裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

13日

金曜日

デュバリー当てましょう

さて、ルイ15世からお妾への月々のお手当てのお値段をひと目で
当てていただきますと、これがデュバリー賞でございます(泉大助)

※K社取材(兼打ち合せ)

朝8時45分起床、急いで入浴。
台風情報が気掛かりだが、雨は降っておらず。
雲行きのみ怪し。

9時朝食、ヨーグルトとスイカ。
日記つけ、ゲラチェック原稿ひとつ。
やりとりいくつか。

中国の段ボール肉まんを売っていた店は、近所でも
「うまい肉まん屋」
として評判だった由。
ダイエット効果だってあったろう。
何か、一度食ってみたかった気がする。

苛性ソーダなんかを食品に、と呆れていた日記もあったが
ドイツではパン生地を苛性ソーダに漬けてから焼く。
いわゆるプレッツェルの独特の味と食感は苛性ソーダによる
ものである。私が思いだすのは先代痴楽のクスグリで、
女性の肌が白いことを表わすのに
「初雪をトクサでこすって椋の葉で磨いて、苛性ソーダに
三日三晩漬けといた……」
という表現であるが。
http://www.youtube.com/watch?v=JK6vrHgX8Ew
↑しかしここ見ると平気で苛性ソーダ漬けの段ボールに
手でさわってるね。大丈夫か?

http://www.youtube.com/watch?v=s_3v7sZ_V4Y&mode=related&search=
↑“豚肉”でいろいろ検索してたら見つけたアニメ。
ベルギーのおなら豚。

昼は昨日のざるラーメンの残りの麺をゆで、
土佐酢にしょうゆと味覇のダシちょっととごま油を
垂らして作った即席の冷やし中華のタレで。
具はキュウリにハム、うずらピータン。
昨日のざるより数倍美味し。

2時に渋谷、時間割入ろうとした直前に打ち合せ先から
東武ホテルで待っているという電話。
よかった。K社某週刊誌インタビュー、
ここの編集部には私の大ファンのYくんという編集者がいて
てっきり彼だと思っていたら、彼は今日は別用で来られぬ
とのことで、T氏という別の人。
立川志らくに顔も話し方も似ている。

インタビュー自体はまあ、その場でいろいろ図版を見ながら
意見を述べるといったものだったが、話しているうちに
ちょっとこちらから提案をしたら、向うでノってきて、
いろいろとこの秋口くらいの展開が面白くなってくるような
感触。前からその心積もりはあったらしい。
しかもちょっと大掛かり。
週明けにまた連絡しますと言って別れる。

事務所で仕事続ける。
台風で気圧大幅に乱れ、体調の乱れも大幅。
小幅な乱れよりは楽かもしれない。
さっきの企画の話で某人に連絡。
すぐさま反応返ってくる。
向うにとっても渡りに船、らしい。
何回かメールやりとり、基本コンセプトまとめる。

ミクシィに偶然、『月光』の編集長がいることを
知ってマイミク申請。
どどいつ文庫さんを知ったのも、三好沖野さん、蜂巣敦さん
などを知ったのもみな、この人のおかげ。

6時半、仕事打ち切って家を出て、帰宅。
サントクに寄って買い物。
ちょっと仕事のまとめメモなど作りながら、
鶏肉を茹でる。

8時半、早々と酒。
鶏鍋風の煮物、台南で覚えたキュウリとハムの炒めもの。
ダシに鶏を煮たスープを加えて炒めてみた(それにごま油と
ラー油を足す)。上品な味になった。台南のはもう少し
中華々々した味だった。中華ダシのモトバージョンも今度、
やってみよう。

ビデオで岡本喜八の『幽霊列車』。昔、再放送を待ちかねて
苦労してビデオに撮り、なをきとその面白さに繰り返し
観賞していた作品。ひさびさに『江分利満』あたりで使っていた
初期のテクニックを喜々として多用し、天本英世、今福正男
といった自作品の常連俳優を自由に配役している岡本喜八演出の、
小品ならではの快作。他にも内田朝雄、桑山正一、殿山泰司、
山本燐一、小川真司と、怪優ぞろい。
浅茅陽子は当時27歳で女子大生を演じるにはちょっと
無理があるが、度胸のいい脱ぎっぷりといい、魅力ある女優だった
なあと思う。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa