裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

4日

木曜日

志村クラ

何を見ても背後に志村けんの顔が……。

※『緊急対処の専門学校』特番収録 『オカルト番組のウソをあばいちゃえ!』トーク

朝6時半起床、山本会長にメール。
もう一回寝て、夢を見る。
落語会を主宰するのだが、トリをとる落語家が
実験落語なので路上でやりたい、と言い出して、
それでは客が入らないから中でやってくれ、と
懇願する夢。

9時半、携帯をサイレントモードにしていたので
鳴ったのに気づかず、あわてて母の室に。
バナナダイエット一式。
曇り空、夜はまた雨になるらし。憂鬱である。

入浴、今日の準備、と言ってもナニをするでもなし。
メールチェック。
当人には悪いが思わず苦笑するものあり。
あとNさんから、朝日の書評用本、落札は二冊の由。
花丸つけたものが落札できたのは結構だが、
やはり出席しないと落札率は悪し。

10時半、ブルーカレントからバイク便あり、
明日の講演で使う映像資料を渡す。
弁当早めに使い、家を出るときに某テレビ局から電話、
ちょっと長話。話しながら家を出て、
オノがタクシーつかまえて待っている通りまで。
そこから砧のTMCスタジオへ。

特番『ギャー! どうする? 緊急対処の専門学校』
出演。製作はこのあいだの読売テレビ。
ざざっとディレクターと打ち合わせ。
共演のキングコング、ブラックマヨネーズ、
はいだしょうこ、木下優樹菜などがひっきりなしに
挨拶に来る。

今回は緊急対処教室という設定なので、学生服を着る。
大・小と用意されていたが、大でも、中にシャツを律義に着ると
やや窮屈である。
半田健人くんとはまた一緒、豪貴の息子がゴーオンジャーの
映画を観て、レツタカのファンになったそうで、今度一緒に
仕事をするそうなので写真を撮ってこさせる、と母が約束して
しまったので、業界人としていささか恥ずかしいが
楽屋に行き、写真を一緒に撮らせてもらう。

長丁場の撮りになりそうな予感。メイク室でブラマヨの
お二人と雑談
「俺、この後の仕事あるんで、あまり長いと困りますねん」
「あ、私もケツカッチンなんです」
「じゃ、早めに終らせることにしますか」
「後半は出来るだけしゃべらないようにしましょう」
などと雑談してたらメイクのお姉さんたちに
「仕事しに来てるのになに言ってるんですかみなさん」
と笑われた。

控室に戻ったら、昨日コメントした日刊スポーツの記者さんから
電話。あの記事、スポーツ紙の政治記事にしては珍しくいろんな
ところから賛辞を受け、テレビのワイドショーでも読み上げられた
らしい。感謝されて恐縮。

スタジオ脇の控えコーナーで小倉智昭さんに挨拶。
麻木久仁子さん、やくみつる氏、ほしのあきさん、大和田伸也さん
などと雑談、こういうとき雑学屋は話題がすぐいろいろ出てきて
我ながら便利。サウナ是か非かの話など。

で、収録、雛壇に座る。麻木さんとはいださんの隣、
大和田さんの後ろ。大和田さんの後ろなのでよく私の首から下が
映り、張りシワが気になって何度も学生服をひっぱる。
やはり“しゃべらないように”など出来るわけもなく、
みんなしゃべることしゃべること。
小倉さん、ちょっと疲れているのか不機嫌ぽいが、ほしのあき
のブレザー姿に機嫌をなおしていた。

いい返答をした生徒には、座席の前に花が飾られる。
無事、私の前にも花が飾られてひと安心。
しかし、なぜか再現ドラマのネタにルーマニアが多い。
向うの番組から作ったのか?
あと、パニックボックスという緊急非難用のシェルター
http://www.ring-g.co.jp/panic.htm
紹介で、中にユッキーナとほしのあきが入って、それを金属バットで
殴ってください、と言われ、普通に殴ったんじゃ面白くない
(すでに小倉さんが殴っている)ので、ちょっと考えて殴ったら
キングコング西野にウケて
「変態の殴り方や」
と、変態キャラ扱いされた。

休息が二回挟まる長丁場、前半1/3だけでもう30分近くオシている。
5時には上がるはずが6時半を過ぎてしまう。
ユッキーナは次の仕事があるから、と中途退席。
スタッフもマキで行こうと、問題をひとつカットしたりして
頑張っていたが、大和田伸也さんが長話をしはじめてまたまた
時間を延ばす。これは天然だな、と心の中で苦笑。
終って、あわてて着替えとメイク落としして、ロビーでタクシー待ち。
読売テレビの人と雑談、お礼を言われる。
放映日は9月15日(月)14:55〜。

タクシーで下北沢まで。
途中でスパモニから電話。
某企画のことで、相談の電話。来週か再来週に打ち合わせを
ということ。
しかし、つくというか奇遇というか西手新九郎であって、
まさに今回の下北沢の芝居にその企画のテーマの
キャラが出てきているのである。それについての仕事が
このタイミングで来るとは。電話を受けたとき、ちょっと驚いた。
いささか幽玄なものを感じる。

劇場に到着したのが、客入れ十数分前。
ゲストの山本会長、桜塚やっくんすでに入って親しくなっていた。
「すいません、収録が長引いて」
というと、やっくん、
「大和田伸也さんのせいですか」
と。何で知ってんのかと驚いたが、オノが大和田さんのせいで……
とハッシーにメールしたのを、早さんが集合の時にみんなに
話して爆笑をとったらしい。

山本会長、ここの劇場の作りに興味を持ったらしい。
やっくんとツーショットを撮って娘さんに送ったらソンケイされた、
と嬉しそうに言っていた。
やっくんがまた、心霊とかオカルト大好き人間で、
楽屋で三人で話していたら、盛り上がる盛り上がる。

で、本番のトーク『オカルト番組のウソをあばいちゃえ!』は
ハッシーとやっくんが脇でツッコミ係として。
やっくんのファンが最前列に陣取っていて、
彼女たちにこういうイベントはどうかな、と思ったのだが
喜んでくれていたよう。
会長のキャラも立って、非常によい組み合わせのイベントだった。
やっくんが、画面に映った超能力のウソを一回見ただけで
見破ったのに、会長も感心。

最後にハッシーとやっくんが即興コントをやって終り。
みんな楽しかったと言ってくれ、『山本ひろし物語』も、
テリーがいるので、ホンモノとニセモノのサインが入ります、
と宣伝して、かなり売れた。
会長は“チャリス新刊(夏コミでは落ちた)の催促されちゃった”
と、まんざらでもないようだった。

佐藤あゆが、会長に
「昨日、木原さんに心霊写真いっぱい見せてもらって
怖くなりましたが、今日のお話で中和されました!」
と礼を言っていた。
昨日の木原さんの会はまことに面白かったし、楽しかったし、
で、今日の会長のトークも面白かったし、楽しかった。
この双方のスタンスを合わせ持たないと、トンデモは楽しめないと
思う。

やっくんも加わり、近くのホルモン屋『いくどん』で乾杯。
ここでもいろんな話出てワイワイだが、ここ数日の過密スケジュールで
真露がぶがぶやっていたら、最後はワケがわからなくなる。
昨日の撮影に使ったスーツを劇場に置いてきたことで
何かオノにダダをこねたようだ。
帰宅してサイフの中を改めたら千円札がぎっしり。
何でも、みんなから代金徴収して、最後に私が手持ちの一万円札で
支払ったらしい。なんでそんなことをしたのか。

※左から橋沢座長、やっくん、山本会長、私。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa