23日
水曜日
照れ屋林賢
ウチナンチューの前で歌うの、照れるさー。
※書評原稿一本 小学館クリエイティブ打ち合わせ 朝日新聞出版社打ち合わせ 書評委員会
朝、なんと9時半に目が覚めてしまう。
睡眠時間4時間。
老化で眠れない、というのでなく、ベッドの中にいたくない
というテンション。まだアドレナリンが放出されているのか。
心配していたトラブルも全くなく、数々の今後へのつながりが出来、
黒字で、そしてあれだけ盛り上がった千秋楽だったのだから、
一日くらいはその余韻を楽しみつつぼんやり過ごしたいのだが
そうもいかず。
あぁルナMLにプロデューサーとしての挨拶を書き込み、
メールくれたメンバーに返事だしたりして、
10時半、朝食。
いつものメニュー(オレンジ、イチゴ、スープ)。
昨日の、光市母子殺害事件の差し戻し判決ニュース一色のテレビ
報道にいろいろ想いあり。
ネットのブログをサーチすると弁護団を擁護する意見もいろいろあるようで、
必ずしも死刑バンザイ一色ではなかったことにやや安心する。
事件、というか事件の犯人が異常すぎて、結果弁護人の弁護まで
異常に見えてしまっているが、弁護人の職務として、たとえどんなに
社会常識と反していようと被告を弁護しなくてはならないのは
当然のことである。彼らがやったことは、弁護人の職務として
当然のことなのである。
青学の准教授の瀬尾という女性のブログの鬼畜・非常識ぶりが
話題になっている(『社会派くん』はツクリだがこっちは天然
なのが凄い)が、この弁護団に関する見解のみは、彼女と
ほぼ、同意見である。
確かに、おかげで裁判は長引く。マスコミ報道などで
被害者の遺族の感情も傷つくだろう。
しかし、だからといって弁護人が弁護活動をすることをを否定したら
それは法治国家としての日本を否定することになる。
“法治国家”というコトバのイメージが、厳罰主義国家と一致する
ことも大いなる誤解に通じることなのかもしれない。
逆の話であって、どんな残虐異常な被告人であっても、
その権利を保証されるのが法治国家の法治国家たる所以なのだ。
したがって、あの弁護団が非難されるべきなのは、あんな国民感情を
逆なでする(しかも絶対にそれが通用するとは思えない)愚劣な
弁護、拙劣な発言で被告人の利益を損ない、かつ、法に対する信頼感を
大いに毀損した、という点について、でなくてはいけないのである。
少なくとも、ドラえもんだの魔界転生だのという語を裁判という場
に持ち込んでどう受け取られるか、そんな常識もないバカどもが
弁護についていたかと思うと、被告が哀れにすらなってくる。
“バカは隣の火事より怖い(by立川談志)”と言うが、
無能な弁護士は自宅の火事より怖い。
原稿書き。朝日新聞書評用。同じテーマのもの2冊を
合わせて書評、のつもりだったが、それでは主軸がずれ兼ねず、
かつ、2冊の質にかなりの差があるので、片一方のみにする。
昼食(エビコロッケ弁当)中にはさんで2時15分完成、
字句などいくつか直して形を整え、メール。
急いで着替えて出る。
丸ノ内線で荻窪、ルミネ5階のカフェペトロで杉ちゃん&鉄平
打ち合わせ、のつもりがここはいつも爺さん婆さんでいっぱい。
エレベーター中で合流したオノと、これはいかん、と
下に降り、荻窪珈琲店という店(本格的なコーヒー店らしいので
打ち合わせに使うのは悪いのだが)をを確認、連絡してそこで
しばらく待つ。
やがて杉鉄の二人とマネージャー、小学館クリエイティブの
お二人来て、打ち合わせに入る。
打ち合わせ内容は二件。一つは内容について、もう一件は
スケジュールについて。
スケジュールについてはベリ・タイトになること、まことに
申し訳ない。しかし、その理由もまた、やむを得ないことと
理解していただいてありがたいと思う。
打ち合わせの模様は杉ちゃんのブログにも。
http://www.jeo.jp/sugitetsu/diary_index.html
なんだかんだ話がはずんで、1時間の打ち合わせの予定が
30分オーバー。
荻窪から朝日新聞まではどんなに急いでも地下鉄乗り換えで
1時間はかかる。オノに、Yさんに電話して遅れると
伝えてもらう。
丸ノ内線で中野坂上、大江戸線に乗り換えて築地市場前まで。
車中、メールを見て、古屋兎丸さんとハッシーの打ち合わせ日取りを
調整。
アラスカでYさんと打ち合わせ。
勤め先変わったわけではないが、Yさん、以前とイメージが全然
違ってきた。
私の本の企画は文句なく通るが、もう一つの企画、まだ
イメージがYさんにつかめていないようだ。
もうひと仕掛けふた仕掛け、欲しいところ。
ざっと今後のこと約して、急いで書評委員会。
今回でこれまでアシスタントとして書評委員への連絡、
弁当などの調達、そして何より大事な書評掲載予定表の
作成(これは普通のエクセル操作などでは作成できない、特殊な
作りのものなのだそうな)を担当してくれていたSさんが退職。
関西なまりののほほんとした感じの女性だったが、実は超有能
であったことを知り、感謝。
Tデスクから『御利益』のこと、訊かれる。
K藤、N(Y)両編集が観に来てくれてのんだ翌日と翌々日、
二人とも仕事にならず“三日酔いだ”と言っていたらしい。
K藤くんにいたっては冷えピタを額に貼って仕事していたとか。
それでも二人ともゴキゲンで、“マド&オノ夫妻、最高!”と
言っていた。
今回はかなり高度な落札テクニックを発揮して、希望のものを
入手する。終わってアラスカで懇親会、H先生、今度日本ガンダム
学会を設立することになったと意気盛ん。そのHさんと二人で
今年度の書評委員に女性が少な過ぎることを言い、
「読売のキョンキョンに対抗し、ぜひしょこたんを入れるべきだ」
とTデスクに進言、しかしTデスクも法政大のM塚先生も
しょこたんを知らなかった。
話盛り上がりかけたところで閉店の10時、
最近は本の紹介(二週間で100冊強の本を、K藤くんが全部
読んで紹介する。こないだの飲み会のために三日酔い頭で
まだ読んでなかった30数冊を二日で読んで死ぬかと思った、
との由)が多いのでどうしても懇親会は短時間になる。
ハイヤーで新中野まで。
メール等いろいろ。
1時半、就寝。