裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

月曜日

通常業務? の記

朝8時起床。ひさしぶりにゆっくりとネット回る。今日の週プレ対談のネタ探しの意味もあるが、まだ脳が完全な仕事モードにもどっていないためもある。

朝日新聞『ベストセラー快読』に載せた『マンガ嫌韓流』評原稿で2ちゃんをはじめあちこちで祭が起こっているという噂。いくつか回るが笑ってしまった。

朝日新聞に載ったというだけで私の評が反・嫌韓流だと思いこんで叩いている連中がいるのだが、あの私の原稿、どう読んだところでそうは絶対読めない内容のもの。
ところが色眼鏡ってのは恐ろしいもので、彼らには朝日に載った、というだけで
「これは反・嫌韓流の内容でなければならぬ」
という思いこみがあるから、あの文章をとにかく反・嫌韓流と読解しなくてはならない。その苦しい読み取りがとにかくご苦労さん、という感じ。韓流に踊っている連中も馬鹿だが嫌韓流の連中も馬鹿であることが露呈してしまっている。

母のところで10日ぶりにブドウ、リンゴ、スープ。アメリカ(フィラディルフィア)での結婚式の模様を聞く。スシをデザインしたTシャツをおみやげに貰ったのでさっそく着用。昼1時時間割にてイマジカ(Sくん、Wさん)とウッドオフィス(Nさん、Tさん)と打ち合わせ。紙芝居収録の基本的な部分付け合わせ。

音響の件、効果の件。さらにテレビ展開の話をSくん、Wさんとちょっと。うまく回れば面白い。帰宅、体調ややおもわしくなし。

朝日新聞K氏からメール、『ベストセラー快読』原稿のお礼。過分なお褒めの言葉をいただき恐縮。朝日知識人への嫌味を言ってお礼言われるとは面はゆい。K氏もあれが朝日の原稿ということで上からの指弾がないかちと兢々だったらしいが、上層部も納得せざるを得なかったらしく別段何のお叱りもなしとか。長年のつきあいのK氏に迷惑かけないかだけが心配だったのでホッとする。

ところでその論争がらみで知ったのだが、wikipediaの唐沢俊一の項には
「記述スタイルは洗練されているとは言い難く、内容も“自慢半分の思い出話”“夜郎自大的な優越感による扱き下ろし”が多い。また、適切な資料批判を行っておらず評論と呼べる水準にはない。しかし、これらの点は唐沢自身にとってはマイナス要因ではなく、むしろトリックスター的人気の源泉であるといってよい」
という記述があるそうだ。ここは東浩紀シンパが作っているとかねて噂のところであるから、まあ私への評価は褒めてこんなところであろう。しかし“夜郎自大的な優越感による”なんてのは書いた人間の憤りがわかる表現である。

かえってこういう表現をされるのは名誉だろう。夕方5時、時間割、おぐり、Sくん、ねがっち。週プレ『名もニュー』対談。

おぐり、昨日5時までカラオケで騒いでさすがに声がカスれている。もっとも、彼女は歌わずにただにぎやかししていただけだが。Sくんに、テープ起こしでおぐりの不規則発言をケズらないように、と改めて注意。

対談終わって、ちょっと軽く、とおぐりと二人、渋谷の街をフラつき、駅前の松川で鰻。久しぶりにあまり仕事の話とか重い話とかせず、公演の話やバカ話に興じつつうざく、肝焼きなどで酒、あと鰻重。疲れもあるか心地よく酔った。

帰宅1時、浴槽に湯を入れるがベッドに寝転がったらそのまま朝までグーと寝てしまい、半身浴出来ず。

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