裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

19日

金曜日

わが名はヤスタカ

「SFの果てより、実験文学の地へ来た」

※ミリオンコラム 週刊ポストインタビュー 『トンデモホラー漫画』イベント

6時覚醒、少し読書、それから9時近くまでウトウト。
金のために偽装結婚式を挙げ、その新婚旅行先の中国に
知人友人スタッフみんながついてくるという夢。
オノ&マド夫妻もマネージャーとしてついてくるが、
なんと初代マネージャーという夫婦もいる。
この名前と顔がどうしても思い出せず、
よほど短期間のマネージャーだったのかと怪しむ。
やがてみんなで食事を、ということで中華料理屋に
入って、甘エビくらい小さい伊勢エビの料理を食べるが、
これが夢の中での味わいとはいえ、無茶苦茶にうまい。
その席には気違いもいて、私を日本刀で殺すぞと脅すが、
やれたらやってみろ殺人罪だぞと言うと、ぶつぶつ言って物陰に
隠れながらまだこちらをうかがっている。
やがて(帰国して、だろう当然)新婚生活を送るマンションを見学。
まだ内装など整えていなくて荒廃したイメージだが、
部屋やバルコニーの造りなど豪華なもので、
これは改装が楽しみだ、とウキウキする。

9時半、朝食。
バナナダイエット一式。
自室にもどり、メールチェック。
京極さんから大変楽しかった、と感想メール。
仕事関係、いろいろ。

日記つけ、ミリオン出版コラム一本。
市川準監督脳卒中で急死、59歳。
CM界の鬼才としてあの“禁煙パイポ”(三段オチの、オチが
商品と関係ない)や“タンスにゴン”(主婦の本音である
“亭主元気で留守がいい”をCMで堂々と主張させた)など話題作を連発、
才気煥発という言葉を具象化したような人であった。
映画監督として作った作品でもそれは如実に表れており、
性格の暗い少女が自分を変えるために目指した職業が芸者、という
『BU・SU』や、坂本龍馬の愛人の、龍馬の死後の生活を描く
という『竜馬の妻とその夫と愛人』(三谷幸喜・作)や、村上春樹の作品を
映画化するのに、わざわざほとんど名前の知られていない短編
『トニー滝谷』を映画化したりというあたりにその才気があふれていた。
その輝くばかりの才のために作品群は毎回、いろんな映画祭での賞を
受賞しまくっていたが、一般大衆にアピールしていたかというと
必ずしもそうとは言いがたい。ここらが才気煥発型人間の
弱点だったろう。唯一、真正面から貧しい時代の青春群像を
撮った『トキワ荘の青春』が、賞はひとつも取らなかったが
最もポピュラーに名を知られた作品となったのは皮肉である。
60代になって、この人の才気が塾生し、じっくりと腰を据えて人生を
描いた作品を観たかった気がする。あまりに早い死を悔やむばかり。

昼は弁当、シャケのムニエル。
カツブシごはんにこれが合ってしまうのが面白い。
ミリオン続き書いて完成させて、メール。
一段落してホッとしてカルト画像拾いにまた没頭していたら、
インタビューに遅れそうになったのであわてて
家を出て渋谷へ。

4時、ベラミで小学館『週刊ポスト』インタビュー。
“懐かしアニメ”のブームについて。
現在のアニメと60、70年代のアニメの違い、
アニメを見ていた層の変遷、人生観の変化などということを
総合的に述べる。
“萌え”を30年後、果たしてノスタルジアで見ることができるか、とか。
インタビュアーは20代半ばか30代はじめの女性だったが、
カメラマンが私と同年代の男性で、風のフジ丸だとか
W3のこととかを訊いてきて、盛り上がる。

気がついたら1時間の予定のところ、1時間半しゃべってしまっていた。
あわてて下北沢に。すでに『楽園』に新田五郎さん、入っている。
今日のトンデモホラー漫画のトーク打ち合わせ。

7時半、トーク開始。
私とハッシーで出て、新田さんを紹介。
開場の作りから、私とハッシーが新田さんを補佐する、というよりは
観客として野次を入れる、という席位置になり、ほぼ二時間、
新田さんの単独ライブとなる。
新田さんにとっては初めての経験だろうが、
好美のぼる、K・ギマン、白川まり奈などの作品を次から次へ紹介、
「と、いうわけでこの作品、ダメです」
などと投げっぱなしトーク、炸裂であった。

もちろん、今後の改善の余地はあり、トンデモ本大賞などでの
7分から8分という時間の発表ならともかく、2時間となると、
もう少しじっくり作品を見せた方がいいのではないか、とか、
〆に今回の結論のようなものを語って、一貫性を持たせた方が
いいのではないかなどという感想もあったが、何にせよ、
トークの技量をこういうアウェイで上げていく、という
ことは大いにやってしかるべき、だろう。

物販が何か異様に盛り上がる。
売り子の岡っちが何かわけのわからぬ酔っぱらい方をしていた
(酎ハイ缶飲みながら聞いていたらしい)のも原因のひとつだろうが
正直な話、満員御礼だった昨日より、ちょっと客数は少なかった今日
の方が売れる売れる。お客が漫画ファンなので、コミケの感覚で
いるのだろうか。

終ったあと、劇団員松下あゆみのバースデー。
恒例のケーキに顔をべしゃっ、という“儀式”、ちゃんとやったのは
エラい!
あと、某件でマドからえらい好意を受ける。かたじけなし。

軽く打ち上げ。
台風が近づいているので、今日は打ち上げ無しで、という話も
あったが、さほどでもないようなので。
しら〜、QPさん、jyamaさん、T田くん、あぁルナを
ハッシーと立ち上げたIさんなど、それにオノ&マドなど。
新田さんの話、壇上以上に面白く、ハッシーが来年も出演して
ください! と誘っていた(あ、来年も9月ひと月公演決定)。
QPさん、jyamaさんと某件の話でまたまた盛り上がり
笑い転げる。さすがに雨なので12時半くらいに帰宅。

※写真はケーキに顔つっこみした後のあゆみ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa