裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

火曜日

宮内(みやうち)省

V3,アオレンジャー、ズバットなどの出演を担当する省庁。

※アスペクト原稿(冒頭部分) 企画関係連絡多々 お笑い大陸21鑑賞

朝8時起床。
やっと春めいた気候になった。
しかし混乱もまた春の風物。
ゆうべの仕事関係での問い合わせメールに関し、混乱のきわみ
みたいな状況が現出したもようで、午前中いっぱい、その対応に
追われる。しかも四件同時多発。
エイプリル・フールであってくれればよかったんだが。

9時朝食。バナナ一本、イチゴ数粒。
弁当つくってもらい、あわただしく部屋に戻って対応続き。
一件はまあ、一方の当事者が非常にまともな対応をしてくれたんで
何とかおさまる。もう一件はまるで連絡つかなかったのが
連絡のみはつくこと確認できたので先延ばし。
もう一件は喫緊の仕事がらみなので、一応解決策は示したが
かなり状況がシビアになるかも。
そして最後の一件はまあ、静観しかないか、というもの。
自分がありがたいと思うのはこれで胃に穴があくほどヤワじゃない
ということか。

それ関係で電話あった先と、ちょっと話して、そこがらみで
トラブルと関係ない原稿を書いて、逆に気分転換。
書き上げて送る。担当K瀬さんからはかなりいい具合な返事。
こういう状況のときにいい原稿書けるのが不思議だが、
まあそういうもの。

『靖国』上映中止問題、騒がし。鈴木邦男氏が自身のブログで
言っているが、これでまた右翼は世間からまっとうな思想団体とは
思われなくなった。たかが映画一本、反日的だからと上映できない
国が中国の行為とかを弾劾することのチャンチャラおかしい状況を
世界に宣伝しているようなものである。
この映画、確かに内容に問題は多々、ある。
しかし、たとえば『パールハーバー』なんかに比べれば、
反日性はおとなしいものだ。
寡聞にして右翼たちが『パールハーバー』を上映禁止にしろと
要求したという話を聞かない。
いま、中国人に対しては攻撃がしやすいから、というので攻撃する
のであればそれはチキンな行為であろう。

なんだかんだでまた弁当が二時半になった。
母が“花見弁当ふう”と言っていた鳥肉団子のおかず。
食べて、バスで渋谷へ。幡ヶ谷経由渋谷行きのバスが直行便
なのだが、新宿行きに乗って、新宿で渋谷行きに乗り換えた方が、
料金は倍だが、時間的には早く到着する。
それに渋谷直行バスは地味な中野通りをずっと通るので、
何かビンボー臭いのである。
よって、ここのところはずっとそのルート。

車中、オノからのメール。
一件、地方での仕事がNGになり、大笑い。
仕事がNGになって笑うというのも変だが、この仕事、
最初からウサンであった。
いきなり地方在住の人からメールで、そこの大学の
マンガ研究科がマンガ家さんにつないでほしいと言っていたので
唐沢兄弟を紹介しておきました、よろしくという
唐突な話で、どういうことかと問い合わせたら、
自分も詳しいことはわからないのであとは学校と直接打ち合せ
してください、ではよろしく、という非常に迷惑な話であった。
オノもそのわけのわからなさに呆れていたが、もう話が通って
しまっているのなら、一応条件とかも呈示しなくては、と
先様に連絡をとったら、
「いや、こっちも勝手に話を進められて非常に困惑している、
お恥ずかしい話だが予算も乏しく、とても来ていただける
状況ではまだないので・・・・・・」
ということ。何か非常に予想していた通りのオチがついた、
という感じだった。
この最初に来たメールの人物は以前にもと学会がらみで
似たようなことをやらかしており、注意したことがある。
自分が悪いことをした、という感覚がないだけに始末が悪い。

二ヶ月くらいの禁を破って、さすがに今日はマッサージが
必要になり、タントンへ。
「テレビで何度もお会いしていたのでしばらくぶりって気が
しませんね」
とお上手を言われる。
いや、さすがに久々のマッサージは効く。
揉まれ終わって事務所に帰る道すがら、何べんも
「ふはーっ、キモチいい!」
と繰り返したほどだった。

事務所でまたメール連絡何件か。
6月に予定していた旅行は後回しにほぼ決定。
G社Nくんと、時期と内容につき、再検討。
朝日新聞社Nさんから、新担当就任のご挨拶メール。
小学館クリエイティブSさんからMLのご案内がくるが、
何故かそこに登録できない。

下北沢までタクシー。
空間リバティーにて、ジャッキ・チェーン株式会社こと
大和衛さんプロデュースの『お笑い大陸21』見に。
もやしが出るので、是非、と誘われたのである。
桜塚やっくんやだいたひかる、猫ひろしなども出演していた
ライブである。オノ、マドと誘い合わせて。

昔、恵比寿のスペース50などで大恐慌劇団やコロンボ、
AVせんとらるなどを熱心に見ていたことを思い出す。
雰囲気はあのころと変わらない。
あの当時(1990年ころ)の、放送禁止芸全盛の頃に
比べればギャグがみんなわかりやすく一般化してきたように思う。
逆に言うとインパクト重視から受け重視へ、ということか。

ピン芸人には微妙な人多し。
もやしのチェリー兄さんは面白いが、もっと受けるネタだと
思った。ムードとキャラクターがこれだけ出来ているんだから。
対してコントと漫才は完成度高いのが多かった。
東洋館に出演して人気というWコロンの謎かけネタもやっと
生で見られたし、初めて見たいち・もく・さんもキャラが面白い。
ドラハッパーの耳なし芳一ネタのコント(なぜか銭湯に耳なし芳一が
やってきて女湯に入ろうとする)は今回一番の爆笑。
やはり最終的な投票で(私も入れたが)これがチャンピオンに
なっていた。

投票後の告知が無茶苦茶に面白い。
なんで投票終わってからこのネタやるの、というコンビ多し。
ガッポリ建設もラブドライブもミスマッチグルメも、それにもやしも
キャラが本番のコント以上に立っていた。
Wコロンの東洋館出演芸人の言い立て芸に爆笑だった。

ただし、今回は気が散って舞台に集中できなかった。
隣に座った中学生くらいの少女(ニット帽姿)が無茶苦茶に
可愛くて、ついつい、そっちにばかり目が行ってしまったので
ある。それくらい可愛かった。私が芸能プロダクションの
社長だったら追いかけていって名刺渡したであろうレベルである。
誰のファンだったのか?

終わって、大和さんに挨拶、オノたちと向いの魚菜という
鰯料理の店にはいる。
鰯の刺身、梅肉和え、若竹焼き、鮎せんべい、どれも美味い。
春の季節を存分に味わう。
惜しむらくはお値段もちょっとしたもの。
途中で電話をサイレントモードにしていたことに気がつく。
留守録一件あり、壮大なエイプリル・フールの釣り?
出られなかったので釣られなくて悪いことをしたが
もし釣られていたら腹をかなり立てたろうな。

タクシーで帰宅。
メールチェック。
企画関係で二件、大きな進捗あり。
いろいろあったが最後のこれでかなり気分よく寝られる。
ホッとして就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa