22日
金曜日
寂聴問題
田中「やっぱり今の日本で人生相談やらせれば瀬戸内寂聴さんが一番だね」
太田「そう、オレもこないだ悩みがあったんで松本人志さんに相談しちゃったよ」
田中「スキンヘッドってとこしか似てねえよ!」
朝7時半起床、入浴、朝食。もう大丈夫だろうと昨夜から花粉症用の鼻炎薬は服用をやめている。朝、クシャミは数回出るがそれきり。
日記つけていたら朝日新聞Kさんから電話、ポール牧さんが自殺した、との報。驚く。誰か親しい人に知り合いはいないかという。同じ北海道出身で仕事もしていたはず、と小野伯父に電話かけてみるが、最近はほとんどつきあいの席にも出ていないとのこと。伯父も老人性の鬱っ気であり、報道によるとポールさんもそうであったらし い。鬱同士では会話もつきあいもないも当然か。
それにしても、私の少年時代には老人性鬱なんて言葉もなかったが、実際、周辺にそんな老人はあまりいなかった。最近は当然のように老人になると老人性鬱という言葉が出てくる。どうも、老人になることが楽しくない時代のような気がしてならぬ。
仕事場に出て、『創』原稿ナオシ。途中電話が入って中断。携帯の方にKさんから
「印刷機を止めて貰っているので〜」
と悲痛な叫び。ハイハイハイと書き出して、後半を手直しし、メール。それからあわててうわの空の千葉公演に花を送る算段。紀伊國屋の方は自分が出るのでまさか花 を送る訳にもいかない。週プレ編集部に頼んだらOKしてくれた。
1時昼食、お馴染み黒豆納豆と漬け物で。体重はやっとまた減少に移った。パイデザに電話、紀伊國屋公演で売る同人誌の様子を聞く。なんとコミビアのDVDから映 像が取れない、とのこと。夜、行って善後策をとることに。
まだGW進行からは解放されず。ミリオン出版『実話ナックルズ』原稿7枚。書庫で探すといい資料が見つかり、ホッとする。こういうエッセイは使える文献さえ見つかれば半分は完成したようなもの。見つからないときは一日書庫にもぐっても見つからない。さっそく書き出す。せっぱつまった状況のときほど書いているとアドレナリ ンが出る。書き上げて担当Yくんに電話。
一時間ほど余裕が出来たので、図版をマンションのドアに封筒に入れてハリつけて おいてタントンに。談之助さんのサイトの掲示板に
「唐沢さんの日記は1/3が仕事で1/3が食事、残りの1/3がタントン」
と書かれていて苦笑したが、最近はまさにそんな感じ。政治・時事向きのこととかは金取る原稿の方に書いてしまうし、公開日記だからあまり他人のワルクチも書けな いし、結局そうなってしまうのである。
終わってすぐ新中野、パイデザ夫妻仕事場。確かにコミビアのDVD、画像を切り 取れない。いろいろ平塚くんが苦労しているので、
「いっそこの画面をデジカメで撮って、それを取り込んだら」
と、極めてローテクな手法を提案。最近はデジカメも進化していて、まず、使えるものが取れた。こういう急場のシノギというのは、案外好きである。いかにも現場、 という感じがする。
めぐみさんはみずしなさんの絵はがきを使って同人誌の表紙を作成していた。この絵が素晴らしく、ちょっとみとれる。女優陣がほぼ3割、いつも『うわ注』とかに出 てくるキャラより美化されているのがみずしなさんの優しさだな。
とりあえず写真の件は解決(?)したので家に帰る。ゲラッチさんが来て、母に料理を習っている。今日はその講習の成果をみんなで食べようというので、植木不等式さんとパイデザ夫妻を呼んでいる。平塚さんは同人誌の追い込みで来られないだろうと思っていたが、
「食べないと仕事になりませんから」
と来る。さようさよう。
ジャガイモまんじゅう、茶碗蒸し、メンチカツ、中華風サラダなど食べつつ、新聞社ばなし、と学会ばなし、海外でのトラブルばなしなど、会話はずむ。ビール、ワイン、紹興酒など、ゲラッチさんは酒が飲めない人だし、パイデザ夫妻は仕事残っていてあまり、という感じだし、ほとんど植木さんと私で飲み、さらにズブロッカ、キルシュワッサーなどをうまいうまいとカパカパあけ、ワケわかんなくなりつつ12時まで。明日テレビの収録があるという前日は必ず植木さんとベロになる、という悪例が 出来てしまったか。