裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

5日

土曜日

マリネラだけが人生だ

コノタマネギヲ受ケテクレ
ドウゾマライヒ愛シテオクレ
クックロビンモ殺サレチャウゾ
マリネラダケガ人生ダ
         (パタリロ詩集)

※『フィギュア王』原稿 打ち合せ一件 アンドナウの会会合

夢日記。
古書店の棚の一番下の段でほこりをかぶっていた
『名作漫画シリーズ・明智小五郎』というのを見つけ
立ち読みする。
昔の御厨さと美の劇画みたいなタッチの、軽い明智と
スニーカー姿の現代風な小林少年。
それになぜか金髪の明智の娘が出てくる。
ところが話の途中で明智が悪人たちに毒殺されてしまう。
先生の仇をうつために後半は小林少年が主人公になって、霊界の
明智と交信しながら犯罪を追うが、なんと墓場に葬った明智の
死骸が吸血鬼になって甦り、自分の娘を襲おうとする。
霊界の明智は犯罪捜査と、吸血鬼になった自分自身退治の
両方に頭をひねる。
最後は事件も解決、吸血鬼も滅びて、星空から明智が小林少年に
「君こそ二代目明智小五郎だ」
と呼びかけてハッピーエンド。
あまりにトンデモな内容に、買ったものかどうか、悩むというもの。
現実の私なら悩まずに速攻で買ったろうが。

朝8時45分起床。
二日酔い。外で飲むより家飲みの方が限度がきかない。
帰りの心配がないからだろう。
日記に書き損ねたが昨日の夕飯は八杯豆腐、カニ酢、イカ丼。

9時10分朝食、イチゴ、ヨーグルトと柚子みつ、オレンジ。
スープと青汁如例。
入浴してやっとさっぱり。
日記つけ、雑用片づけ。
小説原稿、少し進める。
原稿書きの際もmixiはつなぎっぱなしにしているのだが、
最近はSchickのヒゲチェンのCM動画がうるさくって
仕方がない。

昼はサバの干物とハスのキンピラ弁当。
ご飯の量で言えば小茶碗に一杯弱、か。
原稿小説を中断して『フィギュア王』。
改めて雑文と小説にはスイッチングが必要、と痛感。
とはいえ、雑文へのスイッチングは案外簡単。
4時までに400字詰め6枚弱、完成。
本日の最も大きな仕事がこれなのだが、日記には1行で
書けてしまう。

バスで新宿まで。
買い物ちょっとして、タクシーで渋谷。
道々見るに東京というところは桜の木の多いところだ。
昼間は花見客で新宿公園、代々木公園近辺は大変な混雑だった模様。
花発(ひら)イテ風雨多シというが今年は寒かったが風雨は
おだやかで、花も長く保った。

仕事場でDM名簿チェック、朝日のゲラチェック、それから資料探し。
資料、時間までに探し出せないかと思ったが、ギリギリで
見つかったのは運よし。

公園通りカフェミヤマで打ち合せ一件。
企画を人から受け継ぐ話。
店に入ろうとしたら長蛇の列。
花見帰りの客が押しかけているらしい。
その中にマイミクのGHOSTさんがいた。
私は幸い、打ち合せ相手が先に入って席をとってくれて
いたのですぐ座れる。
打ち合せはまず、順調。
詳細は固まってから。

途中でオノも合流、7時15分前に出て、相手と別れ、
オノと桜丘まで。途中、有名なのんべえ横丁に迷う。
清酒のカンバンに『マカンブッサール』なんて店名。
確か東南アジアの言葉で“お祭り”って意味だった筈だが。
映画だかCMだかの撮影隊が撮影準備をしていたが、
まさに撮影意欲を感じさせるところ。

駅前でマドと待ち合わせ(しかし連続するな)、
かなり歩いて桜丘『馬え田』。
ソウイチロウさんに挨拶。IPPANさんの名前で
とっていたので私一行と気がつかず、驚いていた。
私、しら〜、IPPANさん、オノ&マド。
店でまず、TBSラジオのWプロデューサーと電話。
月曜の放送のネタについて。
いくつか思い浮かぶものを話したら面白がってくれた。

それから、アンドナウの会打ち合せ。
サイト開設の件、DVD等発売の件、トンデモ本大賞前月祭
についてなど、いろいろ。マドをMLに加える件、了承とる。
『クローバーフィールド』の話や清水崇監督の話も出る。

『馬え田』はマドがまだ未体験だったのでこの店で打ち合せ、
と指定したのだが、銀座天丹(火鍋の店)と合体していた。
ああ、やっぱり馬だけだとやっていけないのかなあ、と
思ったが、馬バラ肉火鍋というのがあるのが感心。
もちろんそれと、馬刺、酢もつ、桜シチュー、春キャベツなど。
どれも美味、みんな“馬肉を食うと牛肉が味気なく感じる”
と叫ぶ。幸永でも、桜ロースばかりだもんな、最近は。

黒霧島もがぶがぶやって、さてお支払いとなってその安さにも
驚愕。たぶんソウイチロウさんが案配してくれたものと
思うが、いや、ありがたかった。
まだ早いのでもう一軒行こう、ということになり近くの
パブで黒ビールなど飲み、11時まで。
かなり酔ったのでタクシーで帰宅。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa