10日
木曜日
アダモの体操
「雪が降っています。さて、待ち人は来るか来ないか?」
※白夜書房コラム原稿 『宝島』インタビュー 阿佐谷ロフトAトーク
9時まで寝る。
夢の中で何か私に対する祝い事があり、大勢集まっている(和風の
家の二階)中の一人が私を讚える祝詞みたいなものを読む。
私は、まじないなのかならわしなのか、それを唱えている
あいだ、漢方薬みたいなショウガの粉をふりまく。
一応、まいたものは下に紙製の箱を置いて受けるのだが、
中には畳の上にこぼれるのもある。
それをとがめてある女性(母と女房と小林ひとみが合体したような顔)
が文句をつけるが、私はそれに逆ギレし、その女性の鼻先に
顔を近づけて怒鳴りまくる。女性は後ずさりをする、私はさらに
顔を押し付けるようにする、という具合で、その集まりのある
家の中を凄い勢いで移動する。
9時起床、急いで朝食。
青汁、コーンスープ、リンゴ三片、イチゴ三粒。
雨、蕭々として降る。気圧も変調なれど一昨日ほどでなし。
しかし奇跡的に昨日は晴れたのだね。
某人から連絡あり、連絡自体はあまりゾッとせぬ依頼事項ながら、
いろいろ情報が入る。
人間としての重要性はともかく、人と人のつながりを考えてみれば、
彼がそのつながりを作ることによって私の人生を大きく変えた
キーパーソンであることは確かである(いまだ本人にその自覚は
なかろうが)。それがよかったのか、悪かったのか、まだその
つながりの連鎖は続いて結果は出ていない。
麻衣夢ちゃんから、レコーディングの合間を縫ってなんとか
ライナーを書く新譜を手渡せないかというメール。
阿佐谷に来られたらそこで、と返事をしておく。
メールチェックいくつか。
『御利益』のDMへの返事が来るが、
それが連絡を取らなくちゃいけないが
メールアドレスを知らないので共通の友人に訊かないと、と
思っていた人からのものだったのでちょっと驚く。
芝居の方は今回残念ながら時間がとれないそうだが、
返事にかこつけて仕事関係のメールを難なく送れたのは
ラッキー、と喜ぶ。
IPPANさんにバカ話の会のチラシ文を書いて送る。
イベントタイトルは『ざつだん人の踊り』。
バカだね、と自分で考えたタイトルながら笑う。
昼は弁当、ゴボウの味噌味キンピラ、牛肉の炒めたの。
それから、白夜書房『パチスロ必勝法NEO』原稿。
エイリアン2について。
こういういくらでも書ける内容のテーマのときが
かえって困る。
切り口を迷いながら書き出して、一行の文字数(ここの
原稿は変則的)を考慮しつつ書いていって、
一回の書き直しもなく、最後のまとめにピッタリ持っていき
最終的にテニヲハ関係で数文字調整したのみ。
これは技術でも才能でも何でもなく、単にこういう原稿を
20年間書き続けてきて体についた感覚、なのである。
担当Sくんに図版指示と共にメール。
4時半、家を出てタクシーで阿佐谷。
ルノアールにて月刊『宝島』インタビュー。
オタクの性ビジネスについて。
実例というか、いろいろ調べたこと、聞いたことなど
話す。インタビュアーのライターさんが聞くたびに驚いた顔に
なるのが面白い。
6時過ぎ、雨の中を出て阿佐谷ロフトA。
いままでAというのは阿佐谷の略称かと思い、阿佐谷ロフト
と言ったときにはAをつけなかったが、つけるのが正式らしい。
藤子不二雄Aみたいだ。
『舞台の上では神になれる』、
さいとうさん、ハッシーと打ち合せ。
雨だから客の足しと思って、と開田夫妻も来てくれる。
オノに誕生日のプレゼントと、スコッチウイスキーを持参してくれた。
雨でもあり、中央線の事故もあり、もともと出版評論主宰の
イベントだったものがいろいろあって私主宰になったこともあり、
客足が心配だったが、そんな中にしてはちゃんと来ていただいた。
なべかつさんの姿もあり。律義だな。
店長の平野氏、『創』のオタク清談で彼のことをちょっと褒めた
のだが、ムチャクチャ嬉しがって店員たちに見せて回っているそうな。
最初はまず、橋沢進一という人間の芝居歴から語り起こして
もらい、次に芝居、舞台というものの魔魅、そこで続けていく
ことの楽しさと苦労、休息をはさんで『御利益』を実例に
芝居を作っていくこと、を語ってもらう。
ハッシーがこんなに語れるとは思っていない人が多かったのでは
あるまいか。
ただし、これは本には出来ないが、某大物の話の面白くなさ
という話題が一番ウケた。
私も若いころ、彼の説教を間近で聞いたことがあるが、
ホントウに面白くなかったものなあ。
談之助師匠、しら〜さん、アスペクトK田くん、オノ&マド、
古舘プロジェクトの方々、じゅんじゅん、さいとうさん、
さらに今回の店側プロデュースの児玉さん、アルバイトのサチコさん
などと店で打ち上げ。ハッシー、サチコさんに大入れあげ。
途中、レコーディング終わった麻衣夢ちゃんと駅で落ち合って
新譜のデモDVD受け取る。
小さい体が一段と小さく見えた。
それだけレコーディングにエネルギーを使い果たしているんだろう。
それから、オノ&マド、しら〜、K田くん、開田夫妻と
ハッシー行きつけのバー“吐夢”へ。
さいとうさんが遅れて合流したが、なんとサチコさんを
連れてきた。ハッシー浮ついてしまってどうしようもない。
オノが一言一句にツッコミを入れるので、最後にはハッシー
「鳩山法相に言って、あの夫婦早く死刑にしてもらいたい」
と。結局、サチコさん、もう遅いからと先に帰ってしまい
あえなく撃沈。
タクシーK田くんと相乗りで。
帰宅2時半くらい。腹が減ったのでカップやきそば半分だけ
食べて、お茶飲んで寝る。