裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

4日

金曜日

あっしには学割のねえことでござんす

青春18切符で股旅暮しでござんす。

※ラジオライフ原稿 トンデモ怪談噺の会

朝起きて時間を見たら6時16分。
シンクロニシティの神様も一日飛ばしてしまったので
飽きたか。それからしばらく眠れず。
mixiの各コミュにホラリオンの宣伝を書き込む。

9時半、朝食。スイカ(今年最後か?)、リンゴ各二切れ、
バナナ一本。
日記つけ、原稿書き。
さまで暑くないが汗をやたらかき、体がベタベタ。
入浴してサッパリ。

利尿剤、日によって効く日と効かない日がある。
今日は効く日のようで、呆れるくらいトイレへ通う。
まだ立ち小便をしなければならぬハメにはなっていないが
ミミズにひっかけて腫れないよう、気をつけよう。

そう言えば私の父が子供のとき、ミミズにオシッコを
ひっかけて、本当にチンチンが腫れたという話をしていた。
長いこと迷信と思っていたが、こないだ本を読んだら、
ミミズは触られたり水をかけられたりすると体腔液を
噴出させて防御行動をとる場合がある、とあった。
この体腔液、成分はライセニンという物質で、細胞膜を破壊する
作用があり、粘膜などに付着すると炎症を起すという。
このライセニンの発見が1990年代。
ミミズにオシッコをかけると……という言い伝えがもしこの
ライセニン由来だとすると、ずいぶん長い時間をかけてそれが
証明されたことになる。

ちなみに医学畑ではこのライセニンの持つ溶血作用、殺精子作用
などに注目しているという。避妊薬にミミズの成分が使われる
わけだ。避妊するハメになる原因が千匹のミミズだったりする場合も
あるだろうに、とか、思考はどうしてもそういうどうしようもない
方に向う。
「つちにいてよし ちつにいてよしミミズかな」(和田誠)

原稿、今回はテーマが難しくどうしようかと
思っていたのだが、書き出してみたら案外次から次へと
関連ネタを思いつき、筆が進む。
確認のネット検索しているうちに欲しい資料ビデオが見つかり、
高いがつい、衝動買いしてしまう。

銀座イベントに出したネタがやはり他とかぶる、と
連絡あり、向うと直接電話で連絡とって、調整する。
昼は母の室で、シャケのムニエル。

特許を持っている抱き枕(ヤマセイ株式会社より発売)、
二年前に発売して、出たときはかなり売れたが数ヶ月で
その動きも止まり、それ以降は月に7〜8個という
売れ具合であった。それが、先々月が80個、先月が350個、
今月が404個と、どうしちゃったという感じで増えている。
何かブームでも起りつつあるのか?

原稿、順調ではあるが分量が多い(400字詰め11枚)
ので時間かかる。4時半ころ、やっと脱稿。
それから今日の怪談噺の会のネタ作りにかかる。
何たるドロナワ。

5時、下北沢楽園入り。
早さんと岡っちが高座を作ってくれている。
縦長なのがちょっと異様だが、これは談笑さんのリクエストで、
後ろに反るときに高座のハバがないと危ない、という
ことからだそうな。

談之助さん、頼光さん、談笑さんと次々入る。
楽屋でちょい雑談、いろいろ大変な人も。
談笑さんが、“噺に役者さんちょっと借りたい”と言うので、
エリックにやらせることにする。
ガタイがでかくないと談笑さんのダブルは出来ない。

最初に私が出て軽いナビゲーション。
朗読ネタはまあまあ、ウケた。
それから頼光さんの活弁、斎藤寅次郎の
『モダン怪談100000000円』。
斎藤達雄が若い!(1929。昭和4年)
日本人離れしたそのヒョロリの体形とご面相がいい。
『子宝騒動』の小倉繁も国定忠治の幽霊役で出演。

中入りをはさんで、次が談笑さん。
怪談の語りがやはり堂に入っていて、シヴヲさんが感心していた。
ラストのエリックの乱入、効果抜群。
わっ、というお客さんの驚きの声が楽屋まで聞こえた。

トリが談之助さん、『すねかじり』。
途中までまっとうな怪談なのだが……。
終って、お客さんたちと挨拶。
好評を得て、ちょっと安心。
やはり席亭は3日やったらやめられない。

頼光さんは仕事、談笑さんは奥さんとお子さん連れなので、
ということで談之助さん、アスペクトK田くん、楽工社Sくん、
オノ、マド夫妻と新台北。
新雪園と比べるとやはりちょっと見劣り舌劣りするかな。
シェフが変わったのかもしれないが……。
台湾ビールが冷えていなかったのもマイナスだった。
とはいえ、お値段は安い。

自宅に戻って、ホッピーで酔いを調節、のつもりが
つい、飲みすぎた。
1時半、就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa