裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

火曜日

ヒッチコック監督作品『サエコ』

突如「あたし、妊娠したの」と言われる恐怖とサスペンス!

※雑用ばかりの一日

朝9時まで寝る。
9時半、起き出して朝食。
コーンスープ、デコタンゴール、イチゴ。
世間はもう大型連休なのかしらん。

なんだか全てのことが掛け違ったりして、
何にもできない日であったような気がするが、
尊敬する某マイミクさんが、やはり何もしてない日だった、
と日記に書きつつ、やったことを箇条書きすると
案外仕事している、と書いていた。

で、本日やったことを箇条書きすると
・杉ちゃん&鉄平の杉ちゃんから来たメールに返事
・某作品プロットの、人まかせ部分の脚本を書き出す。
・事務所で宅配便を受け取る(結局来たらず受け取れず)
・週刊ポスト書評のゲラチェックもどし
・古舘プロジェクトの女優さんたちに改めて客演御礼メール。
・次回公演企画について某氏に協力依頼メール。
・原稿依頼手紙に返事メール(メール不具合で数回戻ってくる)。
・明後日のインタビューの予習。
・ビデオ撮影関係者にメール。
というところか。
やはり大きいことが出来てない日であった。
昼の弁当は揚げ肉の甘辛煮。
いかにも弁当らしい、弁当のためにあるような
お菜で、大好物。

原稿依頼の速達を事務所で受け取る。某週刊百科から。
ウルトラマンの項目。
ウルトラマン自体のことでなく、昭和四〇年代とウルトラマンの
関連性、ということなので、これは私に依頼するに適した
内容だろうと考え、OKの返事。

そう言えば先日、なんだ、いきなり? というような
ちょっとした騒ぎがあった。
ちょいちょいと対処したらそれきりになって逆に拍子抜けしたが、
唐突なことであって、なんで今ごろ、と首をひねっていたら、
原因が偶然わかって苦笑。
小人閑居して、というがヒマすぎないか。

8時、渋谷桜丘のペルー料理『ミラフローレス』で
I氏と会食。夜空にセルリアンタワーがそびえるのを眺めつつ、
その足もとの、雑居ビルの建ち並ぶ物寂しい一角にあるレストラン。
その雰囲気が、いかにも東京という独特のもの。
再開発も、こういう一角がちょこちょこ残ってくれれば、
それがまた東京の味になるのだが。

いろいろ話しながら、5000円のコース。
揚げた豚バラ肉、ムール貝とイカのサラダ、干鱈のスープ、
鳥肉のソースがけライスなど。スペインの支配下に長年あった
国ゆえに料理も基本はスペイン風だが、オリーブオイルなどを
あまり使わず、その分日本人に合っている、とはI氏の言。
素朴な味わいと隠れ家風な雰囲気は独特のもの。
もっと素晴らしいのは、5000円のコースに、
ペルービール(1本650円のと1000円の)、
3500円のワイン一本、そしてピスコというペルーの蒸留酒
(42度とかなりきつい。グラッパに似ている)に、卵白とレモン
ジュースを合わせたピスコサワーなる酒まで飲んで、
お値段が一人6000円。どう考えても計算が合わない。
安過ぎないかと問い合わせたのだが、これでいいという。
ここらへんの大ざっぱなところが南米風なのだろうか
(後で聞いたらI氏がクーポンを使ったので、やや安く
なったらしいが、それにしても)。

タクシーで帰宅、ピスコの酔いですぐ寝るが、すぐ醒める酒らしく
3時半に目が醒めてしまう。
6時半くらいまで、原稿書いたりmixiやったり。
松原由賀ちゃんも寝られないらしく、日記を見たらなべかつさんが
自分も寝られない、と書き込んでいた。
こないだ同じ舞台に立った三人がそれぞれ不眠をかこちているのは
ちょっと奇遇。
6時半すぎ、やっと眠くなって就寝。
やたら怖い夢を立て続けに見た(明日、記述)。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa