裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

木曜日

コピー機復活、の記

朝8時半起床。朝食9時、ブドー、ナシ。二見書房Yさん等とメールやりとり。12時過ぎ出勤。

フレックスというかそもそもそういう勤務規定がないというか。1時、どどいつ文庫伊藤氏来。

げっぷ、おなら、しゃっくり等、人体が発する音を集めたCDなど、私以外が持っていて役に立ちそうにないものいろいろ。私が持っていても、せいぜいと学会で発表するくらいしか役に立たないが。

コピー機リースのビジネスキングに電話。実はもう10日ほど前から、わが仕事場のファックスがいかれている。ファックス内のカートリッジキットの蓋の部分が壊れて、そこに紙が詰まってしまうのである。

これはカートリッジ本体を交換しないとダメだな、と判断し、交換部品を届けに来る時間に仕事場にいられない公演中はNGであると思って電話しなかった。

その間のゲラチェックなどがまるで出来ず困っていた。今日、やっという感じで電話。S社長が電話口に出る。
「あの、カートリッジの蓋の部分が壊れてしまって」
「ああ、そうですか。じゃ、その蓋、取ってしまっていいです」
「は?」
「折りとっちゃってください。別にその蓋の部分、無くても
かまわないんで」
「……そうなんですか」
「はい」
で、言われた通り、べキッとその部分を折り取ってしまうと、なるほど、復調して動き出した。……なんか納得いかないのだが?体調相変わらずよくなし。

4時、曙橋井上デザインにて楽工社Hさんと。エッセイ集打ち合わせ。編集者にもさまざまなタイプあり、実務一辺倒の人、感覚でモノをすすめる人、人任せの人、細かいところまで決めないと気がすまない人。Hさんは指示にも独特の文学的表現が混じる。
「この紙だと×千部で○○円高くなる」
といった現実的レベルで仕事する井上くんと噛み合いそうで噛み合わなさそうで噛み合っているのが面白い。

1時間程打ち合わせて帰宅。メール、梅田佳江さんから。DVD発売に関連させての佳声先生の公演についてプロデュースをお願いできないかとの件。これは引き受けねばなるまい。やるとなれば大きい規模でやりたいと思っているがさて、冠とかどうするか。いろいろ頭の中で情報材料が交錯。それにしても、次から次へと忙しいことが舞い込んでくる男だな。

原稿不捗。
9時半、帰宅して母の室で夕飯。すき焼き、アボカドサラダ。ビールとホッピー。自室でメモ作り作業しながら、水割り缶一本。

半身浴30分。浴槽読書、宮武外骨『滑稽漫画』(河出文庫)。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa