裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

9日

火曜日

しばばばば、の女王

田村信、旧約聖書を漫画化。

※フィギュア王原稿 ミリオン出版打ち合わせ シコウヒンTV収録
スパモニインタビュー 清水崇監督トーク。

明け方見た夢。
やたら人里離れた山の中を進む旧型のバス。
山上の道から、雲に覆われた下界が一望できる。
バスの走りに合わせて主題歌が流れて、それが
「ピク、ウィック、wiki、ペーパー〜」
という歌詞。wikiと入っているのも何だかわからんが、
それにしても何故ディケンズ?

朝9時45分起床。
10時朝食。甘い冷製生コーンスープとバナナヨーグルトジュース。
さすがに体に疲れがたまり、胃が重い。
実際に芝居をしての肉体の疲れというより、連夜の飲みでの
内蔵の疲れからくる倦怠感だなあ。
しかし、今日もまた予定は飲みを含めてぎっしりである。

横山智佐さんにルパンあんパンのお礼メール。
窓を開け放して原稿書き。
暑いがもう夏の暑さじゃない。
フィギュア王原稿。
某同人誌に以前書こうとして中途半端に終っていたテーマを
きちんと仕立て直して。

ドラゴン山崎さんからインタビュー依頼、オノにスケジュールを
投げる。
原稿書き上げて、急いで渋谷へ。
2時、ベラミ。
ミリオンのYさん。
単行本(11月初旬刊行)のタイトルと構成について。

3時事務所、シコウヒンTV収録。
なんで私にこれがめぐって来たか謎だが、
たぶんこないだJ−WAVEに出たときのホフディランの
小宮山さん(アンカーマン)の推薦ではないかと思う。
B級ビデオだのアナログレコードだのの収集品を紹介。
30分で終り。まるで帰るのを待っていたかのように
電話、徳間書店EX大衆からインタビュー依頼。
空きスケジュールをオノに調べさせたら明日、ということになる。

タクシーでオノと下北沢、開かずの踏み切りで少し待ち、
ギリギリの時間に到着したらもうスパモニのクルー、
来ていた。小木アナ、久しぶり。
しかしディレクターあたりのインタビューかと思ったら
小木さん自身とは。

テーマは“口裂け女生誕(?)30周年”。
劇場を片づけてもらって、そこの客席でインタビュー受ける。
しかし、口裂け女の出てくる芝居に関わっているときに
私にそういうインタビューが来るとは。
1979年という時代のアイテムいろいろと、
都市伝説発生の過程との関係を話す。
最初は本式に話す前の雑談と思っていたら、
「お話が面白いのでそのままカメラ回しちゃいました」
と。途中でメイクした菊ちゃんが登場。
小木アナを襲わせる。

1時間くらい話したか。
ネタがネタであることもあるが、よくまあしゃべる男だ、と
自分で呆れる。
その後、本日の舞台の設営その他。
ゲストの清水崇監督いらっしゃる。
挨拶して、まあ、今日は芝居楽しんでいってください、と。

『新・地獄の楽園』初日。
こっちに関しては見ているだけ、というのがちと、もどかしい。
開幕いきなり、女優陣が水着姿でわっと登場、度肝を抜く。
それからは、孤島を舞台にしたホラー、というよりショッカー。
SFXも使い、これでもかこれでもかという風に
ドンデン返しを畳み込んでくる。
『黄昏モンスターズ』とは180度異る作り。
多少、演出上のごたごたはあったが、とにかくテンションが
高く、サプライズを演技者が楽しそうにやっているので
気にならない。もやしの純情熱血青年役、というのも
初めてお目にかかる役柄ではないか?
マイペースなのがNCで、この人はマジになればなるほど
狂気が感じられて可笑しい。奇妙なギャグの連発も、
その狂気が臨界に達する前に自分でエグゾーストしているのでは
ないかと思うくらいだ。
吉本の本田みずほさん、初めてその芝居を観るがオモシロイ。
この人と麻衣夢が同じ役を日替わりでやるのか、と思ってびっくり
する。キャラはだいぶ違えるのだろうが。

終った後、清水崇監督を招き入れ、舞台上でハッシーと三人で
鼎談。例によって
「一番最初の水着で、“このままずっとこの格好で芝居して
くれるのかな〜”って思っていたら、すぐ着替えちゃうんで
がっかりしました」
という返事、いいキャラである。

“今回の芝居でどこが一番印象に残りました?”と
聞いたら、もやしの“昭和な顔のよさと変なポーズ”と。
これにみんな爆笑。客席からテリーの凄い笑い声が聞こえていた。

終演後、『血で描く』とマガジン同人誌進呈。
新雪園で打ち上げ。やはり初日芝居の後は参加者多し。
麻衣夢ちゃん、別府明華ちゃんや、コトエなどと。
監督に、乾きょんとなべかつさんがいろいろ話しかけていた。
ハッシー、相変わらず人たらしの才能を発揮して監督を
取り込んでいた。
話し込んで飲みまくって、気がつくと今日も3時。
ま、予想はついたことだが……。
胃とふところの両方が痛むなあ。

※写真は菊田貴公の口裂け女と小木アナ

Copyright 2006 Shunichi Karasawa