな。

今回出演予定になっていながら体調不良で降板した
渡辺克己さんが来て、ちょっと声の録音。
さすがにいい声。
楽屋がせまい、というか、ここは劇場の規模からして、
普段は一人での語り芝居とか、せいぜいが三、四人の
登場人物の芝居をやるところ(化粧前もその数しかない)。
そこに、全登場人物17人という芝居を持ち込むのだから
せまくて当たり前。
オノにメールして、物販用ブツの手配などしたり、
河崎監督に誘いメール出させたり。

終って、橋沢さんたちは明日の打ち合せで飲みに行くとのこと
だが、まだちょっと仕事が残っているので、
直に帰宅。サントクに寄って買い物。
メール打ち合せいくつか。『R25』から電話インタビュー依頼。

出演者たちから、連絡用のメーリングリストに明日の初日に
向けてのエール続々。
私も書き込み、興奮する。
もっとも、それと資料読み込みとで人格を使い分けるのが
難しい。
11時、昨日の残りの鶏すきと辛子明太子で寝酒、
1時くらいに寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa