26日
木曜日
ジェダイ間闘争
「ヨーダのようなロートルの支配を脱せよ!」
(アナキン・スカイウォーカー談)
朝7時起き。K子が今日から早起きにする、とか言い出したため。夢の中でクロレラ錠を飲もうとして口に含み、水を探すが水がなく、口の中でクロレラ錠が溶けはじめ、藻の生臭さが口中に広がってワー、たまらん、と思ったところで目が覚めた。夢の中で“味”がああまではっきりと感じられたのは初めてである。
メールいろいろチェック。オノは風邪ひいたので休み。昨日の二日酔いもあるのではないか。悪い気分ではないのだが、やはりアルコールが体内にまだ染み渡っている感じで、調子が出ない。そのかわり、ノドはすっかり治った。
笹木桃ちゃんからメール。体調崩してしまい、一時札幌に帰郷するとか。とりあえずフードハンター本の原稿だけはきちんと終わらせたというから、根性はもうプロである。ここでの帰郷は惜しいが、万全に復調させてまたチャレンジしなさいよ。しかし、健康は大事だ、とつくづく思う今日このごろ。才能で成功した、と思っている連中も、よくよく調べると単に“丈夫だから”が成功の理由の6割いっている者も多いのである。
電話連絡数人ととるが、留守など多くあまりつながらない。テレビで女性10人と同棲していた自称占い師が話していたが、なんか非常に丁寧というか、
「寒いでしょう、中入って話しませんか」
「ごめんなさいね、こんな変なこと言って」
「ボクなんかこんな中年のハゲのデブですから」
など、非常に謙虚な“日常の話し方”で
「夢の中で女性にモテる呪文を教わったのですが、口外すると命がなくなるんです」
などと非日常なことを言うのがオモシロイ。
昔、オノプロに出入りしていた心霊詐欺師のYという男も、周囲に若いタレント志望の女の子をはべらしてやりまくっていた(母娘でこいつの愛人になっていたのもいた)。彼も、この渋谷という男と同じく、どう見てもまっとうな生活が出来ている人間ではなかったが、そういう方が女性にモテるとしたならば、こいつァ宗旨を変えざァなるめえ。
弁当使い(塩サバにアサリ味噌汁で)、ダラダラ。ネットを検索してみると、このあいだ朝日で書いたKinkiの堂本剛の本の評が、堂本剛ファンの間で評判になっているようである。『マンガ嫌・韓流』のときとはまた違って、
「朝日で取り上げられたというだけで嬉しい」
「つよ(堂本剛をファンはこう呼ぶらしい)を真摯と言ってくれてありがとう」
「掲載紙を掲げて街を歩きたい」
「やっぱりつよはおじさんキラー」
などと書かれてあり、まあ、ウケてよかったとは思いつつも頭がクラクラする。いや、確かに堂本剛は好きだしこの本はいい本だと思うがそんな絶賛に終始したわけではなく、ちゃんと
「とりたてて特長のない平凡さ」
「苦悩が伝わってこないもどかしさ」
などという部分もちゃんと指摘しているのだがそこは完全無視。人は自分たちに都合のいい部分しか読もうとしない。
3時に出社。明日のブジオ出演をお願いした神田陽司さんと連絡とれず、ややイラつく。結局、仕事らしい仕事できず、8時閉店まぎわの東急本店で買い物し、家で原稿続き。夜はニュース見て、コロンボ『パイルD−3の壁』見ながらホッピー、湯豆腐と油揚。油揚は最近酒の肴に私的にハマってハマって。
11時すぎ、やっと陽司さんと連絡取れてホッとして、ベッドで読書しながら寝る。