裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

3日

水曜日

ホラーが峠を決め込む

あっちの怪談にしようか、こっちの怪談にしようか。

※タイアップ広告撮影 『新耳袋・出張版』

朝9時起床、日記つけなど。
今日は母の室に来客あるため朝食は9時半。
バナナダイエット。ジュース二種、バナナ一本。

某TV局から電話。
某新聞社からも電話。
雑用いろいろ、今日の撮影用の衣装整え、
弁当食い損ねてあわてて12時15分、
家を出てタクシーで代官山。
バナナダイエットは案外腹持ちがいいので、
そう空腹を覚えはしないが。

空が高く、秋晴れの実にさわやかな天気。
道も空いていて、遅れたわりにスイスイ進み、
15分遅れで到着。

エド・エドの入っているビル、改装中。
いつも使っている階段を上ったら、
改装されてそっちからは行けなくなっていた。
髪をやってもらい、マッサージしてもらい、爪を磨いてもらい。

2時10分、代官山を出て京王線で渋谷、半蔵門線で
神保町モンキースタジオ。
時間きっかりについたがさすがに腹が減ったので、
近くのつけ麺屋で急いで麺をかっこむ。
で、スタジオまで急いで歩いたら、汗が吹き出て、
せっかくセットした髪が汗でグショ濡れになる。
ここは撮影のためにもタクるべきであった。

現場にはドライヤーの用意がないというので、
タオルで拭いてなんとか乾かす。
名刺交換、講談社の人、博報堂の人。
カメラマンさん、20年来の私のファンだそうで、
「もう、嬉しくて嬉しくて」
という表情で撮ってくれる。
「いつもの、アヤシゲな眼力で」
という注文に苦笑。
新しいスーツ(発作的にルミネエストで買ったやつ)、
少しスリムすぎたかと心配していたのだが、
案外フィットしていてホッとする。

その後、インタビュー受ける。
若い頃の酒の話、いろいろ。
撮影が無事済んだのでリラックスして、いろいろと話す。
エピソードにはことかかない。
ライターさん、各社の人たちも面白がって聞いてくれた。

終って、ハイヤー出してくれるとのことなので、オノと乗り込み、
渋谷の事務所に寄って今日の下北沢での販売物などとって、
下北沢まで。車中、日刊スポーツから電話。
福田首相の最後の捨てぜりふ、
「私はあなたとは違う」
についてコメントを語れ、と。
20分ほどいろいろ語る。
あのセリフを吐いた相手の中国新聞記者は首相のぶら下がり
担当で、かなり親しい仲だったので、つい個人対個人のつもりで
言った言葉が大きく取り上げられてしまったというのが
真相らしいが、それならなおのこと、今の、コトバが
記録され増幅され拡大解釈だれる時代の首相としては
言語感覚が失格である。

劇場に入る。『黄昏モンスターズ』を途中まで稽古中。
途中までで時間切れになったので、観ていた木原さん、
「これからどうなるんですかね?」
と。それは観に来てくださいよ、とハッシー。
マドに、明日の講演の映像資料を見せてもらう。

で、7時半、『新耳袋・出張版』第1夜。
木原さん、私、シヴヲさんの三人が着席し、怪談を語る。
木原さんが大サービスで、本には書けないあの話、この話など
出すわ出すわ。テーブルを叩いたり、立ち上がったり、さすが、
怪談を10年やっていると違うねえ。

脇で聞いていたあぁルナ女優陣、ぎゃああと声を上げていた
(約一名、こっくりしていたのがいたが)。
気になったのは、終演後、Sくんが
「お三方の後ろに飾ってある壁飾りのところに、すっと人の影が
さしたんですが」
とマジな顔で言ったことだが、まさかね。
佳声先生、佳江さん来てくださっていたので木原さんと挨拶。

『文福』で打ち上げ。
12時までという短い時間だったが、木原さんが携帯にいれてある
心霊写真コレクションをみんなに見せて、大にぎわい。
私となべかつさん、NC、乾きょんとはそこから離れて、
「芸人や役者に愛人や不倫は本当に肥やしになるか」
という、かなりシビアな話で盛り上がっていた。
麻衣夢はこれから大阪に一旦帰り、
お母さんと会って誕生日を祝ってくるという。

終って、二軒目やはり本多慎一郎さんと早さん、なべかつさん、
ハッシー、オノ&マドと。ハイボールのみつつ、
ぐだぐだと。また帰りが2時になる。
明日は午前中出発だが、大丈夫か。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa