25日
金曜日
日記メモ
朝の夢、“こういうの見たい”と思っていたら本当に見られたのに驚く。
内容はゲンをかついで内緒。
実はこの数日で2回、同じ人物が夢に出てきて、ハテどういう深層心理か
と不思議だったのだが、ふと、今進めている企画にこの人物を当てはめれば
と思ったとき、ハタ、と膝を叩いた。
ひさびさに血が燃えるのを覚えた。
昨日に引き続き、打ち合わせ日取りの設定に振り回される。
一週間のあいだに出版社との打ち合わせ5社。
まだ未定なのも2社あり。
岡田斗司夫氏関係のことで問合せメール、詳細まるで知らないので
ノーコメント。ただし伝えられるニュースの情報の範囲内では
岡田さんも災難な、という感想しかない。
朝は二十世紀梨食べ、昼は母の室でブランチ。
牛肉とピーマンの炒め物、納豆。
4時まで雑用と原稿、しかるのち家を出て下北沢。
『幽霊妖怪茶会』。
あの小堀遠州の遠州流の宗長である堀内議司男氏と、
お化け茶わん(一抱えもある巨大茶碗)でお茶を立てて
いただきながら、妖怪画の掛け軸を周囲にかけて、
幽玄と幽霊の話をしようというイベント。
妖怪画は先生のお弟子さんのものだということだが、
かなりの古物から水木しげるの筆になるものまで、
バラエティ豊か。
堀内氏の、“茶席は異界”というお話、茶の湯はバランスのとれた
平静な空間を、あえてバランスを崩すことで非日常の空間にし、
そしてそれを均してまた日常に戻して散会するもの、という
茶の湯観、そして侘びさびの話など、いずれも面白く、また
知的でもある。
こないだの矢追純一さんイベントでは司会役に徹したが今日は
かなりトークをリードして、幽霊から離れないように、茶道との
接点に収斂させるようにする。
今月ひと月、前半はとにかく心も体もくたびれ果てており、
トークも自分で話していながら精彩に欠けていた。
中盤から終盤にかけて、中野での上映会、矢追さん、木原さんの
四回目、そして今日、とかつてのトーク人間のアドレナリン分泌が
戻ってきたような気がする。
お茶は菊ちゃんが口裂け女の扮装とメイクで立ててくれたのを
会場のお客様たちと回し飲み。
大変に香気の高い、結構なお点前であった。
今日は飲み会には参加せず、帰宅して、買い置きのスペアリブを
ネギと煮て簡便豆油肉。マッコリのソーダ割を飲みつつ、
11月のキャスト表をああでもないこうでもないといじっていたら
1時半になってしまった。
*写真は巨大なお化け茶碗と、掛け軸。