17日
木曜日
ふたり丁稚
もちろん、大村崑と芦屋小雁。朝7時45分起床。パソコン通信(インターネットに非ず)の夢。過去ログがなかなか見られずイラついていた。朝食はライ麦パンの上にサーディンを乗っけたもの。酒のつまみ風である。丸谷才一が“朝ごはんにうまいものは酒のつまみにもうまい”と言っていたが、これは逆か。あとデコポン一個。昨日よりははっきりとした雨もよい。
サイトでひろったニュース。“ブラウン大学で講演をしたオリバー・ストーンは、学生に向かって「オサマ・ビン・ラディンはアメリカの石油企業によって完璧に護られており、ブッシュは彼らから『サウジを怒らせるからラディンを追いかけるな』と命令されている」と語った。またNYのワールドセンター跡では「宝石を盗るために死体から指が切り落とされ、ある男は1億3千2百万ドルを現場から持ち去った」とも語ったそうだ。ストーンは「私を信じなさい」と学生に向かって吼えたという”
http://www.tcn.zaq.ne.jp/ako/index.htm
いいな、この壊れっぷり。でもまあ、この事件マジに考えようとしたら、絶対壊れる。壊れるのが自然ということだって世の中にはある。
朝からずっと講談社Web現代。候補サイトの中からテーマを絞り、その関連サイトで何かもっと毛色の変わったところはないか、とキーワードを変えながら検索をかける。だいたいこれだけ長くやっていると、ざっと流しただけで充実したサイト集めはできるのだが、その上でさらに一個、ぶっ翔んだトコロが欲しい。
今回は(と、いうより今回も)内容はフェチサイト紹介である。本能としての性から遥かに隔たった部分に興奮を感じる彼らの感覚はまさに未来的である。人間が脳を進化させたことによる、もっともダイレクトな結果のひとつが、フェチではないかとさえ思える。こういう世界をネットでめぐっていると、人間の思考の多様性というものが心底実感できる。そう言えば、これまで私が出会った人間で、頭がカタいというか、融通がきかないというか、他者が自分と異なった主義思想の持主であることに満足できないタイプの人間で、はっきりと“僕は正常位しかしない”と言い切った人物がこれまで三人も、いた。2時半くらいまでかかって400字詰め換算9枚半を、書き上げてメール。
それから時間がないのでマンション下の蕎麦屋で天丼をかきこみ、3時時間割にて幻冬舎Sくんと打ち合わせ。久しぶりなので雑談が途切れなく続く。いろんな作家の新刊のこと、印税率の傾向のこと、若手作家のいいところのこと悪いところのこと、文壇事情のこと、文庫事情のこと、幻冬舎の景気、他社の景気、税金のこと、SFのこと、困った連中のことなどなどなど。いくつかの出来事について、私の見解がさほどマトハズレでないことを確認して安心したり。それから、こちらの新刊のことになり、アレがいただきたい、イヤそれはもうアソコがツバつけて、などのやりとりしばし。途中、K子に携帯で連絡したりして、結局、6月、10月、11月と今年は文庫を三冊、刊行することに決定。なんやかんやで5時半ころまで話し続けていた。
帰宅したら講談社Yくんからレス。紹介したサイトで一個、セーラームーンのエロ画像が入っているのがあり、これはヤハリまずいだろう、ということ。急いで差し換えて新原稿を作り、メール再送。電話限りなくかかる。CS番組の撮りのこと、〆切確認、ちょっとしたお願いエトセトラ。メールへの返事がなかなか書けない。しばしお待ちください。
8時、家を出て四谷三丁目まさ吉。井上デザインと飲み会。まさ吉のお母さんに、
「テレビ見ましたよ。まあ、いい顔に映って」
と言われて恐縮。いろんな人のうわさ話をしながら、日本酒とホッピー。K子が何かハイになって会社作りのこと話す。瓜キムチ、卵焼き、焼鳥、牛すじ煮、それとモ ツ鍋。