裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

月曜日

ボリシェビキわんちゃん大行進

左派ダルメシアンは多数派なのだ。

※学研打ち合せ 三才ブックス打ち合せ

朝8時起床、入浴、メールチェック。
トンデモ本大賞関連の収支報告など。
物販などが盛況だったのでまあいいが、やはりあの
会場、あの内容であの入場料ではちょっとキツい、
というのが正直なところ。

9時朝食。スイカとスープ。
台湾旅行の準備いろいろ。
KDDIに電話して旅行中使う携帯のレンタル。
成田までのリムジンバスの予約など。
ネットで本とかDVDをバリバリ買っているくせに、
こういう予約に関しては基本、ネットは信用しない。
「○○が承りました」
という声を聞かないと安心できないのである。

昼は母の室で鶏そば。
今日はスープの塩気キツくて大変美味。
海野弘『20世紀』読む。おもしろいなあ。
1時半、家を出て事務所。
FAXでレンタル手続きなどの契約送る。

2時、時間割で学研のNくん。
Nくんとは何度も仕事はしているが、単著での仕事は
初めて。ざっとの構想を打ち合せ。
『トンデモ本・男の世界』で述べたことを敷延する
内容となる予定。

事務所に帰って、オノとスケジュール打ち合せ。
バースデービデオの製作代の請求を出せと言ったら
「え、いただけるんですか?」
と驚いていた。打ち合せの度に飲んでいたので、その飲み代
でチャラ、と思っていたらしい。

原稿資料を書庫から持ってくる。
ミリオン出版から、『泣ける猟奇』用コラムの発注。
この本の製作もいよいよ大詰め。
各章に編集のYくんがつけたタイトルが凝っていて面白い。

5時、時間割にとって返す。
三才ブックスTくん。
この本はたぶん、今年のラストの仕事(来年の2月発行)
になる。しかし、時ならぬ出版ラッシュである。
プロリフィック(多作)なクリエイターが昔から好きだったが
まさか自分がそうなってしまうとは。

打ち合せの続きは飯でも食いながら、ということになり、
一旦事務所に帰り、残務片づけてから、オノも誘って、
土曜日にべろべろで行った『馬え田』に。
近いからタクシーで、と乗ったのだが、
公園通りで大渋滞、ピクとも動かぬ。
どうも、規制が行われているらしい。
ビニール袋下げたおじさん(実相寺監督似)が寄ってきて、
「ワキに入らないと2時間待たされるよ。火事だからね」
と教えてくれる。なるほど、見るとパルコの前あたりに
パトカーが止まっている。

なぜ、並んでいる車のうち、
われわれのにだけ声をかけてくれたのか不思議だったが、
われわれの乗ったタクシーが、ちょうど脇道に抜けられる
ギリギリのところに位置していたからだろう。
幸運だった。

しかし、駅前をぐるりと遠回りせねばならない。
まるで戒厳令のように駅前から公園通りにかけて
規制されている。一瞬、英国と同時多発でテロでも
起きたかと思う。Tくんが会社に電話して聞いたら、
車両火災があって、ガソリンが漏れているので規制が
ひかれていた模様。あとから携帯ニュースを見たら
フォルクスワーゲンの旧式のバンだったようだ。
省吾さんじゃないだろうな、とオノと言いあう。
http://tinyurl.com/2feukp
タクシーの運転手さん、この規制にイラついて、
「そこ、曲れません」
というミニパトの警告を無視して渋谷駅の東急側の道を
曲って突っ切る。
「曲れなかったらどう行けってんだ!」
と毒づいていたが、怒ったミニパトがしばらく後をつけてきて
気味が悪かった。

7時過ぎ、無事桜ケ丘到着、『馬え田』に。
馬刺し盛り合わせ、馬タンシチュー、馬テール塩焼きなど
とり、日曜日にぴんでんさんがキープした『黒霧島』、
「また来たら飲んでください」
とそのとき言われていたので、すぐさまであるが遠慮なく。
テール塩焼き美味し。

本の話、いろんな人物月旦。
フリー職業にとり、食べていくことと、仕事で人生を充実させて
いくことのスリ合せがいかに大事かという話。
そこをスリ合せられないでいる(自分の責任とばかり言うわけ
にもいかないが)人の苦労ばなしを聞いて、ちょっと同情する。
まあ、ほとんど自己責任なんだが。

結局黒霧島追加して、10時ころタクシーで帰る。
明日は原稿書きキツいだろうなあ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa